雪降る夜のバラード。16 | くる*くるり

くる*くるり

ふたりといっしょ

いつまでも







「   …これ?」



ーーーーええ…  兄さんが そう言ってました。



「  …そう…  ホタル…   」



どんな意味があるのか 僕は
ユノの口から聞きたいと強く思った。
だから 手のひらの上の そのガラス玉を
また握ると ポケットに仕舞う。



「  彼が目覚めた時 返します。 」



彼女は黙って大きく頷くと
こちらを向いて言った。



ーーーー私 貴方にひどいことを…
ごめんなさい。   偏見…でした…



「   …いいえ、僕の方こそ 身も知らない
男が お兄さんに執着していたら 当然です。
でも… 安心してください、危害を加える気は
ないんです。 純粋な想いです… 」



ーーーー今では よくわかります。
これからも 兄さんのこと よろしくお願いします。



「  はい。 」






胸のつかえが取れた気がする。
彼の気持ちを無視して 僕がひとり
暴走している。
意識がないのをいいことに 
まるで 熱心に愛し合っていた恋人同士の
ように 彼を扱って…

実際 僕と彼の間には 何ひとつ
確約なんてない。 
僕が 惚れて追いかけているだけ…


だから今の状況は 彼に嫌われることも
別れを突きつけられることもなく
彼の手を取っていられるのだ。

…皮肉なものだね、ユノ…

だからこそ 
貴方のそばにいられるなんて…






ーーーー チャンミンさん 今夜は
どうされますか?  ここは 寝泊りも
できるのですが…   




「   …え、  いいんですか…?
僕が 付き添っても…?  」



ーーーーええ、 チャンミンさんさえ
よければ  病院には 私から伝えておきます。
あ、でも…  平日だし お仕事がありますね。



「   いえ、それは 大丈夫です。 
有給が たんまり残っています。 」



大袈裟に両手を 広げると 彼女が
指先を少し曲げて 口元にあて笑った。
その仕草が まるでユノみたいで
兄妹だなぁと 微笑ましく見た。




ーーーー夕食…  よかったら運びます。



「  いえ、 後でコンビニにでも行きます。
貴女は 家に帰ってゆっくり休んで? 」




ニコッと微笑み 彼女は帰って行った。
廊下で後ろ姿を見送ると 病室に戻る。
ドキドキしていた。
ふたりで 長時間過ごせる事に慣れていない。
とりあえず ユノの顔を覗き込んだ。


「  今夜 泊まっていいことになったので
貴方が嫌だって言っても 僕はここで
寝ますからね。覚悟して?」



椅子に座って 何をするでもなく
ひたすら 顔を見ながら 手を握り
自分のことを話した。

さっき驚いた指の反応も 今は感じない。
また 深い眠りに落ちているのだろうか…
僕の声は届いてる?
僕の温もりは?



「   欲張りめ。」



自分を制しながら 話の続きを始めた。










つづく。








おはようございます。

昨夜から 顎関節症が酷くて
口も大きく開けられず 頭痛に襲われている
kieでございます… 誰か 解消法知ってる?
そんなことはさておき。


はい、ご一緒に 短っガーンガーンガーン‼️
まさかの短さに スクロールして
驚きましたです…



ご無沙汰しています。
今朝は 昨夜のトンペンさんのように
キラキラした秋晴れです。

嬉しいお知らせがきて 一気に
Twitterのタイムラインが賑わいました。
おすすめトレンドにも上がっていましたね。

私 夕方 チャーリーのトリミングの
お迎えと  (チャリはスッキリだけど家は汚い)







ニトリに行っていて
スマホを忘れて行ってたんです。
その間に 来てたんですね〜 
私のスマホ メールが届くの遅くて
ここちんに教えてもらって知りました😊

楽しみができて 俄然意欲が湧いて
まいりました。 色々頑張ろうと思います。

寒くなってきたので ようやく今年
コタツ布団を新調しました(ニトリ)
皆さまも 身体冷やさず どうぞお身体
ご自愛くださいね。

それでは。
いつもありがとうございます😊

ランキング応援もいつもありがとう。
休みがちで応援のしがいがないのに…
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