② 造影CTの結果
2月18日の造影エコー検査で見つかった肝臓の影に白黒つけて正体をはっきりさせるために
2月27日に造影CT検査をして
その結果を3月1日の受診時に聞く事になっていました
いまから思えばCT検査当日の午後にI先生に呼び出されたので、その時に一緒に聞く事もできたのですが
“肺の影”連絡で心に余裕がなくて聞けませんでした
メンタル弱っ!(笑)
話しを戻して、I先生の話
やはり肝臓への転移です
一緒にCT画像を見ながら
細かいものを合わせると10個以上ありました
一番大きいものは2.5cmくらい
ほんの少しだけ望みをもってましたが
やっぱり転移確定でした
転移性肝がんということ
ですよね~
厳しい現実です
肝臓全体に広がっているのは
膵頭部の癌が血管に絡んていて
(その為手術不可)
その1本が門脈
門脈は腸から栄養素を吸収した血液を肝臓に運ぶ血管だそうです
その血管に癌が絡んでいるので癌細胞も流れて
肝臓全体に供給(?)されてしまったようです
2か月前(12月28日)の造影CT検査の時には肝臓に問題はなく
腫瘍マーカCA19-9の値もアブジェム開始後は320~350U/ml程度で
正常値の上限37を大きく上回っているものの
昨年8月下旬~10月末にFOLFIRINOXを4クールまで実施した時の285~398U/mlと比較してもそれ程上昇はなし
なのに不思議です
強いて何かあるとすれば
別の腫瘍マーカのCEAが
FOLFIRINOX期間中は1.3~3.6ng/ml(正常値0~5)だったのが
アブジェムに変えてから5~5.3 ng/mlへ上昇した事くらい
ただ、上昇といっても正常値上限を少し超える位
もう一つは2月6日頃から感じていた
胃の裏側あたりのチクチクした痛み位ですが
この痛みも大して強い痛みではなくて、しかもチクチクする場所は左右に移動
また数時間で治まってしまう
といったものでしたので
I先生に伝えはしましたが、それ程主張ませんでした
今から思えばこれが予兆?
いやぁ、無理でしょう、あの時点で強く主張するのは...
このCEA値の変化と軽めのチクチク痛みだけで肝臓への転移を疑うのは難しそう
癌は一人一人で異なる病気だと思います
特に自覚症状や副作用、どの副作用が辛いのかなどは私にしか分かりません
なので、主治医に任せっきりではなく
“私の癌”の一番の専門家である私自身が積極的に関わっていこうと思っています
他の症例をたくさん見ていて、知識豊富なI先生とのタッグを組んで
治療に取り組んでいます
今のところ良い関係が出来ていると思っています
このチームで転移の予兆を見つかられなかったので
受け入れるしかありません
気を取り直して
治療についてI先生と話し合いました
膵頭部癌から肝臓への転移が確定したので、今後の治療は以下の方針で進める事になりました
・抗がん剤FOLFIRINOXによる化学療法で行く
・並行して新薬のキイトルーダ使用の可能性は探っていく(MSI-Highの検査を急ぐ)
・肝細胞癌の単独治療はしない(出来ない)。
理由は、治療には例えば外科手術、穿刺局所療法(針を刺してラジオ波などで焼く)、放射線治療などの候補はあるが、癌の数が多いこと、膵頭部の腫瘍から次の癌細胞が流れてくることでイタチごっこになるので意味がない
現時点では上記の治療方針ですが、今後も他の可能性、選択肢を模索してやれることは何でもトライします
I先生と一緒に頑張ります!
診断の結果は一番に妻へ説明をしたのち、いつものように子供たちにもすべて伝えました
妻も私と同じように「もしかして間違いかも」と一縷の望みを持っていたと思います
妻のがっかりを思うと
また、結果を聞いてからの気丈な
「しゃあないじゃん」 には心が痛いです
ゴメン、また心配が増えちゃって
ホントにゴメン
僕も頑張るから
めげないよ!
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