Soultool Customized Guitars 訪問記 1 馴れ初め | GGAGのブログ

GGAGのブログ

欧州製ハイエンドギター・ベースの国内輸入元ノイベラックスと直営店アムグリフブレットの公式ブログです。楽器の紹介、楽器工房訪問レポートなどを書いています。

もう何度訪れたことでしょう。
2002年の開業以来、弊社で国内正規代理店を務めるSoultool Customized Guitars (ソウルトゥールカスタマイズドギターズ、以下Soultool)はスイス最大の都市チューリッヒ近郊の小村Buttikon(ブチコン)に工房を構えています。
緑豊かな静かな場所で、工房の周りは多くの日本人がイメージするスイスの景色そのものです。
小高い丘にあるこの地からはチューリッヒの街を見下ろせます。

Soultoolは1998年にEgon Rauscher(イーゴン・ラウシャー)によって設立されました。
以来、ほぼ全ての工程を外注に出すことなく1人で楽器製作を行なっています。
木工も家系に生まれたEgonは幼少期から木工の専門教育を受けたプロフェッショナルです。
また、子供の頃から当時の大きな音楽ムーブメントであるNWOBHM(New Wave Of British Heavy Metal)をリアルタイムで体感し、エレキギターに強い魅力を感じて育ちました。
彼が見よう見まねで初めてエレキギターを作ったのは11歳のときだったと聞きます。

そんな彼と私の出会いは2002年のフランクフルト・ムジークメッセでした。
当時の私はSteve Klein(スティーブ・クライン)やSteinberger(スタインバーガー)など非木製のギターに強い魅力を感じていましたが、木製ギターならではの良さを再認識させてくれたのはSoultoolでした。その年のメッセではSoultoolは3社合同でブースを出していました。
ストラトキャスターやレスポールといったトラディショナルなスタイルに影響を受けた楽器が多く並ぶ中、控えめながらもどこか違った雰囲気を放っていたのがSoultoolでした。
形が個性的な楽器はたくさんあります。
色が目を惹く楽器もたくさんあります。
しかし、Soultoolが放っていたものは言葉通り「控えめながらもどこか違った雰囲気」でした。
スイスにもよく行くようになった今になって思えば、それは多くのスイス製品に見られるものなのかもしれません。
その年のメッセでは初日から気になりつつも、買付に使える予算は限られているのでSoultoolのブースを訪れるも、特に込み入った話はせずに後回しにしていました。
しかし、どうしても気になって最終日の閉幕直前にブースを再訪問して熱心に話をしたことを覚えています。
その年に日本で初めてのSoultoolが入荷し、弊社からもオーダーモデルを発注しました。

次回からはこれまで10回以上になるSoultool工房訪問をまとめながら、その楽器についてご紹介します。

■Soultool Customized Guitarsについてのお問い合わせはこちらまで!
Neuvellaxe
Am Griffbrett
石橋楽器店
Music Plant