こんにちは。

結局また姓名判断ネタです。すみません。

 

以前の投稿で、水性の扱いが悪すぎると五行の件で書いたのですが、こんどは五気の水性についてです。

こちらも、水の扱いは非常に悪く、水が混ざっているだけですべての組み合わせが配列不良になるとのことです。

こちらのサイトのの生年月日付きの姓名判断の説明を見ますと、冬に受胎すると名前の最後の漢字属性が冬の水性に置き換えられるとあり、受胎期が冬、つまり秋に生まれた人は名前の最後がすべて水性がつくようですので、秋に生まれたすべての人が不幸になることになります。

開いた口が塞がらないですね。

※わかりやすいところで、プロ野球選手で秋生まれの選手を探してみたら、おそらく現時点のキャリアでは日本人最高のイチロー選手が10月で秋の生まれです。

”長寿”という観点で見ると、2010年の雑誌で”消息が判明している最高齢の元プロ野球選手(当時96歳)”というのがあったそうで、直近では”過去1〜2年以内においてメディアに露出しており、現時点で存命が確認されている”今西錬太郎選手が9月生まれで97歳、秋の生まれだそうです。メディアに出られているということなので、健康年齢では一番の長寿かもしれません。

 

 

そこで、今回は少し水性の味方をして反論をしようと思います。

 

実は、以前のブログで幼少事故・事件を調べた中で、名前の人気の割に妙に多く出てきた漢字が2つほどありました。

この漢字を名前に持つ人が失望してもいけないので、漢字名は伏せますが・・・

ひとつ言えたことは、事故者の名前によく出てきたこの2つの漢字の五気の組み合わせはいずれも多く、その気の半分以上の組み合わせが五気では吉とされ、さらには、その事故24件中の組み合わせのうち22件、すなわち9割以上の組み合わせが、こちらの組み合わせ表(※議題の流派のグーグル検索で出てきたページでも良好な組み合わせは同様でした。そちらはわかりにくいページだったのでこちらのほうをリンクします。)でいうところの良い組み合わせでした。ちなみに水が入る組み合わせは一つもありませんでした。

なお、この2つの漢字の属性は火性と金性で、この2つのケースでは火性のほうの漢字のほうが人気が3割程度低い(名前辞典のサイトの漢字ランキングを参考)のに2倍と多かったのですが、それでいて苗字で見ると火性の漢字の苗字の繁栄ぶりがすごい(後述)ので、火性が悪いわけではないであろうということは付け加えておきます。

 

死亡事故者の名前の9割以上いい組み合わせというのは逆になかなか出てこないとおもいますので、正直びっくりしました。

ただ議題の流派では、名前の最後の五気属性が受胎季の五気属性に置き換わるとありますので、その場合も考えてみます。

苗字ランキングから、苗字の一族の繁栄ぶりから見てみますと、上位から以下のようになっており、

佐藤 金火
鈴木 火水
高橋 木木
田中 火火
伊藤 土火
渡辺 火水
山本 金水
中村 火金
小林 金火
加藤 木火

ランキングで出てくる回数は、

火性が8(9)回

金性が4回

水性が3回

木性が2(3)回

土性が1回

です。※カッコ内は同一苗字内の同じ気を複数としてかぞえた場合

こちらを見ると水性の漢字は木性、金性や火性に比べて少なさそうですが、にもかかわらず水の入っている組み合わせは3つもあります。

火性、金性、木性が多く、土星、水性がやや少なめ、といったところでしょうか。

水性はいい組み合わせが一つもないにもかかわらず、さらに水性の漢字が他と比べて少ないにもかかわらず、順位は真ん中となっています。しかも、出てくる3回中2回は、五気の流派の考え方でも、水に寛容な中国の五行の考え方ですら悪い組み合わせの水と火の組合わせが多く出ています。

先の大戦で、運の悪い人は生き残れないでしょうから、そこで劇的に差がつくはずです。

いつの時代もならしてみれば男女比は大して変わらないことから、女性ばかりがずっと生まれ続ける家系というようなことも考えにくいです。

しかしこれを見ると、水性の漢字がとくに悪いということは全くありませんし、木、火、金に属する漢字が多いことを考えれば、火性、金性が多いのもわかります。火性が極端に多いのはありますが、組み合わせは火性だけが同様に極端に良好というわけではありませんから、これが火性が多い理由にはなりませんし、やや木性が属する漢字が多いわりには少ない気がしますが、それでもこの中では平均程度はあるので特に問題はないでしょう。

この中でよい組み合わせとなっているものは

佐藤 金火
伊藤 土火
中村 火金
小林 金火

の4つだけで、半数以上の6つが悪い組み合わせになっています。

 

従って、五気の組み合わせとかは全く関係なく普通の分布になっているか、むしろ逆になっていることになります。悪く言われている水性の漢字を含む苗字はむしろ逆に多いくらいです。

思ったのですが、水の属性の中に”木”の漢字、木の属性の中に”火”と”金”の漢字、金の属性の中に”水”の漢字、火の属性の中に”土”の漢字があるようで、どの流派が言い出したのかは知らないですが、五気での属性のあてはめ方も適当な気がします。

少々強引かもしれませんが、行で分けるのでなく、母音で分ければ、”あ”は”火(か)”、”い”は”金(きん)”、”う”は”水(すい)”、”え”は”土(表外読みで”て”のよみがあります)”、”お”は”木(もく)”で分けられるので、これで分けたほうがまだ説得力があると思いますが、どうでしょうね。まあ、これは冗談ですが。

そもそも、音読みは一つだけでないことがほとんどなのに、音読みを一つに決めて五気に無理やり当てはめている時点で、理論に無理がある気がしますね。

音の五行ならよく聞きますが、実際あまりこの五気姓名判断ではそれほど聞いたことがないので、そもそも信憑性も本当にあるのかという気がします。

こうやって調べていると正直、五気はあまり気にしなくていいんじゃないかという気がしています。

まあ、もともと科学的な根拠なんてないんでしょうけれど。