というわけで、芥川賞の西村賢太さんの小説「苦役列車」を読んでみました。
「文芸春秋」3月号に、今回の芥川賞の2作品
「苦役列車」と
「きことわ」が掲載されてしまっています。文芸春秋、太っ腹ですね。
なので、買って読んでみました、「苦役列車」から。
短編なので、2、3時間で読めました。
感想は……
「救いようがないな、コイツ……」
という感想でした。(笑)
ヒドい話です。
コレで芥川賞か……
ヒドい話ですが、でも人間の根源的な「怠惰」「妬み」「怒り」などが書かれている作品だと思います。
ストーリーは、全く暗黒な……「日雇い人足」の怠惰な日常がただ包み隠さず書かれているだけ。
文体としては、非常に古い感じです。昭和中期な感じ。
しかしこの小説の価値は、「私小説」というところにあります。
この生活体験は、ほぼ西村賢太さんのそのモノであり、この小説の突然的な希望の無い終わり方から、現在の西村賢太さんへとたどりつく……
そこを補完して想像するのも、一興ですね。
非常に後味の悪い作品ですけどね……
(^-^;)
「文芸春秋」に載っていた西村賢太さんのインタビューによると、「9割は実話」だそうで……
ココまでさらけ出してしまうのも才能だなあ、と、思います。
実話じゃなかったら、読む価値が無い……
というのは言いすぎですが、まあそれくらい救いようのない話です。
日本文学には、「破滅型私小説」の系譜があるらしく、
葛西善蔵、嘉村磯多、川崎長太、壇一雄、田中英光、藤澤清造……
といった作家の名前をインタビューで西村賢太さんは挙げていました。
その流れを西村賢太さんは受け継いでいる、というコトです。
太宰治も「破滅型」に入るのかな?
まあそういった「破滅型私小説家」の作品も読んでみたくなりましたね。
全然知らない名前ばかりなので……
とりあえず「苦役列車」、「私小説」として読めば価値があります。
「破滅型私小説」の入門書と言えるかも知れません。
この小説は西村さんが19歳の頃の話ですが、それ以降の私小説も既に書かれているようです。
もう一つ、今回芥川賞を受賞した「きことわ」も読んでみようと思います。
コチラは「苦役列車」とは正反対の方向性の作品らしいですが……
(^-^;)
へそ天!
「文芸春秋」3月号に、今回の芥川賞の2作品
「苦役列車」と
「きことわ」が掲載されてしまっています。文芸春秋、太っ腹ですね。
なので、買って読んでみました、「苦役列車」から。
短編なので、2、3時間で読めました。
感想は……
「救いようがないな、コイツ……」
という感想でした。(笑)
ヒドい話です。
コレで芥川賞か……
ヒドい話ですが、でも人間の根源的な「怠惰」「妬み」「怒り」などが書かれている作品だと思います。
ストーリーは、全く暗黒な……「日雇い人足」の怠惰な日常がただ包み隠さず書かれているだけ。
文体としては、非常に古い感じです。昭和中期な感じ。
しかしこの小説の価値は、「私小説」というところにあります。
この生活体験は、ほぼ西村賢太さんのそのモノであり、この小説の突然的な希望の無い終わり方から、現在の西村賢太さんへとたどりつく……
そこを補完して想像するのも、一興ですね。
非常に後味の悪い作品ですけどね……
(^-^;)
「文芸春秋」に載っていた西村賢太さんのインタビューによると、「9割は実話」だそうで……
ココまでさらけ出してしまうのも才能だなあ、と、思います。
実話じゃなかったら、読む価値が無い……
というのは言いすぎですが、まあそれくらい救いようのない話です。
日本文学には、「破滅型私小説」の系譜があるらしく、
葛西善蔵、嘉村磯多、川崎長太、壇一雄、田中英光、藤澤清造……
といった作家の名前をインタビューで西村賢太さんは挙げていました。
その流れを西村賢太さんは受け継いでいる、というコトです。
太宰治も「破滅型」に入るのかな?
まあそういった「破滅型私小説家」の作品も読んでみたくなりましたね。
全然知らない名前ばかりなので……
とりあえず「苦役列車」、「私小説」として読めば価値があります。
「破滅型私小説」の入門書と言えるかも知れません。
この小説は西村さんが19歳の頃の話ですが、それ以降の私小説も既に書かれているようです。
もう一つ、今回芥川賞を受賞した「きことわ」も読んでみようと思います。
コチラは「苦役列車」とは正反対の方向性の作品らしいですが……
(^-^;)
へそ天!