江崎道郎さんの新著「フリーダム」が先月末に出版されましたが、その冒頭フリーダムという言葉の説明があります。フリーダムというと一般的には日本では自由と訳されていますが、意味合いが違うというのです。

その冒頭の「はじめに 国家の命運を外国に委ねるな」を一部抜粋致します。

 

「マスコミや特定の外国勢力を批判することも時に必要だし、政治家にも頑張ってもらわないといけないが、日本をよりよくするためには、明治の思想家、福沢諭吉が説いた『一身独立して一国独立す』の気概、つまり自らが懸命に賢く強くなり、しっかりと稼ぎ、しっかりと家族と地域を支え、国を支えていく国民が増えていくことが重要だ」

幕末の維新の志士達の和歌や手記などを読むと、彼らの多くが国難を打開するためには、幕府や既存の政治勢力に頼らず、自分自身が懸命に学び、見識を高め、行動し、独立国家を支えるに足る人物たろうとすることが大事だと考えていたことが分かります。

そして、この国家の独立を担う国民の気概こそが国家の興隆にとって重要だということを、ほかならぬ同盟国アメリカの保守主義者たちも考えていたのです。

平成二十年にアメリカを代表する民間シンクタンク、ヘリテージ財団の研究員リー・エドワーズ博士による『現代アメリカ保守主義運動小史』を邦訳・刊行しました。この邦訳に際して最も問題になったのが「liberty」や「freedom」の訳語でした。英語の「liberty」も「freedom」も日本語に訳すと共に「自由」ということになりますが、邦訳を担当して下さった渡邉稔さんと話し合っているうちに後者の「フリーダム」は「自由」というよりも「自主独立」と訳す方が適切ではないのか、という話になったのです。

といいますのもアメリカの保守主義者たちは、政府による福祉などに依存せずに、また政府の規制に過度に干渉されることなく、独立した個人として(神への信仰と道徳・慣習に基づいて)時分のことを自分で決定できる自由を「フリーダム」と呼んでいるのです。

政府による社会保障を拡充することは増税につながり、個人の財産権、ひいては国民の自由を侵害することになる。一方、逆に政府による規制が少なくなり、税金が安くなれば、それだけ国民の「フリーダム」は強まり、国民の経済は活発になり、豊かな国民が増え、結果的に国家の基盤を強くすることになると考えているわけです。このようにアメリカの保守主義者たちは、個人の「フリーダム」を守っていくことが、国家の「フリーダム(自由、自主独立の精神)」を守ることになるという捉え方をしているのです。

この「フリーダム」という言葉の語感は、竹本忠雄・筑波大学名誉教授が靖國神社の参道で開催された「第十一回戦没者追悼中央国民集会」(平成9年8月15日)において述べた、次の一説を読むとさらによく理解できるのではないでしょうか。

 

「およそ一国が独立国といえるためには、三つの自由がなければなりません。

第一は、自国の防人をもって自国を守ること。

第二は、自ら教育したいように自らの子弟を教育するということ。

そして第三は、自ら祀りたいように自分達の神々を祀るということ。

この三つであります。日本に、この中のどの自由もありません。」

 

つい最近もレーダー照射問題がありましたが、日本の周りの国々との状況をみても日本が自主独立を保っていると言い難いのは自明のことだと思いますが、その自明のことを認めない日本人が多くいることもまた自主独立が出来ていない状況を表しています。自明のことも自明とできない、つまり自主独立、フリーダムがない日本の現状とその打開策を書かれているのがこの「フリーダム」です。

 

私はこの自主独立の言葉から、明治から戦前まで日本で教えられていた自立自営を思い浮かべました。フリーダムの意味は自主独立かもしれませんが、自立自営と通じる考え方なのではないかと思います。自立自営が基本としてあるとナイトでの違いがわかりやすいのは災害時です。災害時の復興支援は自立自営を援助する形で行うと、復興がどんどん進みますが、そうしたことを理解できていないと復興支援で物を与えるだけで被災者の自立心を奪いいつまでも復興できないようになってしまいます。災害の多い日本で援助だけに頼る被災者が増えたら日本はあっという間に潰れてしまうでしょう。

自立自営を意識しよう\(^o^)/

自分のことは自分でしよう\(^o^)/

鎮守の森は我国の伝統

 

 

 

江崎道郎さんは、講演や動画番組の出演も多いのですが、そのお話もまたご著書もわかりやすく、聴きやすい方です。そして、ご著書や講演では必ずどうすればいいかも示されていますので、是非多くの方に読んでいただきお聴きいただきた方です。

 

目次を見るときっと読みたくなると思いますので、目次を紹介します。なお、本ブログ運営を忖度して一部の国名等を●にしてます。

 

Ⅰ 外国に頼る時代は終わった
  ――日本に「憲法改正」を促す困った隣人たち

1.専守防衛もできない国

●国軍が福岡に?

領空侵犯の戦闘機をどうするか

●国軍機が対日攻撃動作

毅然とした対応を取る条件

日●紛争の時、アメリカはどうする?

●国が想定する「短期激烈戦争」

 

2.パンダ・ハガーとドラゴン・スレイヤー

したたかな安倍外交

戦わずして勝つ

ドラゴン・スレイヤー

尖閣防衛を主張したアメリカの下院議員

 

3.「悪役」トランプ政権に頼っていいのか

お茶の間でも関心高まる

もっと反日の政権が誕生

沖縄と●●島で反米反基地闘争

米軍が●国から逃げ出す?

対馬海峡や北海道も危ない

 

4.北●●ミサイル危機が日本に突きつける課題

豊洲・豊中だけでいいのか

●●●氏の首を斬る?

●●●から難民が押し寄せてくる

経済的にも大混乱が

●国軍の日本進駐、●国の尖閣占領も

 

5.ついに動き出す憲法改正と民間防衛

安倍総理が明言

平成二十九年四月二十一日は日本の安全保障の転換点

あなたの町は大丈夫?

現行憲法では、ミサイルを防げない

米テロ専門家の警告

 

Ⅱ 弱い日本がアジアを不安定にしている
  ――平和を守るために戦争に備えよ

1.貧乏で歪な自衛隊

死覚悟のスクランブル

貧乏自衛隊の実態

トイレットペーパーも自前

軽視されている自衛官の生命

国民の生命も軽視

 

2.ワームビア青年の死がアメリカを変えた

外国に不当に拘束された自国民に冷たかったオバマ民主党政権

激高するアメリカ世論

なぜトランプは●●●と連携したのか

慰安婦問題でアメリカは対韓不信に

日本がトランプ政権の足を引っ張っている

尖閣・沖縄の危機迫る

 

3.米●結託か、日米連携か

トランプ政権は意外と盤石

戦前、日本を追い詰めたのは民主党政権

ルーズベルト大統領にとり入ったソ連のスパイ

アメリカ国務省やCIAは●国びいき

トランプ「反●」政権は日本びいき

●●共産党こそ歴史を偽造している

 

4.●●●と尖閣危機は連動する

緊迫のトランプ・安倍電話会議

半島有事になれば日本もダメージ

検討進む在●邦人退避策

●国による尖閣親交を阻止せよ

 

5.トランプ外交の限界と安倍外交への期待

北朝鮮と中国、二つの脅威

トランプ外交の弱点

日本はアジア太平洋の安全保障の要

やはり防衛費の不足が問題だ

 

Ⅲ 国際社会を味方につける歴史戦
  ――国家主権としての歴史解釈権

1.原爆は落とされた方が悪いのか

皇室批判の漫画が「平和教材」?

原爆を投下した責任を追及する国際社会

原爆の責任を隠ぺいした東京裁判

被爆者の救援を妨害したトルーマン政権

戦争終結をわざと遅らせたトルーマン

 

2.サンフランシスコ講和条約で過去は決着済

日本はいつまで非難されるのか

ルーズベルトの対日偏見

日本を悪者とみなすヤルタ体制

ヤルタ体制の破綻

「過去は決着済」が国際合意

孤立しているのは●国と●国のほうだ

 

3.日本の友人としてのイスラム

イスラム国とイスラム教徒を混同すべきではない

インドネシアは●国の反日宣伝を信じない

戦後賠償を払うべきはオランダだ

欧米の一部マスコミによる偏見に惑わされるな

 

4.日露交渉に「歴史」と「軍部」を

地上戦は沖縄だけに非ず

教えられない「ソ連による侵略」

軍事力拡大のロシア

「力の信奉者ロシア」

網走刑務所はなぜ作られたのか

 

5.ヴェノナ文書とインテリジェンスヒストリー

ソ連・コミンテルンとの戦いだった二十世紀

日本の終戦を遅らせたスターリン

アメリカ政府を操ったソ連の秘密工作員たち

 

Ⅳ 国家の命運と人生をつなぐもの
  ――再発見したい「日本を受け継いだ自分」

1.「神棚・仏壇」なき2DKと神道指令

神仏敬う心の否定

神棚・仏壇なき公団住宅

日本人の魂は変わっていない

 

2.占領政策がもたらした「神社・仏閣なき共同体」

神道指令で否定された「神社を中心とした地域共同体」

憲法の政教分離条項の問題点

寺社なきニュータウン

寺社の可能性

地方自治体が評価する寺社の社会的機能

小さな政府を支える「創造的な社会」

 

3.サッチャー首相の「志」教育復権論

学力低下と経済の衰退

過激な性教育

犯罪者予備軍

愛国心教育

 

4.特攻隊員の遺書と国家の命運

過酷な運命

戦争は、日本を放棄していない

お嫁に行くのを見たかった

国民の人生を左右する国家の命運

 

5.坂本龍馬たちが歴史教育から消されていく

まかり通る偏向教育

坂本龍馬、吉田松陰が教科書から消される?

生徒の「歴史」離れを阻止するためだが・・・

目的は「天皇制」解体か

歴史教育再建のために出来ること

 

 

江崎さんおなじみのチャンネルクララの出版記念番組

 

昨年末出版された「知りたくないではすまされない」もお薦め。江崎さんの本はどれもお薦めです。HPでは試し読み出来ます

 

江崎さんが去年の12月に虎の門ニュースに初登場して随分話題になったようです。その動画はもう見ることができなくなっています。

 

先日、登場2回目の動画ですが、これも多分時間が経つと見ることが出来なくなると思いますので、未視聴の方にはぜひすぐご覧いただきたいです。虎の門ニュースは視聴者が多いようなので、こうした番組に江崎さんが出るようになったのは嬉しいかぎりです。

 

江崎さんの最新動画

 

 

過去の江崎さんを取り上げたテーマ

神棚なき核家族

天皇は国民の敬によりて威を増し国民は天皇の徳によりて運を添ふ

日本で今最も聴くべき評論家は江崎道朗氏

天皇陛下の祈り

大御心を裏切った大御宝・・・③ローリングストーンを止めるのは大御宝

今こそ天皇について知ろう(^O^)/

皇室存続に対する本当の危機感とは

天皇陛下「ビデオメッセージ」の裏にある 「皇室存続に対する本当の危機感」とは

何度でも真剣に考えたい皇室存続に対する本当の危機感・・・天皇陛下と皇室=日本、5/23動画追加

起きることは全て繋がっています・・・5/13追加しました  

国民保護とはどういうものか?この機会に考えたい

なぜ皇室典範をお返ししようという声があがらないのか?

 

 

 

おまけ

フリーダムと聞いて私がすぐ思い浮かべたのはこれ。ワム!の「フリーダム」。ジョージ・マイケルはソロになってからも「フリーダム!90」という歌を作っています。このタイトルで2回も歌を作っていることからこの言葉、意味することがジョージ・マイケルにとって非常に大切なことだったことがうかがえます。今にして思えばその嗜好等も心理的に深く関係していたのかもしれません。

 

※それぞれ和訳のリンクを貼りましたので、自由ではなく自主独立の意味で読んでみて下さい。ジョージ・マイケルはソニーとの契約で揉めたことがありますが、今考えるとそれも「フリーダム」が関係していたのかもしれないと思います。しかしおかげで、来日公演で持ち歌は歌わず、日本の観客が知らないようなスタンダードナンバーしか歌わないという意地悪をしたのは今もって残念に思うのですが。

 

ワムの時のPVを見るとフリーダムの映像には中国が使われている。リリースは1984年。

 

 

 

スーパーモデルの第一世代が多数出演したジョージ・マイケルがソロになってからの「フリーダム’90」。これはワムとの決別や当時の心境を歌っており、ワムの時のフリーダムと歌詞も雰囲気も全く違います。あらためて江崎さんのフリーダムという言葉の説明を聞いてから聴くと、印象が変わってきます。言葉というのはやはり深いと思います。 

 

フリーダム’90の原文歌詞