ザ・レイド
2011年/インドネシア/102分
監督:ギャレス・エヴァンス
出演:イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン、ドニー・アラムシャー、レイ・サヘタピー、他
おすすめ度(5点中) → 3.6点
――― あらすじ ―――――――
インドネシアのジャカルタ。スラム街にそびえる高層アパートは、麻薬王タマ・リヤディが支配する悪の巣窟となっていた。そんな中、警察はリヤディを逮捕するため建物への強制捜査に乗り出す。新人警官ラマを含む20人のSWATチームによる奇襲作戦が決行され、隊員たちが各フロアを順次制圧しながら、リヤディの部屋を目指して上っていく。しかし作戦はリヤディに筒抜けとなっていた。一行は退路を断たれてしまい、次から次へと押し寄せる凶暴な犯罪者たちの攻撃で、一人また一人と仲間を失っていくラマたちだったが…。(allcinemaより)
――― 感想 ―――――――
インドネシアの伝統武術“シラット”を大大的に取り上げた過激なアクション映画。
まぁまぁ面白かったですが、あと10分ほど短いと嬉しかったです。
麻薬王タマ・リヤディが支配する悪のアパートに、20人のSWATチームが殴り込み!そんな話です。
▲主人公ラマ(右)。奥さんは妊娠中。
この冒頭の5分ぐらいのシーンで、ラマは奥さんに「行ってくる」って言うんですけど、
そのあとずーっとアクションなんですね~(笑)。
▲SWATチームが悪の巣窟のアパートに奇襲をかける!
このアパートって、悪い奴ばっかり住んでいるんだけど、なかには普通の人も住んでいるんですね。
インドネシアのお国柄が分からないんですけど、フツーに考えてギャングが住人のほとんどを占めるアパートに、普通の人が住むんかな???っていう疑問は……どうでもいいんです(笑)。
▲SWATチームの狙いは、麻薬王のタマ・リヤディ。
冒頭のある拷問シーンで、彼の残忍さが描かれるんですけど、悪い奴ですよ。
冷静で無邪気、そしてランニングシャツ(笑)。
んで、彼には側近が2人いるんですね。
体術が得意なマッドドッグ。冷静で何をするか分からないアンディ。
この謎の側近が2人いるって設定は、個人的に大好きでして……。
「ドラゴンボール」におけるフリーザに対するドドリアとザーボンとか、
「殺し屋1」における垣原組長に対する二郎と三郎とか……。
とにかく、ボスまでの果てしない道のりを感じて、いかにボスが強い奴なのかっていうワクワクが募るじゃないですか。
でもね、この映画のタマ・リヤディは別に強くないんですよ。アクション的に一番強いのはマッドドッグなんです。
それが残念やったな~。
▲なぜか新人という設定の主人公ラマなんですが、彼もめっちゃ強いんですね。
なんでもシラットのめっちゃ強い選手らしい。
そして、タマ・リヤディはアパートに入り込んだSWATを殲滅するためにアパートの住民に呼びかけるんですよ。
んで、SWATチームは次々に殺されていってしまうんですね~。
このアパート、悪い奴らばっかり住んでいて、みんな一様におっかない武器をもってくるんですね。
最初は銃なんですけど、そのうち刃物になり、最終的には肉弾戦になるという。
実はこの映画は、一本の映画のなかで銃撃戦ブロックと、刃物などの非飛び道具ブロックと、肉弾戦=シラックブロックに分かれていくんですよね~。これは構造的に面白いな~と思いました。
そーいえば、アパートの住人がみんな武術達者なのは、微妙な気がしました……。
▲激しいバトルがこれでもかと繰り返される。基本ずっと見せ場でしたね。
▲クライマックスは、ボスの側近であるマッドドッグとのシラットバトル。
ボスの前に、クライマックスがあるのが微妙な気がしました。
この映画、一応ストーリーっぽいものがあって、
それは兄弟の絆であったり、警察の汚職であったりするんですけど
まったくもって興味がわかないストーリー的味付けでした(笑)。
まぁ良くも悪くもアクションだけの映画ですね。