☆☆☆☆ 心震える
1993年日本公開  アメリカ映画
監 督)マーティン・ブレスト
出演者)
  アル・パチーノ  =フランク・スレード中佐
  クリス・オドネル =チャーリー・シムズ
  ジェームズ・レブホーン=トラスク校長
  ガブリエル・アンウォー=ドナ
  フィリップ・シーモア・ホフマン=ジョージ・ウィリス・Jr   etc.



*アル・パチーノ アカデミー賞/ゴールデングローブ賞主演男優賞受賞
たまにはオシャレラブラブ~な大人の恋愛映画でも・・と思って観たら、
全く思い描いていた内容と違っていた。
いい意味で裏切られた!!
いやはや、人生観が少し揺るがされるくらいの
影響を受ける深いドラマだった。

約2時間半という枠の中に収めるために、
時折極端じゃない?と思わせられるところもあったけど、
今、目の前で繰り広げられているストーリーの
奥に秘められる主人公たちの今まで生きてきた人生
などなど、心の機微を感じ取りながら観入ってしまう目

ここのところ2回続けてアル・パチーノ主演作品を
観て、つ---------------くづく名優とは彼のことを
いうのかな!!!!!!!!!?と思うわ。
毎回、違う顔、ともすれば声まで違う人物像が
作品の中にある・・・・・おったまげ~目目目


物語はボストンの瀟洒で由緒正しき感が漂う高校の
学び舎が映し出され、幕を開ける。

ここは裕福な家庭の息子たちが多くいて、
いきがり、大人になめた態度を取りつつも、
何か始末に困ると親を頼る・・・そんな同級生たちに
絡まれながらも自分を失わず、
しっかりと生活をしているチャーリー。

チャーリーのうちは貧しく、勤勉にて、
奨学金をもらいこの高校に通っていた。

感謝祭には、故郷のオレゴンへ帰るための旅費を
稼ぐためチャーリーは校内に貼ってあるアルバイト
募集の一つに目を留める。

それは姪一家の週末の旅行の間、
盲目の退役軍人フランク中佐の
世話をすることだった。

誰からも彼の世話をすることを拒まれる人物で、
唯一面倒を見てくれている姪だけが、
「あんなんだけど実は心は優しいのよ」という。

いざ、彼に会うと怒鳴るはけなすはパンチ!
毒舌具合ドクロも半端ない
接しにくいったらありゃしないおじさん叫び

チャーリーのフランクとの初対面は
さぞかし最悪極まりないものではなかったろうか・・・・・・むっ叫び

しかし、バイト代の高額さと、元々人がいいチャーリーは
姪に懇願され、断ることもできずに成行きのまま
フランクの世話役のバイトを引き受ける。

いったん学校に戻ったチャーリーが目にしたのは、
同級生の仲間3人が校長の愛車ジャガーにいたずらの
細工をするところだった。

いたずらは実行され、激怒した校長の怒りの矛先は
悪さをした者たちを目撃した
チャーリーともう一人一緒にいた御曹司の息子
ジョージに向けられる。

ろくでもない友人たちを必死に守るチャーリー。
しかし、校長からは非情な条件が言い渡される・・・

その苦悩を抱えたまま、チャーリーはフランクの
突拍子もない行動に振り回されNYへ同伴させられる
ことになった。
   

古い家につつましくい生活していたフランクが
チャーリーをお供に連れてきたのはNYの最高級ホテル。
   
(ウォルドルフ=アストリアHotel)
豪華な部屋に連泊し、超豪華なレストランでの食事ナイフとフォークワイン
と贅を尽くす時間であった。
     
そして、少しずつ、フランクにとっての
この旅の目的がなんだったのか
分かり始めたチャーリーだった。

怒りの盾を建て、絶望の中で生きているフランクと
付き合っていくうちに、フランクという男の突拍子もない
行動の中に、実に魅力的な人柄が見え隠れし、
(興味深いことの一つに、フランクは嗅覚が研ぎ澄まされ
女の人のつける香水や石鹸の香りを言い当てる)
自然とフランクとチャーリーの間にしかわからない
信頼という空気感が生まれ始めていた。


ラストに向かうあたりからは、私の心の中は
感動の嵐が吹き荒れていた~しょぼん
     

本音と本音でぶつかり合う
媚びない・お世辞のない、こんな人間の魂の
ぶつかり合い!みたいな付き合いができるのは
理想だけどね、なかなかないもんね~
!!