「ROMA/ローマ」  日常を生きるという強さ | Tamaの映画生活

Tamaの映画生活

公開日近くが基本、遅れることもあります。ヒューマンドラマ、ドキュメンタリーが好き。
★5 ぜひ、もう一度観たい!
★4 機会があれば、もう一度観たい
★3 良かったけれど、もう1回は観なくていいかな
★2 私好みではなかった…
★1 私の時間を返して!

映画評を読んで、これは観たいリスト上位。 
ネットフリックスの放映が、数々の受賞と評判に押され、 
映画館で上映3か月後、ようやくアップリンクの午前中に観に行く。 
(今週金曜日までは午前中に上映しています) 

いろんなシーンで胸の詰まる思いがした。観て良かった~! 
監督は、「ゼロ・グラビティ」のアルフォンソ・キュアロン。 
モノクロの画面なのに、思い返すと色がついている。 


「ROMA/ローマ」  ★★★★★

 

https://www.netflix.com/jp/title/80240715 

ローマというけれどイタリアではなくメキシコシティの地区の名。 
コンクリートの床を水が波のように流れ、泡立ち、また流れ…。 
建物で切り取られた空を、遠く飛行機が飛んでいく。 

70年代初頭、家政婦として働くクレオは、医者のアントニオと、 
その妻ソフィア、4人の子供と祖母が暮らす家で働く。 

子供たちはクレオに親しんで楽しく日々を送るが、 
父親のアントニオは長期出張と偽って、1人家を出ていく。 

クレオは武術に夢中の青年フェルミンに恋をする。 
しかし、妊娠したと告げるとフェルミンは…。 

野外パーティで近くの森の火事があったり、 
反政府デモとそれを襲う兵士や人々の中にフェルミンもいて、 
乳母車を買いに来たクレオは、彼に遭遇するなどの事件もあるが、 
メキシコの中流家庭の暮らしが淡々と描かれていく。 

雇い主のソフィアと家政婦のクレオ、立場の違う女性2人の悲しみ。 
本棚を持って行かれて床に積まれた本、臨月のクレオを狙うピストル…。 

苦悩を超えて、大型車を扱いやすい車に買い替えるソフィア。 
「本当はいらなかったの」とつぶやくクレオ。痛ましいけれど。 

大波にのまれかけた子供たち、人生の大波に襲われても、 
助け合い、潜り抜けて日々はさざ波のように揺れながら続いていく。 
困難があろうと日々を愛おしんで生きていこうと思わせられる。