2012「シャッラ/いいから!」

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イタリア映画祭で、昨日の作品が、少々期待外れ。



また老人が出てきたので、同じよう?と一瞬、危惧したのだが、

こちらは大当たり! 私好みだわ~!で、大サービス★★★★★


元教師のブルーノ(ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ)は、
家庭教師をしているが、熱心にやる気もない
「作家」といってもゴーストライターで、ポルノ女優の伝記執筆中。


仕事用の彼女のDVDを生徒に見つけられ、母親に告げ口されて、
家庭教師の口をクビになっても、

適当に糊口をしのげれば…という暮らしぶり。


ところが、生徒のルカ(フィリッポ・シッキターノ)の母親が、
「仕事でアフリカに行くので、15歳のルカを預かってくれ」という。

断ろうとするブルーノに、「あなたは父親だから」と、事実を明かす。

戸惑いつつも致し方なく、預かる羽目になったブルーノは、

互いに干渉せず暮らそうと提案する。


ルカは学校では授業をサボり、放課後のボクシングは熱心だが、

何やら怪しげな仲間とつるんでいる。


教師から「ルカはこのままでは落第」と告げられたブルーノは、
突然、態度を変えて、ルカにしっかり勉強させ、

生活態度を改めさせようとする。



しかし、ルカは、悪い仲間たちと夜遊びに…。
ルカのふてぶてしいワルっぷりや、

困ったときの幼さの残る少年らしい表情。



少々羽目を外す男の子の母親なら、

「ああ、そうなのよね…」と肯いてしまうだろう。


突然現れた息子に、戸惑いつつも、父親になっていくブルーノ。
ポルノ女優やルカの母親の、いさぎよい生き方も、なかなかのもの。


ちりばめられたユーモアも充分、楽しめたし、
ドキドキハラハラもちょっぴりいい味付け。
フランチェスコ・ブルーニ監督の初作品だという。次作が楽しみ!!