インドのクレイジードライバー | 世界一周行ってきます!と果たして言う事ができるのだろうか
去年の今頃はインドにいたっけ。

インドという国はホントにクレイジーだった。


まず、空港について十秒でだまされた。謎の旅行会社に連れてかれ、勝手にツアーを組まされ、脅され、法外な金額を請求された。


タージマハルでは、勝手にガイドされ、土産物屋に連れてかれ、さらにガイド代を請求された。
photo:01



両替屋ではルピーと円を逆にして、数万円もだまされた。


千円で買った布を宿の人に見せたら、数十円の価値しかない、なんて言われたこともあったっけ。そして、その後別の布屋に連れていかれそうになった…

まあすべて自分の情報不足が原因なのだがね。


そんなインドでもっともクレイジーな出来事。
それはバラナシからブッダガヤへ行く道中。

この旅は 時間〉お金 だったので豪華に車をチャーターして向かうことにした。五時間くらいの道のりだったかな。

ひとりで乗用車に乗り込む。背が低い愛想のいい彼が今回のドライバー。



走り出しておよそ一時間後。突然ドライバーが大声でわめき出した。しかも百パーセントヒンディー語。英語がしゃべれないらしい。
しばらく適当に話を合わせていると(日本語で)なんとなくわかってきた。

どうやら眠たいらしい。

ただでさえ時速120キロ、反対車線にはみ出して、次から次へと遅い車を追い抜いて行く様は地獄ドライブ。

頼むから起きてくれ…

ぼくも無理をしてテンションをあげて呼びかけに答える。なに言ってるかよく分からないけど。

そんなかんなで無事につきました。

しかし、彼のこまった行動はそれだけではなかった。

夜。突然ノックの音が鳴り響いた。

スーシ!

インド人は大概、しゅうじ と発音できないからスーシ となる。さらに、日本人で名前がすしって!なにそれ!って大爆笑が巻き起こる便利な名前。

あの声はまぎれもなくあのドライバーだった。

飯は食ったか?

とっくに食べたよ。

なんてこった、行くぞ

叩き起こされ、インドカレー屋へ。なぜか知らない人も合流した。

そこで気づいた。

さては酔っ払ってるな…

インド人はあまり酒を飲まない、とかいいながら懐から何やら蒸留酒らしきものを取り出してちびちびやり始める。

しばらくすると、店員に酒の持ち込みがバレる。そりゃあんな酒臭かったら誰でもわかるわ。

しかし、ドライバーなぜか頑なに無実を主張。
取っ組み合いの喧嘩になるが。
ドライバー泥酔のため瞬殺。
店員のガチの説教が始まった。


はじめて大の大人が怒られてるのみた。
当然のごとく支払はぼくだった。




しかし、伝説はまだまだ終わらない。次の日、ブッダガヤ近郊の観光をするため、あさ八時に待ち合わせたにもかかわらず、ドライバーこず。

様子をみにいった宿の人いわく



あいつは再起不能だ。


完全に二日酔い。



しかたなく別のガイドにおくってもらい観光。昼過ぎにもどると、ロビーのソファーでくつろぐドライバーを発見。ぼくを見つけると満面の笑みで、




よく眠ったから帰りは大丈夫!!


悪びれるでもなく、親指を立てて


このドライバーはいろいろ困ったけど、ほんとにいい人だった。言葉が通じないけど何度も笑い合った。なによりきっと人生楽しいだろな、とおもった。

まあ、さいごにちゃんとチップを請求されたけど…


にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周準備へ
にほんブログ村


iPhoneからの投稿