予習は何割分かればいいの?
夏休みの後半は予習に時間を割くべし。
それが、2学期に楽できる方法だとお伝えしてきました。
……まぁ、たいがいの学生は、こと勉強に関しては朝三暮四ではありますが。(そんな学生にいかに予習させるかが、カテキョーとしての腕の見せ所なわけですが笑)
ところで、予習ってどのぐらいやったら良いんでしょうか?
何しろ予習ですから、それは未修分野なわけです。
学生はよく言います。
「習ってないから分からない」
いや、今ある知識で、できる範囲まででいいから考えろよ! って感じです。甘ったれめ、と。
例えば、東大の地学の入試問題。
大問1では天体分野が出題されます。
が、それは高校範囲を超越した問題です。(私は地学を独学したので、多分ですが)
計算に必要な知識などは、問題文に書いてあります。その式と、問題文から論理的に考えて解けというものです。
はっきりいって「地学」という科目を勉強していなくとも解けるのです。数2ぐらいまでの数学は必要ですが。
(赤本8年分くらい解いて、地学の知識が必要な問題は1問ぐらいだったと思います。それも簡単な公式一つ)
しかし、習っていないから手をつけないのでは一生解けません。
何が言いたいかといいますと、予習をやろうとしない学生は、「習っていないこと」を問題を解かない免罪符にしている場合が多いのです。
少なくとも私にはそう見えます。
習っていない問題はやっても分からない。分からないものはやっても無駄だ。
予習は習っていない。
だから、予習はやっても無駄だ。
だから、予習はやらない、と。
確かに、未習部分ですから100%理解するのは不可能に近いでしょう。習った範囲でさえ100%の理解は難しいものですし。
ですが、100%分からないということも有り得ないと思います。
例えば学校の教科書。先生の説明が前提ですから多少分かりにくい部分があるかもしれませんが、書いてあることの2割ぐらいは分かると思うんです。
そう。2割でいいんです。100点満点のテストで20点取れるぐらいの知識さえあれば予習はバッチリでしょう。
しかし、中にはいるかもしれません。
俺は、私は、たったの2割だって分からねぇんだよ!!
そんな学生でも、絶対に分かることがあります。
それは、
教科書のどの部分が分からないか
ということです。
例えば、教科書を使って予習をするなら、教科書の記述の分からない部分に線を引いて、「?」でも書いておいてください。
それで、予習は十分です。
そしてですね。
授業で、そのページを扱ったときに、線を引いた部分の説明だけ聞いとけばいいんです。
「成績が上がらないんです」「勉強がわからないんです」
そういう学生は、大抵、「自分が何がわからないのか」を分かっていません。
まず、
自分は何がわからないのか。
これをハッキリさせる必要があります。自己分析をすることが大事なんです。
だから予習の段階で「分からないこと」を明確にすることは意味があるんです。
線を引くなどして明確にすればいいのです。
そして、次の段階として授業で、線を引いたところの説明だけは取り合えず聞いておく、先生に質問するなどしてください。
☆今日のまとめ☆
予習は2割の理解で十分。
少なくとも、「自分が分からない部分」に印をつけておけ
以上です。
そうそう、なぜ「2割」なのかは、まだ明かしていませんでしたね。
どうしてでしょうか? ぜひ考えてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。