彼がが電話をかけてきた時、私は「平成懐かしの名作ドラマ」みたいなタイトルの番組を観ていた
「オレも今その番組観てるねん」と言い、懐かしいドラマ主題歌の話をしていたら
『101回目のプロポーズ』のハイライトシーンが流れてきた
放送当時 私は女子短大生でオジサンとオバサンの恋愛ドラマに興味がなかったが名シーンは知っている
海にエンゲージリングを捨ててナットを指にはめるんだよね(指輪もったいないなー)
そして「僕は死にましぇん」というセリフも知っていたが今回見て改めて
この女性は愛する人を
亡くしたのか...と今更 気がついた
ヒロイン気取りではないけど
同じような境遇なんだなぁと思った
また大切な人を喪うかもしれないという不安は常にある
私は祟られた女で私と付き合うとその男性は長生き出来ないのでは...と思っている
「“僕は死にましぇん!貴女が好きだから
僕が幸せにしますから”ってセリフは無責任だと思うんです人間って致死率100パーセントですよね」私は夢のないことを言った
「(平均寿命より早)死にしません
(貴女より先に)死にませんって意味やろ」と苦笑された
そんなん無理やもん
そんな約束は無責任
もう私は信じひんのです
『絶対』も『ずっと』も
人間は案外簡単に死んでしまうと知ってます...
私は声を震わせながら伝えたが
いつも通り全く空気を読んでくれない
(敢えて無視なのか本当に鈍感なのか
未だにわからない)
「GW終わったらスマスイ
行こぉなぁ」とのんびり言う
なぜだか知らないけれど
令和元年初デートは
『須磨海浜水族園』へ行こうという約束らしい
死にましぇんという
月9の情熱は ないけれど
こんなささやかな約束が
ええ塩梅かもね
10月→★
そして2月にも水族館に行ったよ
人生の折り返しを過ぎた47歳の私
平成は女子高生の時に始まった
勉強して、恋愛して、働いて、結婚して、子育てして...いっぱい泣いて、悩んで、笑った
人生の1番楽しく華やかな充実した時間がすっぽり収まっている平成
夫と出会って共に過ごしたのも全て平成
新しい令和の時代は
ささやかな楽しいひとときを大切に
より一層
健やかに健(したた)かに いきますよ