愛は地球を救うのか?→日テレはまだ24時間テレビを続けるのか? | VBCテレビブログ放送

愛は地球を救うのか?→日テレはまだ24時間テレビを続けるのか?

毎年8月の風物詩でもある一方、『偽善チャリティー番組』等とも揶揄された挙句、昨年には系列局のNKT日本海テレビの局員が視聴者から寄せられた善意(募金)を着服した行為が発覚してしまった「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系)。

去る6月20日(木)、水卜麻美アナウンサーが「ZIP!」~「DayDay.」にハシゴ出演し、'78年放送の第1回目から不変だった番組テーマの変更も発表。今夏で47回目となる今回より「愛は地球を救う」から「愛は地球を救うのか?」になったという・・・。

喝!だ。

自ら"疑問形"にしてどうする?疑問形にしたら、自ら番組の信念を疑っているのを白状したようなものじゃないですか。疑問形になるのは視聴者側でしょう。実際、これまで『愛は地球を救うのか?』と疑問視していた視聴者も少なからず存在していたのではないでしょうか?

例えば、スマートフォンを買う時に店頭で『このスマートフォンは繋がりが良いの?』とか店員に問い合わせた方もいらっしゃるかとは思いますが、店員さんが逆に客に対して『このスマートフォンは繋がりが良いの?』なんて問う店員は居ないでしょう?もし居たら、その店員は『何も知らない』無知な店員となってしまい、誰もそんな店員なんか相手にしなくなってしまうでしょう。今回の番組テーマの変更は、日本テレビ自ら番組開始当初から掲げてきた番組の存在そのものを自ら疑問視してしまったという、『サービス業では絶対にやってはいけない』行為だったと思います。

番組でいう『愛』とは"社会的弱者"を思いやる心・気持ちでしょう。それが"募金"という形で、社会的弱者を救おうじゃないか?という企画だったのだと解釈しておりました。

番組開始46年間で総額433億64万3,146円もの寄付金が集まり、番組をネットする全国31局もの放送事業者で組織される公益社団法人"24時間テレビチャリティー委員会"を通して、日本国内外の被災地へ迅速な災害復興支援、全国各地からの要望に応える福祉車両の贈呈、全国食支援活動協力会と共に子供食堂の支援等、多岐にわたるチャリティー活動を長年続けてきました。

まさに『愛』が地球上の多くの社会的弱者を救ってきた筈でしょう?それを主催者側が自ら『愛は地球を救う?』と疑問形にしてしまっては、チャリティー活動に疑心暗鬼になってしまったということでしょう・・・肝心要の主催元がそんなアヤフヤな態度では、誰も募金なんかしたがらなくなってしまいます。

更に水卜麻美アナウンサーが2番組にハシゴ出演し、NKT日本海テレビの不祥事について涙目で謝罪した事で更にネット上では"炎上"してしまったのもマイナスでした。『番組を中止するどころか、それすらも感動ポルノの題材に』・『やっていることは言い訳がましい番宣に過ぎない』・『日テレの社長が謝りなさいよ』等と批判コメントが溢れた挙句、「DayDay.」にコメンテーターとして出演していた石田健氏も自身のSNSで『冷静に「愛は地球を救うのか?」じゃないでしょ。日テレに出演してる身として、中の皆様が日々全力で仕事してることは前提だが、あれは姑息と言われても仕方ない。水卜アナに謝罪してもらうのも違うし、24時間テレビへの批判的な声は必ずしも着服問題だけじゃないし、ピントがズレすぎ」などとボロクソに酷評!


第1回目の「24時間テレビ」のラスト間際には、当時の日本テレビ社長が予告なく番組に生出演し2回目以降の番組継続を即決したくだりもありましたが・・・今の日本テレビ社長は、水卜アナウンサーに謝らせて知らぬ存ぜぬ・・・か?そういや昨年放送された、NKT日本海テレビの不祥事の"検証番組"も水卜アナウンサーが謝罪しまくってましたね・・・日本テレビは、それでもまだ「24時間テレビ」を続けるの?






今回の『チャリTシャツ』は日本テレビと関係の深いスタジオジブリの宮崎吾朗監督がデザインを手がけましたが、どうもヤル気が感じられないと言いますか・・・何処かの脱力系の四コマ漫画に出てきそうなキャラクターだ・・・。/(c)2024 Studio Ghibli