軍事施設が無くても"的"にされる説 | VBCテレビブログ放送

軍事施設が無くても"的"にされる説

戦後の日本の地域の問題としてはかなり重たい"沖縄県の基地問題"。

米軍基地もさることながら、ここにきて自衛隊の基地が設置される向きも加速化しつつあり、南国の平穏だった島々を取り巻く新たな問題になりつつありますが、モトをたどれば中国の軍事大国化が元凶であるのを見逃してはなりません。

中国は尖閣諸島の領有権主張を繰り返しておりますが、'22年8月に与那国島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内に弾道ミサイルを発射した際、『日本との間では領海未確定地域だから』等と"お咎めなし"を主張しましたが、日中間で領海未確定の地域は存在しません。中国の言い分がまかり通ってしまうと、与那国島を含んだ南西諸島も中国領だという主張もまかり通りかねません。

中国の強大化を見据えて南西諸島に自衛隊の基地が設置されるのは国防の観点からは至極『当たり前』の話ですが、こういった展開になるとよく聞かれるのが『うかつに基地を設置するとむしろ標的にされる』という地元住民の声です。

大丈夫!南西諸島に基地が無くても中国は標的にしますから!

中国の最大の野望は『太平洋を米国と二等分する』ことであり、その為には沖縄を含んだ南西諸島がジャマです。しかし、南西諸島そのものを『台湾に属する島嶼』だ等と理由づけして中国領としてしまえば事がスムーズに運ぶので、中国は何れ南西諸島の領有権をも主張しだすようになるでしょうね。

なので、別に自衛隊の基地があろうとなかろうと、標的にはされる訳です。むしろ"丸腰"の方が益々標的にされやすくなります。中国が即、南西諸島の領有権を声高に主張しないのは沖縄に曲りなりに在日米軍基地があるからです。それでも武力侵攻しようものなら、米中間の大戦争になってしまいます。両国共、核兵器を持つ国同士です。最悪、中国の国家滅亡にも直結しかねません。


こんな事を言うと基地反対派の方からお叱りを受けるかもしれませんが、当局も基地は有るよりは無い方が良いと思います。しかし南西諸島は土地柄、どうしても基地は必要です。領土は一度、盗られてからでは遅いのは歴史(北方領土・竹島)が証明していますからねぇ。南西諸島は、基地が無くても有事の際にはイの一番で中国の標的にされます。いや、もうされているか。






当局も基地よりは"お馬さん"の方が平和で良いと思いますが・・・誰だってドロボー除けに玄関の鍵を閉めるよね。それと同じ(基地)なのかと。/Copyright JTB Corp. All rights reserved.