優先座席 | 〜Fernweh〜Anko日記

〜Fernweh〜Anko日記

海外生活14年。本帰国したAnkoと子供達の素朴な日々を綴ります。

1ヶ月ほど前、子供を元気づけるため、


映画やショッピングに行こう!


と誘い、電車に乗った。


電車はガラガラで、私たち3人は並んで座ったのだけど、駅に停車するたび乗客は増えていく。

子供達とは、もし必要な方がいたら、座席は譲ろうね。


と話しながら揺られていた。


ある駅に着いたとき、つえをついた女性が乗り込み、優先座席近くに行ったから、きっと優先座席に座っている若者2人が譲るかな?


と私はそのまま少し離れた席から見ていたが、座席はあかない。

あれ?と思ったとき、その事に気づいた1人の50-60代くらいの女性がサッとすぐに声をかけて席を譲っていた。


私と子供達は、私たち動きが遅かったね😂

次は早く行動しよう。と話した。


それからちょっとして座席を譲った60代女性をふと見た時、立っているのがしんどいのか、優先座席前で床に座り込んでいる。そして、カバンに赤のヘルプマークが付いているのに気づいた。顔色も悪い。

なんてことをしてしまったんだでも、大丈夫かもしれないし、、とは思ったけど少し離れた席だったがかけより、



「大丈夫ですか?座りますか?」


と聞いたら、「そうさせてください。」


と。自分だけでは立ち上がるのもしんどそう。

立ち上がるお手伝いをし、私が座っていた席に座っていただき、「気づくのが遅くてごめんなさい。」と伝えた。






その方は実は重い病気で、もう余命もあまりないと教えてくれた。次の日からまた入院だし、本当はだめだけど、治療の合間に出来ることはしときたいから、友達に会いにいく予定だったそう。自分も病気で体力がないのに、咄嗟に席を代わってしまい、その後体調悪くなって、優先席にいた若い方々に代わってくれないか頼んだか断られた、と。

情けなくて、悲しいきもちになっていたが、貴方が声をかけてくれて幸せな気持ちになれた。ありがとう。


そう言われた。


少し若者2人には怒っていらっしゃるようだった。

ただ、それには、何もいえなかった。

見た目じゃわからないこともある。

チラッとみたら、1人の方は妊婦マークをつけているから、体調が悪いことはあるだろうし、代わりたくてもかわれなかったのかもしれない。私も妊娠中はちょっと立つのもしんどい、気持ち悪い、早産リスクあるからあまり立たないように。

と言われていたし。元気そうでもわからないもの。



もう1人の若者は、「腰が痛いから無理」

と断ったそう。確かに腰が痛くて立っているのが大変なことはあるだろうし、どう痛いかは分からない。

ただ、その若者はずっと優先座席で化粧をしていたから、床に座りこみながらそれを見ていた女性は余計腹が立ったんだろう。

私も、目の前に座り込んでる方がいて、譲らなかったのか、、とは、一瞬おもったが、どれだけしんどいかは、他人からはわからないし、私も言える立場じゃない。


ある駅に着いた時、腰が痛いから無理と断った若い女性が、ヒールで颯爽と電車を降りていった。


そして、沢山のお礼と、世の中捨てたもんじゃないと思えたわ☺️楽しんでくるわ。

と言って、少し顔色がよくなった女性も電車を降りていった。


今度似たようなことがあれば、1番にうごこうね。

と子供達と話した。優先座席じゃなくても、元気な人が譲ればいいんやから。と。