中小サービス業が効率化してはいけない部分 | スモールビジネスの教室/名古屋のスモールビジネスコンサルタントのブログ

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個人やフリーランスの方が「メニュー価格の決めかた」のお話しです。

モノを作って売る製造業、仕入れて売る小売業と比べると、サービス業は「原価」が不透明です。

単純に考えて、製造業の場合、材料を安いものに替えるか、機能を省けば、低価格の商品をつくることができます。

サービス業の場合には「手間」を省く、つまり効率化することによって、コストを抑えることができます。

牛丼が安いのは、サービスを最小限にして「手間」を省いていることが大きな理由のひとつです。

この発想で「手間を省いて安いメニューをつくれば売れるのではないか」と考える人が多いですね。

考えかたの方向としては「アリ」だとは思います。

でも、ほとんどの場合、あまりおススメはしません。

理由はいくつかあります。

効率化では大手に適わない

効率化が得意なのは、大手資本なのです。

考えてもみてください。

大幅に効率化しようと思ったら、どうすればいいでしょう?
  • 「自動化する」機械でできることは機械に任せる。
  • 「分業化する」個々の業務に特化したメンバーで作業を分担する。
  • 「大規模化する」いちどにたくさん提供できれば、ひとつひとつ個別に提供する手間が省ける。

これ、ぜんぶ大手が得意なことですよね。

1,000円カットのお店は、手早くカットできるように専用の機器を備えています。


【数年で急成長。よく見かけますよね】

ふつうの床屋さんが、いくら効率化しても、専門の機器を揃えている大手チェーンには、おそらく適いません。

ふつうの町の定食屋さんが、牛丼チェーンと同じ低価格を実現していたとしても、それは「効率化によるコストダウン」によって実現したのではなく、おそらく利益を削っているだけです。


【お金をかけた「安くできる仕組み」があるから、安く提供できる】

ふだんの仕事を効率的にこなして、生産性を上げようという考え方には賛成です。

だけど、効率化によってコストダウンし、低価格で勝負しようとしてはいけません。

先に述べたように、「効率化によってコストダウン」で勝負しようと思ったら、お金(設備やスタッフ)がある大手のほうが圧倒的に有利だからです。

電話の受け答えから経理の帳簿付けまで、ひとりでやらなくてはいけないスモールビジネスは、そもそも「効率化による低価格化」で勝負するのに向いていない、ということです。

そして、「効率化によってコストダウン」を目指そうとすると、もっともやってはいけないことをしてしまう人がいます。

もっとも「効率化」してはいけない部分とは

コストでは大手企業に適わないのですから「価格の安さ」を武器にしてはいけない、ということをお伝えしました。

そしてもうひとつ、「コストダウンによる低価格化」を目指す人は、やってはいけないことをやってしまいがちです。

「サービスの質の低下」です。

「提供方法を簡略化しよう」

「打ち合わせを短時間で終わらせよう」

「お客さんとの付き合いをほどほどに済ませよう」

コストダウンのために、このあたりに手をつけると、赤信号です。

中小企業や個人事業が価値を置くべきところだからです。

お客さんとのガッツリ深く入り込んだ関係。

中小のサービス業が軸足を置くとしたら、この部分がカギです。

大手には対応しにくい、数少ない部分だからですね。

結論として、
  1. 効率化の発想は大事だが「お客さんとのコミュニケーション」の部分の手間は省かない
  2. 安いメニューを作ってもよいのだが「安さで勝負」をしない

小さなサービス業は、この点を注意したほうがイイですよ。





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