磨くことなく「誰か」にはなれない | スモールビジネスの教室/名古屋のスモールビジネスコンサルタントのブログ

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年末年始に読んだ本の中で、いちばん刺さったのは、分厚いビジネス書や専門書ではなく、一編の短編小説でした。


「山月記」中島 敦

Kindleをお持ちの方は無料で読むことができます。

短編なので、短時間で読むことができておススメです。

ただし、昭和初期の作品なので、そうとう難しい漢熟語が出てきますよ。

自分こそは、他の誰とも似ていない、周囲の「その他おおぜい」よりも優れた「何者か」なのだ
若い頃って、そうゆう思い込みが強いですよね。

年齢を重ねても、そのように信じている人って多いです。

もちろん、自分の可能性を信じる心って大事です。

でも、だからといって必死に努力している人を「必死かよ」なんて軽蔑してもいい、ってことじゃ、ないですよね。

自分を磨く努力をしなくてもよい、ということではないですよね。

この小説は、才能に恵まれるあまり、周囲の人を見下していた詩人のお話しです。

自分よりも才能で劣る人が必死に努力するようすを侮り、自分の才能に溺れている間に、とんでもないことになってしまいます。

それを、取り返しのつかない事態になってから悔み、

「挑戦しなかったこと」
「努力を怠ったこと」
「周囲の人たちを見下していたこと」

といった後悔の念を、旧友に述べる、というお話しです。

読者としても、ただ「コイツは愚かだなぁ」と他人ごととして捉えるのではなく、
確かに、そうゆう心が自分の中にもある

と、自分を振り返らざるをえません。

それにしても、何百ページにも及ぶ自己啓発書にも匹敵するような「深い気づき」を、たかだか数ページの短編小説でこれほど鮮明に伝えるとは…。

往年の小説家、おそるべし。です。

読書慣れしていない人には、「書き出し」からかなり手ごわい文章です。

でも、なんといっても無料で試すことができますので、ぜひチャレンジしてみてください。

この年末年始でワシがイチバン感じ入った本、「山月記」(中島 敦)Kindle版はこちらからダウンロードできます


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