つばめにのって ~肺腺癌との闘い~  番外編でチョコレート膿腫 -3ページ目

つばめにのって ~肺腺癌との闘い~  番外編でチョコレート膿腫

2010年11月、母が肺癌宣告を受け、
ここから、これまでの恩を返す時間が始まりました。

そして2012年4月7日、母は永遠の眠りにつきました。

この経験がどこかで誰かのささえになれたらと思います。

番外編で、チョコレート膿腫のことも書いています。


「○○さーん、手術終わりましたよー。大丈夫ですかあ?」

そんな呼び声で目が覚めた。

麻酔が効いているけど、
「ちょっとお腹に鈍痛があるかな・・・でも、大丈夫です」
と、返事をした。

「やっぱりねー、癒着ありました」

ドクターはそういって私の視界の外へ。

目が覚めたときは、もう病室用のベットに移されていたので
そのまま運ばれて帰室。

ドレーンも入っていないし
手術時間も2時間ほど。
順調におわったよう。

点滴、下肢静脈血栓防止ポンプ、シバリング対策の電気毛布、
硬膜外麻酔、酸素マスク・・・
もう部品だらけ。

手術をして一番つらかったのは術後の夜。

とにかく、時間が過ぎない。

手術のために熱がでるし、頭も痛い。
麻酔をしているものの、腹筋に力を入れるとやはり痛いので
寝返りをうまく打てない。
だんだん背中、足が痛くなってくる。
看護師さんにクッションをつかって姿勢を変えてもらうものの
すぐに痛みがでてくる。
大部屋だったのでテレビを見るわけにいかないし、
点滴をしている手が痛くて本も持てない。
下肢静脈血栓防止ポンプがベット柵にあたっているようで
ずっと小刻みにベットが揺れて気分が悪い。

時計をみてもみても時間がすすまない。



朝の掃除が病棟で始まったときは
本当にうれしかった。