Panasonic DMC-GF3+LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH+ナノトラッカー | 星空の歳時記

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ゆるく・緩くをモットーに、日々移ろう星空などを私流に楽しみたいと思います。

1月12日、一日中陽が差すこともなく天体観察はお休みです。

昨日は、新月。

寒い夜でしたが、塩漬けになっているマイクロフォーサーズサイズのミラーレスカメラ(Panasonic DMC-GF3)を持ち出して星空が写せるか試してみました。

 

オリオン~おうし座Panasonic DMC-GF3+LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH+ナノトラッカー)による

2024年1月11日19:50 Panasonic DMC-GF3  ISO800  14mm(35㎜換算28mm)(f2.5→)f5.6  30秒×10枚コンポジット ナノトラッカー追尾  ステライメージ7・Microsoft フォトで調整

 

上掲写真の画角範囲(赤枠内・ステラナビゲータで表示)

 

Panasonic DMC-GF3は、軽量小型なのでナノトラッカー(ポータブル赤道儀)への搭載には適したカメラです。

バルブ露出はできませんが、60秒までの露出が可能で、光害地で星座の形を写して楽しむ用途であれば十分使えそうです。

 

14mm(f2.5)パンケーキレンズ(日本製)の性能は、周辺減光はありますが私基準では星空を撮影して楽しむに十分満足できる性能を有するものだと感じます。

 

但し、今回の試写結果からは、Panasonic Lx7の方が星空撮影には向いているように思います。

 

Lx7で撮影した昨年の12月13日に撮影したオリオン座の画像を掲載してみます。

 

Panasonic DMC-Lx7で撮影したオリオン座

2023年12月13日20:46  Panasonic DMC-Lx7 ISO800 10㎜(35㎜換算50mm)F4 露出30秒 ナノトラッカー追尾

ケンコープロソフトンA装着  ステライメージ7・Microsoft フォトで調整

 

薄雲が掛かった状態でしたが、光害地の30秒露光でオリオン座を美しく撮影することができました。

プロソフトンの効果で、ちょっと藤井旭風です。

左下は人工衛星ではなく、ベランダ撮影宿命の電線です。

 

Lx7はレンズ性能、センサー性能共に星空撮影に適したカメラであることが伺われます。

但し、恒星へのピント調整は、GF3がピント位置拡大確認ができる機能を搭載しており、この機能は使いやすく称賛に値します。

 

 同じ日にPowerShotS120で撮影した「冬の星座たち」も掲載してみます。

 

 PowerShotS120で撮影した「冬の星座たち」

2023年12月13日21:53  PowerShotS120 ISO200 30秒 5mm(35㎜換算24mm)f1.8 固定撮影 Microsoft フォトで調整

 

絞り開放に設定されることもあり、画角の周辺で明るい恒星に盛大なコマ収差が生じていることが見て取れます。

PowerShotS120の星像は良いとは言えませんが、星座の形を写すには十分楽しいコンデジであることがわかります。

 

ちなみに薄雲が掛かっていたので、光害が余計に目立ちます。

 

LUMIX G 14mm/F2.5 ASPHのレンズ性能はPowerShotS120に比較すると優秀なのですが、カメラのセンサー性能は高いとは言えず、ノーマルでは赤い星雲が写るようなこともなさそうでした。

 

星空撮影に適したカメラであれば、より詳細に美しく撮影することも可能でしょうが、縁あって現在所有しているカメラの性能を以てベランダから写すこともそれなりに楽しいものだと感じます。

 

趣味として今自分ができる範囲を楽しむことも、より高性能なカメラを使いこなし、画像処理にも精通して美しい画像を得ることに時間や労力を注いでみることなども、可能であれば多様に楽しみたいものですし、どちらが良い悪いということではないでしょう。

 

撮影に限らず他の機材についても、様々な角度からアプローチの範囲を広げられるとよいと思いますが、自分の場合は長期間趣味から遠ざかっていた時間や過去を取り戻すような感覚で、自分流に楽しみたいという心境です。