いつかは子供を産みたいけれど、
「いつか」は今じゃないという女性は
多いのではないでしょうか。


がんばりやさんの女子は女の子
「婚活」「妊活」という単語を聞くと、
「人生の次のステージに行くためには、
ぼーっとしてないで頑張らなきゃ」
半ば追い立てられたような
気持ちになる人もいると思います。

今はまだパートナーがいない、
もしくはパートナーがいても、
キャリア形成の途中だったり、
自分もしくは相手が子供を
作る気がなかったりするのに、
最近になって
「卵子は老化する」ということが
センセーショナルにあちこちに
取り上げられるようになって、
「今出来る何か」をしなきゃ落ち着かない、
という人も多いのではないでしょうか。


私の元にもよく、
「妊活」って何をしたらいいのですか?という質問がきます。
「妊活」という言葉はぼやっとしすぎているのですが、
仕事もプライベートも大事にしながら、
将来ママになるために今出来ることをお話しましょう。

 

標準体重の出来るだけ近づけ、体重の増減をなるべくなくす
脂肪からも女性ホルモンが出るので、
多すぎても少なすぎても排卵が起こりにくくなります。
モデル体型は実は排卵しにくいんですよ。


タバコはやめ、受動喫煙も避ける
タバコは卵巣年齢の大敵。もちろん全身の大敵なんですが。


基礎体温をつける
生理が来ても排卵しているとは限りません。
期間限定で良いので、一度つけてみましょう。



子宮がん検診、婦人科検診を受ける
妊娠の妨げになるような病気がないか、
年に一度は検査を受けましょう。

クラミジアのように不妊症の原因になる
性感染症に気づかなかったり、
タレントの向井亜紀さんのように
妊娠してから子宮頸がんが分かって、
授かった赤ちゃんを諦めないといけない、
ということは避けて欲しいと思います。


あまり睡眠不足にならないようにする
健康的なホルモン分泌のために睡眠は重要です。
ストレスも避けられたらいいのですけど、
そうは言ってもなかなか難しいですよね。

 
風疹の抗体を調べる、もしくはワクチンを打つ
一昨年から風疹の大流行が続いています。
妊娠中に風疹にかかると先天性風疹症候群と
言って赤ちゃんが病気を持って産まれてくることがあり、
日本では今たくさんの赤ちゃんに病気が見つかっています。
妊娠する前に必ず調べましょう。


妊娠がまだ先になりそうなら低用量ピルを飲む
まだ若くて妊娠が4、5年以上先になりそうなら、
低用量ピルを飲んでおくと
飲んでいない場合に比べて飲み終わってからの
妊娠しやすさが上がります。
子宮内膜症や卵巣がん、子宮内膜がんのリスクも
減らせるので、婦人科で相談しましょう。


できれば35歳までには、誰の子供を産むかを決めて、子作りを始める
安全になったとは言え、妊娠や出産は今も昔も命がけ。
「この男性の子供を産むためなら死んでもいい!」と
思える男性の子供を妊娠してください。
「あんな奴の子供を産むために死ぬなんてやだ!!」という相手よりは。
個人差はありますが、妊娠しやすさは37歳と38歳の間で
ガクッと衰えます。子作りを始めて、
「あれ、なかなか出来ないね、二人で調べてみる?」と言って、
不妊治療を始めて・・も37歳に間に合うためには、
35歳くらいには作り始めたいものです。


妊娠の2ヶ月以上前から葉酸のサプリメントを飲む
妊娠してからではなく妊娠の2ヶ月以上前から飲むことによって、
赤ちゃんの神経系の病気や口唇口蓋裂などを減らすことができます。
いろんな会社からサプリメントが発売されているので、
妊娠を考えたら飲み始めましょう。

なかなか難しいこともあるかもしれませんが、
できることから始めて下さい。
婦人科の診察を受けたことがない方、
全然怖くなんかないので早めにデビューしましょうね。



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AmebaGG Life Style Adviser

宋美玄(そんみひょん)さん プロフィール

産婦人科はもちろんセックスに関する
診療カウンセリングを行う。
また、セックスや女性の性、
妊娠などに付いて女性の立場からの
積極的な啓蒙活動を行っているほか、
母になり産婦人科医としてのアプローチも強化、
全国のお母さんの味方。

宋美玄HP
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