人間が発明するものについて、霊界の人たちはどう思っていますか?
たとえば原爆について。
「これは大きな質問をしましたね。
地上の人たちがどう思っているか知りませんが、私が思っていることを正直に言いましょう。
地上の科学者たちは、戦争のために実験と研究にはっぱをかけられ、原子エネルギーという秘密を発見しました。
そしてそれを爆弾に使いました。
しかしその秘密は、人類が精神的にも霊的にももっと成長し、それを正しく扱えるようになってから発見すべきだったのです。
もうあと百年か二百年のちに発見していれば、地上人類も進歩し、その危険な秘密の扱い方に間違いがなかったでしょう。
今の人類は、まだまだ “うっかり” の危険性があります。
原子エネルギーは、益にも害にもなるものを秘めているからです。
ですから今の質問に対する答えは、地上人類が精神的に霊的に、どこまで成長するかにかかっています。
分かりますね?」
一 最後に言ったことがよく分かりません。
「では説明の仕方を変えましょう。
原子エネルギーの発見は時期が早すぎたのです。
人類はまだ、自分たちが発見したものについて、正しく理解する用意が出来ていませんでしたから、破壊のために使われてしまったのです。
もしも十分な理解が出来ていれば、有効な目的のために使われたでしょう。
そこで最初の質問に戻りますが、もしも地上の科学者に正しい知識、霊的なことについての正しい知識があれば、そうした問題に悩むこともなかったでしょう。
出てくる答えは決まっているからです。
霊的な理解があれば、その発見の価値を認識し、人類の福祉のためという答えしか出てこないからです。」