更年期と闘う専業主婦です。
家事や収納、オススメ商品など
日々の生活の色々をつぶやいています。
私が経験した毒親との絶縁までのお話も書いていきます。 このお話は30年くらい前の話です。
前回のお話
行く気満々だった人事異動の件は父の反対に遭い、流れてしまいましたが
統括部長が代案として出してくださった、約1ヶ月間 現地スタッフへの
業務指導の為に長期出張という形で新店舗へ行くという
私にとって本当に有難いお話は、何がなんでも受けたかったのです。
父を説得するために、私は今まで自分にとって足かせになっていた事を
逆に利用しようと思いました。
出張を許可して私のクレジットカードでのキャッシングを続けるか、
私が退職してカードを会社に返却し、もうキャッシングできなくなるか
どちらかを父に選ばせることにしました
もちろん実際には、退職したとしても自社カードを返却しなければならない
ルールなどありません。
そのまま持ち続けても登録内容さえ変更すれば問題は有りませんが
会社勤めをしたことが無い父なら騙せると思いました。
バレたらまた暴力、暴言にさらされる事は重々承知の上でしたけれど
もう他に方法が浮かばなかったのです。
その日はバイトが無かったので、夕方家に帰り
母がまだ帰っていない事を確認しました。
父母の部屋に行くと父はテレビを見ていました。
「お父さん、転勤の話は無くなったけど出張で1ヶ月現地に行く事になったから」
敢えて、決まった話のように言いました。
父「なんで女が1ヶ月も出張しないといけないんだ！？そんなもの男の社員に行かせるべきだろう
」
「だから、資格が有る者が行かないと業務にならないんだよ。これも断ったら私クビになるから」
父「ほぉ、じゃあ辞めれば良いんじゃないか？退職金くらい出るんだろう」
「そうね、まだ5年くらいしか働いてないから金額なんて微々たるものだろうけど」
父が何か言う前に
「それと、会社辞めたらカードは返却しないといけないし、無職になったらクレジットカードは新しく作れないから」
父「・・・そうか。まぁ・・・1ヶ月くらいならイイんじゃないか？良いよなぁ旅行気分で」
「出張受けて良いのね？今度また途中で行けないなんてことになったら本当にクビになるのよ。」
父「何だお前！しつこいな、
行け行け！ その前にカード貸せよ。あぁ、それとこれな」
そう言って、またいつものように1万円札に千円札を1枚乗せて渡してきました。
もちろん父がキャッシングした額には到底足りません。
足りない分を毎月、私がバイトをして払っているのです。
この頃には毎月6万円はキャッシングするようになっていたので
きっと私が出張する前にはいつもより多く借り入れするつもりでしょう。
それでも良いのです。
これで絶対に出張の話を潰される事は無くなったのだから。
つづく