走ってきた!第3回山寺蔵王ウルトラマラソン その⑤[ 死闘の果て 編]


再々々掲


♨️ペース表も♨️



11:35 第7エイド猿倉 54キロ
出発。もっと休みたい。けれど、もう行かないと。

この時点では、14分の遅れ。まだ、それほどの危機感はなかった。

先ほど降りてきた道を登り返す。
うーん。
どうしても歩きが多くなってくる。
先行者を抜くことは少なくて、後続に抜かれることが多くなってきた。

12:40 最高点にカムバック。
ん。不味いなぁ。登りの歩きが多すぎたか。。。

12:45 樹氷の泉
登りで火照った顔を洗う。すっと体温が下がる。よし、走るべ。

13:00 第8エイド蔵王温泉 63キロ
まばらになったランナー。
後続は、猿倉関門で止められたのか?

甘酒とナッツ

おそば。
後続はもう少ないとみえて、そばのお代わりを勧められ、勧められるがままに3杯食べる。単純に美味しい。
けど、そんなゆっくりもしていられない。

計画差は22分に開いていた。次の関門、東沢コミセンまでのバッファは36分。つまり、計画したペースで走ればギリギリかも。で、少しでもペースを詰める感じで走ればまだ間に合うハズ。
蔵王温泉を抜けて西蔵王高原ラインへ入る。
2、3人のランナーと前後して進む。

14:05 二つ沼?野草園の近く。
第9エイド野草園70キロはもう半仕舞い。挨拶のみで通過する。

上がらないペースに進まない距離。
それでもなんとかなるんでないの、と登りで歩いてしまう弱い心。

14:50 第10エイド 虹のネットワーク 75キロ
佐藤屋さんのエイド。ここも半仕舞い気味。最後のたまゆらを頂く。どうにも身体が暑い。水道を借りて被り水を。さっぱり。
さて。関門まで残りは?5キロ、40分。
まだいける。ここからはほぼ下りだし、キロ7でも5分余る計算。

エイドのスタッフさんに御礼を言い、エイドを出発。若干の登りを耐えると、あとは下るだけだ。
くねくね坂を落下するに任せて、足を動かす。といってもキロ6~5.30あたり。肺は苦しくない。リズムを取るのに、ひとりで掛け声を出す。
イチ、ニ(サン、シッ)、イチ、ニ(サン、シッ)…

15:15 林の切れ間に戸沢林道の山が望める場所。
途中、2人を追い越す。ガーミンの距離は伸びて、80キロを過ぎた。誤差があるのは承知しているが、実際あと何キロか?

関門閉鎖まで、あと15分。もうひとりを追い越しながら挨拶を交わす。なかなか着かない、間に合わないかも知れない!と叫ぶ。

もう時間も不味い。ペースは、キロ5前半。1キロ進むのに5分、2キロ進むのに10分、、、
ループ橋を過ぎると、ガーミンは82キロとなった。そこから500Mを下り、西蔵王ラインの終点へ着く。
東沢コミセンまで、まだしばらくあったはず。ここからは住宅街の緩い登り。出し切った足には辛く、キロ6を超えるのが精一杯。

残り時間は4分。残り距離は?まだ建物も見えない。

時間の過ぎるのは早い。必死で足を動かしても時間には追い付かない。
残り2分、1分、(まだ見えない)、30秒、、15:30となり、タイムオーバー。討死。

15:33 第11エイド 東沢コミュニティセンター80キロ→ガーミンは83.25キロゲロー
関門閉鎖に3分届かなかった。キロ6とすれば、距離にして約500M、足りなかった。

討死したにゃんこを、エイドスタッフの皆さんが優しくもてなしてくれた。食べ物、飲み物、なんでもあった。
少ししてから追い越してきた人たちも到着し始めた。エイドリーダー?は明るい方で、ランナー、スタッフさん、皆でおしゃべり。

ここは次の林道で日没にさせないために、時間設定を少し辛めにしてあるという。そんな話をしていると、無線が鳴った。林道登りでリタイア申告があったようだ。ありゃ。歩いて降りて回収を待つしかないのだね。


16:10 収容
しばらくして回収のバスが到着。この大型バスにランナーは5人ほど。

戸沢林道の入口を通る。
べにばなトンネルを抜け、高瀬に入ると大会コースの道となる。バスはランナーを追い越していく。この時間なら完走は間違いないのだろう。


16:30 クルマとは便利なもので、もう着いた。
フィニッシャ~にはなれず。
こんなヘタレにもお振る舞いはあるという。
おずおずと進み出る。
16:35 芋煮と甘酒
醤油に牛肉の山形風。ちなみに宮城は味噌に豚のほぼ豚汁。
山形商工会議所青年部の皆様、ご馳走さまでした。美味しかったです。

ゴールシーンを見学(笑)
撮影もしているようですね。

17:10 撤収!
R286から帰るため、またコース沿いに高瀬を通る。ゴールは19時まで。
最後尾と思われるランナーと、追い立てる法被姿のスイーパー(ゆ~さんでしたか?)の姿があった。彼はゴールできただろうか。

コース

データ



不甲斐なくも撃沈。
果たして、山寺奥の院に上がれる日は来るのだろうか。