FILE09 木村カエラさん/page2 | AmebaスペシャルインタビューBlog by Ameba

FILE09 木村カエラさん/page2

変わったことと、変わらないこと。
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詞は、どのようなモチベーションで書くことが多いですか?━
木村カエラ
「書こう!」と思って書く事が多いですね。日々の生活の中から生まれたフレーズを書き溜めておいたとしても、いざという時にそのフレーズを見ても「何だコレ!?」っていうことが多いんですよ(笑)もちろん映画を観たりとか、その時にすごく気になっているものを、詩に反映させることはありますけど、それこそレコーディングの前日に一気に書くことが多いですね。「レコーディング近いんでそろそろこの曲に詩を書いて下さい」って言われた時に、書き溜めておいた詩を使おうとしても、もう既にモードが違うんですよね。その時のモードじゃないと書けないんですよ。だから詩を書く時は、その時のモードを全部吐き出して書くことが一番多いですね。だから一旦そうなったらもうヒドイですよ。もう籠りっきりです。人との交流も取らないですし。同じ場所からも動かないんですよ(笑)

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カエラさんにとってライブの一番の魅力って何だと思いますか?━
木村カエラ
何十回、何百回とライブを重ねても、同じライブって一つもないんですよ。だからその時・その瞬間を感じる場所・楽しめる場所ですね。、そして人とエネルギーを交換できる場所でもあると思います。私はお客さんにエネルギーをあげることができればいいな、って思ってますし、お客さんからもエネルギーをもらってますしね。ライブに来てもらえれば、絶対それを感じることができると思いますし、そういうところを楽しんでもらいたいな、って思います。

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ステージ上で気を付けていることは、何かありますか?━
木村カエラ
自分の世界に入り込まないこと。お客さんに向けて歌っているのであって、やっぱり自分じゃないんですよね。ここ何年かでだいぶ変わってきましたけど、自分の世界に入った瞬間に「ヤバイ、ヤバイ」みたいになりますよ(笑)自分の世界に入るっていうのは、ある意味すごいナルシストな状態になっちゃってるんですよね。そうすると周りと壁ができてしまうので、そうならないように気を付けてます。やっぱりお客さんの目を見た分だけその反応も返ってきますし、伝わるものも伝わると思っているので、お客さん一人一人の顔を覚えるぐらいの勢いでライブをする事、それが一番気を付けていることかもしれないですね。

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今年はデビュー5周年にあたるそうですが、この5年間を振り返ってどうですか?━
木村カエラ
あっという間って感覚と、まだ5年かって感覚が入り混じってる感じですね。

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デビュー当時と比べて「変わったなぁ」と感じる点はありますか?━
木村カエラ
人見知りが治ってきましたね。デビュー当時は人見知り過ぎて、テレビのお仕事とかすごい苦手でしたね。プロデューサーさんのノリとか(笑)どうすればいいか分からなくって、いつも黙ってたんですよ(笑)恥ずかしいし、どういう態度で挨拶すればいいか分からなかったんですよね。それが治ってきたので、ある意味大人になってきたのかな、って思いますね。
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これからアーティストとして目指すところは何かありますか?━
木村カエラ
特にないんですよね。その時その時にやりたいことができればいい、って思っているので、何かを目指して何かをするってことは今までなかったんですよ。だから夢を聞かれるといつも困っちゃうんですよね。やりたいことがどんどん見つかって、それがその時にできればいいな、って思ってることしかなくて…。でもとりあえず不幸にはなりたくないですね(笑)自分の心がちゃんとしてないと、心が貧弱になったり、人に優しく出来なくなってしまったり、どんどん自分自身を不幸にしていく気がしているので、自分の心を常にフラットな状態にしておくこと、日々自分のペースで生きていられること、というのが自分の何よりの幸せになっている気がしているんです。だから心がちょっとでも欠けたり、痩せたり、太ったりしないように常日頃そこにしか目を向けてないような気がするんですよね。自分の心がフラットな状態のまま、毎日毎日いられたらいいなって思いますね。