Hello Ambitionistas!

世界中を揺さぶった大統領選から一週間になりますが、未だに困惑しているゆめこです。

みなさんは、ショックから回復されましたか？

私は、ショックからは立ち直ったものの、未だに残念な気持ちから抜け出せていません。

各地では、トランプの当選により人種差別主義が認められたかのように、人種差別の言動が報告されています。大人だけでなく、子どもまでも…心が痛んで仕方ありません。

それと同時に、この一週間、これからどのような心持ち/マインドセットで、マイノリティのグローバルな女性として生活していくかを考えています。

まだ、Mourning Period/喪に服しているような気持ちの方は、ここで回れ右を。

感情的になっているときに、「冷静になれ」と言われたり、理論で詰められるほど腹が立つものはありませんから。

私も、選挙の翌日に、「デモやっても仕方ない」とか「トランプが当選したんだから受け入れろ」と、感情的になっている人を斜め上から見下したような、理論をつらつら述べるSNSの投稿やブログを見て、ものすごい腹がたったうちの一人です。

(読まなきゃいいだけの話なんですが…)

感情は、他人を傷つけない限りは表していいと思うし、デモも意味があると信じるうちはやるべきだと私は思います。

だから、まだ感情的になってしまう人は、読まない方がいい内容かもしれません。。

一応ご案内しておきますね。

角度が違えば意見も違う

アメリカには、本当にたくさんの国籍/民族の人が住んでいます。

私は、学校に通っていたこともあって、アメリカで共に勉強した後、自国に帰った友人が世界中に散らばっています。

それが、アメリカに留学したり、アメリカ移住するメリットの一つだったりするんですが。

世界に散らばった友達とのつながりは、もちろんSNS。

今回の大統領選後の私のFacebookタイムライン上の反応も、私のようなヒラリー派（というか、反トランプ派）が殆どでしたが、私のアメリカ国外に住むムスリムの友人の間では、トランプが大統領になってよかった、という意見も少なからず見られました。

それは、トランプが（選挙公約上は）、中東のムスリム内の問題には介入しないというスタンスを取っているからだそう。

好戦派？のヒラリーになるよりまし、ということのようでした。

一方で、国内のムスリムや、その他マイノリティの人は、差別が広がることで身の危険を感じるため反トランプ派が大多数です。

同じムスリムでも、住んでいるところや置かれている状況で、全く見方が違う。

ドライな目線でみれば、ただ「外交政策の差」なんだけれども、

Humanityの目線からみると、どちらもHumaneなんですよね。

立場が違えば、角度が違えば、何にプライオリティを置くかが違えば、意見も違う。

それを、「どちらが正しいか」ディベートしてしても仕方ない。

この場合、どれだけ正論でもっても相手を納得させることは、不可能でしょう。

…ということが、冷静になるにつれて見えて来ました。

ディベートが「ねじれの位置」にある状態では、交わることはありませんよね。

ムスリムの例を挙げましたが、これは今真っ二つに分かれている白人アメリカ人や、ラテン系アメリカ人にも言えることです。

これから「マイノリティ」としてこの国に滞在するために必要なマインドセットはどのようなものであるべきでしょうか。

１．自分の中の差別する心に気づき、打ち勝つ

民主党支持、共和党支持に関わらず、トランプに投票したのはどのような人達であったのかを表す統計や、それに基づいた分析が毎日のようにSNSやテレビに飛び交っています。

その中で、「白人」「大学の学位がない」「労働者層」「南部」「地方」などのキーワードが出てきます。

これらは、「大多数」というだけで、例えば今、地下鉄で自分の目の前に立っている人がそのプロファイルに当てはまるからといって、トランプに投票した人か、といえばそれは分かりません。

でも、そうかもしれない、と思ってしまう。

それが、人種や肌の色に基づいているときに、「人種差別」と呼びます。

これだけ社会が不安定で分断されていると、そうじゃないか（今回の場合は、トランプ支持者じゃないか）と疑ってしまう。

その疑っている自分の心の気づいて、打ち勝つことが大切です。

目に付く特徴だけで人を判断しない。

まずは、自分がアンフェアに「差別」していないか気を配ることが第一歩だと思います。

２．Be compassionate 思いやりの心をもつ

自分から差別をしないように気を付ける他に、何か出来ることがあるとすれば、相手の気持ちを汲んで、理解しようとすること、もしくは受け流すこと。これに尽きると思います。

相手が感情的になっていたら、「それがあなたの意見なのね」と受け流す。相手を尊重するのです。

自分の意見を押し付けたり、介入しようとしたりしない。

感情を発散させたいだけなら、そうさせてあげる。「落ち着いて」などと絶対言わない。

外から何を言われても、本人が納得しないことには、本当の意味での態度は変わらないでしょうから。

相手がしたいようにさせてあげるのも、思いやりの一つです。

Let them be sad, angry or happy. Just mind your own business.

３．もし差別発言を受けたら

とても悲しいことですが、上記のことを実践していても、差別的なことを言ってくる心無い人もいるでしょう。

そんな人については色々な対処法があると思うのですが、私は冗談などにして流すのではなく、「傷ついた」「悲しい」という気持ちを相手に伝えるべきだと思います。

この場合、主語をYouにすると、相手を攻撃しているような言い方に聞こえてしまうので、I か It などにして直接的な言い方を避けるといいと思います。

○　I'm very sad to hear that kind of stuff.

○　Those are very hurtful words.

ダメな例：×　You hurt me.

そして、その発言後には、言われたことを気にしない。切り替える気持ちも大切です。

私は、よく思い出してはネチネチと引きずってしまうタイプなので、もし差別発言に出くわしたら、気を付けようと思います。

HateにHateで対抗しない

冷静になってみると、色んなおかしなことが見えてきますね。

トランプのキャンペーンは、Hate（Racism, sexism, xonophobiaなど、排他的で極めて白人至上主義）に基づいて行われていた。

ヒラリー支持者は、それが一番の問題だったはずなのに、トランプ当選後には、「トランプやその支持者のことが大嫌い（ヘイト）」という感情が一人走りしているかのようです。

Hateには、Hateで対抗してはいけないと思うのです。

「トランプや人種差別主義者を好きになれ」といっているのではまるでありません

ただ、Hate Hate Hateと言っていては前に進めないし、むしろ後退している気さえします。

オバマ大統領のように、受け止め、真摯に訴えかける姿勢が大切なのかもしれないですよね。

Love triumphs hate.

Humanityを信じて世界平和を願うなら、このベースラインは忘れてはいけない。

それが、グローバルに生きる女性に必要なマインドセットではないかと思います。

余談

先週末、Upstate NYへハイキングに行ってきました。

紅葉が本当に美しかったこともありますが、道中で出会う人一人一人と目を合わせて会話をする、笑顔でありがとう、と言うだけで、心が通ったような、ほっこりしたような気持ちになり、心が浄化されたようでした。

NYCは忙しい街なのでサービス業の店員でも不愛想なことが多いですが、諦めずにいかなる人にも優しく丁寧でありたいものです。

Sleepy Hollow

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これからの4年間に必要なマインドセット