Hello Ambitionistas!
私は、20歳でサンディエゴに短期語学留学するまではほとんど英語を話す機会がなく(外国語学部なのに)、いつから英語が話せたのか、実は分かりません。
(美しいCoronado Beach & Hotel Del Coronado, California)
サンディエゴ空港でホームステイ先のホストマザーにピックアップしてもらい、かの美しいCoronadoへ向かう車内で、お互いのことについて話ました。その時彼女に、
「あなたもう英語話せるのね」
と言われて、「あぁ、私英語話せるんだ」と気付いたのを今でもハッキリと覚えています。(TOEICは700点前後だったと思います。)
もちろん、言いたいことが言いたい様に言えなかったり伝わらなかったりして、イライラすることは何度もありましたし、今でももちろんありますが、対面で話している相手が言っていることが全然分からなくってしょんぼりしたことは、実はあまりありません。
それは、脳の「言語野(げんごや)」が思った以上に発達していたからだと思います。
「言語野」とは、言語を司る脳の一部なのですが、英語と日本語では活動する部分が少し違うらしいのです。
私は脳の機能的なことはよくわかりませんが、英語を話す部分と日本語を話す部分とが分かれて存在してるようなイメージです。 ゴルフ場が脳全体だとしたら、1番ホールと2番ホールみたいな感じですかね、「野」なだけに・・・
第二言語や外国語を流暢に操れるようになろうと思うと、その言語の「言語野」を鍛える必要があるそうです。
よく、英語は英語で理解しましょう、という文句を聞きますが、それも同じ理由に基づいていると思います。
では、言語野を鍛えるためには、どうしたらいいか。
その言語でのインプット・アウトプットを増やすしかないのです。
例えば、 これをみて、
りんご → Apple と考えるのではなく、
りんご ← → Apple
と考えるということです。
ついさっき、日本語のあるブログを読んでいて気付いたことがあります。
よく好きで食べるChickpeas。タンパク質が豊富なので、動物性のタンパク質を食べたくないときに特に選んで食べるようにしています。
そのブログでは、この写真と一緒に「ひよこ豆」という説明が載っていました。
元々、これは”Chickpeas”だと学習していた私(「ひよこ豆」は聞いたことはあったが、よく知らなかった)は、
「これ、Chickpeasじゃないの・・・?」
と一瞬思いました。・・・その後よくよくよく考えて、、、
Chick=ひよこ Peas=豆 やん!
ちょっとした「Aha!」モーメントです ここで、”Chickpeas”と「ひよこ豆」が同じものだ、ということを初めて脳が学習しました。
言語野って要はそういうことなんだと思います。
英語を流暢に話せるようになるには、英語を英語のまま理解する必要がある、そのためには、英語でのインプット(アウトプットも)が必要。
イメージとしては、英語の言語野に、改めて単語を足していくという感じですかね。
そのうち英語でのインプットが増えてくると、英語は分かっても日本語が分からない、ということも増えてきます。
(私の場合、会計なんか特にそうです。すべてを英語で勉強してしまっているので、英語の用語が日本語の何にあたるかが分かりません。訳が必要な際はそれを調べるために英和辞書を引かなきゃいけませんし、その後に国語辞典を引いて、英語の意味と日本語の意味がマッチしているかを確認します。)
言語学習が初級の頃は、頭の中ででも机上ででも、英文をいちいち日本語に訳してみて、理解しているかどうかを確認しがちですが、言語野を鍛えるためには、そんなことはしなくてもいいと思うのです。
バイリンガルが全員、何のトレーニングもなしに通訳になれるかというとそうではないのと同じで、「ある言語で理解する能力」と「ある言語から別の言語へ訳する能力」は全くの別ものです。(通訳・翻訳家の方はそれ用に訓練しています。)
単に2か国語以上でコミュニケーションが取れるようになりたいのであれば、言語野を鍛えることに集中するべきだと思います。
すごい遠回りなように感じますが、意外にそれが上級への近道だったりします。
正に、急がば回れ、ですね。
そうは言っても、初級の頃は分からない単語や文法も多いし、本当に大変!
近々、私が英語初級の頃に行った「言語野訓練法」についてご紹介したいと思います。