今回はオーストラリアNBL18節からパース・ワイルドキャッツとニュージーランド・ブレイカーズのカードをピックアップ。


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2位のパースと9位のニュージーランドでプレイオフ進出確定のパースに対して圏外だがまだ可能性のあるニュージーランドの試合は試合に賭ける気持ちの差が出る結果になった。



1Q


パースはFTを大量にもらって得点源にするが、アウトサイドシュートは全滅し、FG23%とオフェンスで苦しむ。


ニュージーランドはFTとアウトサイドシュートを高確率で決めて開始から8-0のランを出すなど5点リードで終える。


パースはコットンとピンダーとワグスタッフのFT、ウェブスターのブレイク、ピンダーのドライブから3点プレイ、アシャーのドライブ、ドゥーリトルのミドル、ワグスタッフのFTで得点。


ニュージーランドはチータムのドライブから3点プレイとミドル、ラブスタヴィシャスのコーナー3P、ラムのステップバックミドル、リアファの3P、ラムのFTとポストプレイ、カートライトのブレイクとドライブで得点。



2Q


パースは依然アウトサイドシュートが全滅で大量にFTに頼らざるを得ない展開が続きビハインドが広がる。


ニュージーランドもアウトサイドシュートが全滅でFTとペイントへのアタックを得点源にして7点リードで折り返す。


パースはアシャーの連続FTとフェイドアウェイミドル、ピンダーのドライブとプットバック、コットンのFT、ピンダーのドライブ、コットンのFT、ピンダーのカットから3点プレイとティップインで得点。


ニュージーランドはディレイニーのカットから3点プレイとFT、カートライトの連続ブレイクとドライブとプルアップミドル、マティアングのプットバックとC&F、ラブスタヴィシャスのミドル、カートライトの連続FTとプルアップミドル、ラブスタヴィシャスのブレイク、カートライトのFTで得点。



3Q


パースはようやくアウトサイドシュートが高確率で決まり、2Pも7割で決まるが逆にFTが貰えなくなりビハインドが更に広がる。


ニュージーランドはアウトサイドもインサイドも好調でFTも引き続きもらうなど8点リードで最終Qへ。


パースはウェブスターのドライブ、コットンのミドル、ハリスのFT、ピンダーのカットとポストフック、コットンとワグスタッフの連続3P、ドゥーリトルの連続ミドルとアシャーのミドルで得点。


ニュージーランドはマティアングのプットバック、チータムのポストプレイから3点プレイ、ラブスタヴィシャスのトランジション3P、チータムとラブスタヴィシャスの3P、マティアングのFT、ホワイトの3P、チータムのアリウープ、ホワイトのブレイクとドライブ、ディレイニーのFTで得点。



4Q


パースは追い上げたい所だが、TOが大量に出た上に再びアウトサイドシュートが入らなくなるなど失速する。


ニュージーランドもFG29%で失速するが、FTで着実に得点するとリードを譲らず11点差で快勝した。


パースはピンダーのドライブ、コットンのカット、ワグスタッフの3P、コットンとドゥーリトルとピンダーのFT、ウェブスターのプットバック、ドゥーリトルのC&Fで得点。


ニュージーランドはチータムのドライブ、マティアングのダイブ、チータムのドライブとFT、リアファのコーナー3P、マティアングのダイブ、チータムの3連続FTで得点。



チームスタッツ


チームスタッツは3Pがパース4/19で21%、ニュージーランドは6/18で33%と確率と成功数でニュージーランドが上回った。


2Pはパースが23/49で47%、ニュージーランドは25/51で49%で確率と成功数でニュージーランドが上回った。


FG全体ではパースが27/68で40%、ニュージーランドは31/69で45%と確率と成功数でニュージーランドが上回った。


FTはパースが20/27で74%、ニュージーランドは21/26で81%で確率と成功数でニュージーランドが上回った。


リバウンドはパースがOR11本のトータル43本、ニュージーランドはOR8本のトータル42本でパースが優勢だった。


TOはパースが13個、ニュージーランドは9個でニュージーランドはミスも少なかった。



個人スタッツ


個人ではパースのケアヌ・ピンダーがドライブやポストプレイなどでチームハイの21点とチームトップの15リバウンドに2アシストでダブルダブルの活躍。


ブライス・コットンはシュートやFTなどで13点と3リバウンドにチームトップの6アシストを記録。


勝ったニュージーランドはジーラン・チータムがポストプレイやオフボールの合わせなどでゲームハイの24点と8リバウンドに2アシストで活躍。


パーカー・ジャクソン・カートライトはドライブやミドルなどで19点と4リバウンドにチームトップタイの5アシストで貢献。



総括


プレイオフ当落崖っぷちのニュージーランドが格上のパース相手に気持ちで戦ったような試合で終始圧倒した。


パースは全くシュートが入らず、FT以外に有効な得点手段がなかった。


タレント軍団のパースをここまで抑え込んだニュージーランドの鬼気迫るようなディフェンスは見事で、プレイオフに進出への思いが感じられた。


得点関係のスタッツでも全てニュージーランドが上回っており、オフェンス運びも冴えていた。


特にカートライトのトランジションでの破壊力は凄まじく、コットンとの超攻撃的ガード対決で圧倒していた。


一方のパースはコットンが珍しく不調で、チーム2位の得点であるがFGは悲惨な確率でFTも6割しか決まらないなどいつものパフォーマンスではなかった。


にも関わらず38分も出しており、試合に負ける以上のリスクを負った印象。


パースはピンダーとドゥーリトルも38分以上出ており、毎度主力のPTが長いとはいえ既にプレイオフ出場が決まっている試合で無理に勝ちに行く必要はなかったようにも感じる。


残りのRS数試合でも同じように主力を長くプレイさせるのか気になる部分であり、それが命取りにならないことを願いたい。


ニュージーランドはプレイオフまで負けられない状況で見事に格上相手に勝利して逆転プレイオフ進出の可能性をまだ残すことに成功した。


今季のNBLは大激戦でまだプレイオフ下位枠が大きく入れ替わる余地があり、最後まで目が離せない。


序盤で大きく借金を抱えてプレイオフは絶対無理だと思っていたイラワラも一気に捲ってくるなど均衡具合が楽しさに拍車を掛けている。


先に脱落してしまったSEメルボルンもクックとカミングスが残っていたら今のプレイオフ争いに加わっていたかもしれないと思うと少し残念だが、残り2節となったNBL終盤戦も楽しみたい。