8月の定期検診でも異常はありませんでした。

血小板は相変わらず152万と平均下限値より低めで固定されていますが、日常生活に支障はないです。

 

今回はがん患者と就職の関係について、色々思うことがあったので書いてみようと思います。

つらい気持ちのままに書きましたので、長文です。ご注意ください。

最下部に就労についての本題あるんで、中腹は飛ばしても大丈夫です\(^o^)/

 

 

 

私は再発が寛解してから2年半ほど、接客業に就いていました。
 

職探しをしていた時、どこの面接でも「ガンの既往歴があること、風邪などが長引きやすいこと、突発的に体調不良を起こすことがあること、体力が少ないこと」などは必ず伝えていました。無理して心身に余計な負荷をかけて再々発なんて笑えないし、それでダメならその仕事とは縁がなかったんだと思うようにして。

面接時、当時の社長さんにそれらを伝え、幸い理解してくれて、採用されました。

狭い店舗なのでワンオペが基本の業態です。急に体調を崩したり交通機関が遅れたりしてシフトの人が店を開けられないと営業ができないタイプです。

 

順調に仕事に慣れ、新人さんを教えるまでになったのですが、社長が代わってからあれ?と思う事が増えました。

人件費削減とか、値段は上げて質を下げて受注量を重視するようになったとか、まぁ経営に関してはこのブログに関係ないので省きます。

新体制になってから初めての夏、今年はひどい猛暑でしたね。関東も40℃超えた日が多々ありました。

ちゃんと水分もとって、部屋は涼しくして、出勤の移動時間はなるべく短く…してたのですが、ひどい体調の崩し方をしました。後から熱中症、もしくは熱中症になりかけていたと言われました。熱中症ってマジでやらかすと2週間くらい体に響くらしいですね。

ただ当時は水分など十分気をつけていたこともあって、まさか熱中症だとは思わず、気合と根性で2週間くらい頑張ったんです。そう、2週間。店舗に着くなり吐いたり、めまいで動けなくなったり。そうなるのを見越して早めに職場に着いて、一休みして開店時間を迎えれば何とかなる!と考えていた自分を抱きしめてあげたいです。

そうこうしてたら体が限界を迎えまして、家を出る時間になっても吐き気とめまいがひどくて、「ワンチャン救急車を呼ぶか?いやでも仕事…」とギリギリまで迷ったのを覚えています。今思うと、アホか、って感じです。気持ち悪くて何も食べられてなかったので泣きながら胃液を吐いて、「とりあえず出勤は無理だ!会社に電話しよう!」と判断しました。

 

会社の反応をざっくりまとめます。()は私の心の声です。

 

「また?いつも急だよね」

 (体の弱さは伝えてあるし予測できたら困ってない)

「リザさん休み多いよね(体調崩すほど激務のシフトじゃないよねの意?)」 

(そりゃ非正規雇用ですから、としか…)

「急に言われても人いないよ?どうすんの?」

 (それは人事が考えるべきこと)

「人に迷惑かけて、あなたが休むと誰かが埋めなきゃいけないんだよ?分かってる?」

 (それは人事がry)

「代わってくれる人にいつもお礼言ってる?言ってないよね?」

 (ワンオペで顔合わせられないのに?)

「学校じゃないんだから簡単に休めると思われると困るよ」

 (簡単に休めたらここまで無理してない)

「本社に言う前に自分で代わりを見つける努力をして」 

(すごい!違法だ!ブラックだ!とここで確信)

「リザさんが出ないと店開けられないからその間閉めるしかないけど、それでいいの?」

 (すげぇ~!損害賠償の脅しだ~!)

 

他にも色々あったのですが、見事にメンタルが折れました\(^o^)/人生初の不眠症!睡眠薬!

心療内科に休職をすすめられつつ、ホジキンリンパ腫の主治医にも相談したところ、

「大量化学療法の後遺症は存在するが、もとの体質、年齢、使った薬剤、治療方法、期間などもバラバラなので、この症状は薬の影響だ!後遺症だ!と断言するのは難しい」とのこと。

私は大量化学療法以降、上手く汗がかけなくなりまして、体温調節が下手なようです。

それで体に熱がこもって熱中症につながったのではないか、と。
そして、「今回の件は相手にそれらの知識がなかったとはいえ、パワハラである。せっかく治った患者さんがそんなことで働けなくなったり、追い詰められたりするのは我々としても許しがたい」と。普段冷静沈着な主治医が珍しく弊社に対して怒ってくれて、やっぱりあれは理不尽だったんだ、耐えなくてよかったんだ、と思って、ちょっとだけ泣きました。
 
 
自分の話がめちゃくちゃ長くなってしまいましたが……本題はここ!!
がん患者は寛解してからも生活がありますから、働かなければなりません。
でも、抗がん剤をする前と同じように働けない人もたくさんいます。
私も血小板と発汗機能以外にも、不自由になったところ、細かいものも含めるとたくさんあります。
今、国ががんサバイバーの就労を積極的に支援しているようで、企業に理解を求める説明会なんかも増えてるそうです。
2人に1人はがんになるんですから、働いてもらわないと国としても困るんでしょう。
私の通う病院もがんサバイバーの就労支援をしていて、今月半ばに病院の社労士さんや専門家の方と会ってみることにしました。
面会予約の電話の時、「今の会社に戻りたいなら、こちらから事業者にコンタクトを取って、リザさんをはじめがん患者の症状への理解を求めることはできるけど、どうする?」と声をかけて頂きました。戻る気はないので会社のことはもうどうでもいいですが、この声かけは嬉しかったなぁ。
私と同じように「働きたい、働かなきゃいけない、なのに体が以前のように動かない、体調の不安、病状をうまく説明できない」みたいな悩みをお抱えの方は、おかかりの病院で相談してみることをおすすめします。
私は「就労の悩みは病院には関係ないよなぁ」と相談したことがなかったんですけど、もっと早く病院に話してれば良かったです。
ハロワや労基はあくまで健康で働ける人を相手にしているようなので、思うようなサポートは得られない可能性があります。少なくとも私はそうでした。
 
がんサバイバーの症状は本当に多岐にわたりますが、理解ある企業が少しずつでも増えてくれたらいいな、と思いました。