まだまだ話題沸騰中の超人気ボードゲーム「テラフォーミングマーズ」ですが、最新拡張の「動乱」が先日キックスターター経由で発売されました。
今回はテラフォーミングマーズの拡張「動乱」の概要紹介とレビューをしていきます。
テラフォーミングマーズ「動乱」に関して、何か情報あれば追記していきます。
各政党の能力を追記しました。
↓テラフォーミングマーズ待望の新拡張「動乱」が遂に発売!
↓世界中で大ヒット中の超名作
超おすすめボードゲーム「テラフォーミングマーズ」拡張5「動乱」ゲーム概要紹介と個人レビュー
テラフォーミングの5つ目の拡張「動乱」を紹介していきます。
この拡張の販売方法はちょっと変わっており、2018年に海外でキックスターター経由で出資を募って、2020年始にほぼ全世界同時に発売された拡張です。
通常キックスターターは英語版だけとかが多いのですが、テラフォーミングマーズ「動乱」に関しては、日本ではアークライトさんが代理店として日本語へのローカライズを行いました。
その結果、正式な日本語版が発売前の海外のキックスターター経由にもかかわらず、日本語版が入手可能ということになっていました。
そして、つい先日2020年2月末に、キックスターターに応募した出資者のもとに、アークライトさん経由でテラフォーミングマーズ「動乱」が届けられたというわけです。
ちなみにキックスターターの出資者は、日本語版が早く遊べるだけではなく、キックスターター特典として、公式の高品質プレイヤーボード×5枚や20枚近いプロモカードが付いてきました。
プロモカードは非常にユニークな企業やプロジェクトカードが入っており感動しましたが、更に感動したのは新プレイヤーボードの質ですね。
テラフォ好きな方ならわかると思いますが、基本セット同梱のプレイヤーボードは、ペラペラの紙なので、少しテーブルが動くとすぐにマーカーがずれてしまうという欠点がありました。
今回同梱されていたプレイヤーボードはしっかりとマーカーが固定されますし、かなり厚くて頑丈なボードになっています。
正直な話、このプレイヤーボードが入手できただけでも、出資したかいがあります。
ちなみに日本国内の一般流通に関しては、2020年3月中に可能になるという話がアークライトさんから出ています。
一般販売でも、先行販売の数量限定でこの高品質プレイヤーボードも配るらしいので、基本セットのペラペラのプレイヤーボードでプレイされている方は見逃さずに入手した方が良いと思います。
トータルで個人的な本拡張の評価は5点満点中4点ですね。
↓キックスターター特典として拡張「動乱」についてきた非常に高品質なプレイヤーボード。
肝心の拡張の中身に入っていこうと思います。
いつも通り企業カードやプロジェクトカードは多少入っていますが、本命はそこではありません。
企業カードは通常セットでも使えるタイプのものが多く、逆にプロジェクトカードはほぼ全てが拡張「動乱」のシステムに絡んだものになります。
先に書いておくと、公式で上級拡張と書いているように、拡張の難易度に関してはかなり高いし、わかりづらいです。
過去の4つの拡張と比べても、断トツで難しいし時間がかかるようになると思います。
しかし、それを補って余りある新鮮なゲーム間を楽しむことができるでしょう。
「動乱」という単語は日常ではそうそう使わない単語かと思います。
「世の中が動揺して乱れること」だそうです。
この拡張を簡単に説明するなら、地球政府の国会が設営され、毎ターンその議題次第で、良くも悪くも様々な影響が各企業にもたらされる、という拡張です。
重要な議決をする国会の場で、各議員がワーワー騒いでいるイメージなので動乱なのでしょう。
毎ターン何らかの議題の議決がなされ、その結果良くも悪くも、全企業に効果がもたらされます。
例えば、
「研究者に自由に研究させたい」という議題の場合、多様性が生まれて、その結果「タグが一定数以上あるなら10金もらえる」とか
「生物的な実験体」という議題なら、環境問題として取り上げられて、その結果「植物を一定数以下になるように捨てる」とか
「雪解け採掘を行う」という議題なら、海の周りで地滑りが起きて、その結果「海に隣接するタイルを持つ場合大金を失う」とか
説明が難しいですが、そんな感じのイベントが毎ターンおきるわけです。
10金以上得られるイベントだったり、10金以上失うイベントだったり、カードを得られたり、イベントによって効果は様々です。
得られるお金を増やしたり、失うお金を減らしたり、結果に対しては多少は調整は効きますが、起きるイベントに関しては完全にランダムで調整はできません。
また、国会には各企業が代議員を送り込むことができます。
この代議員の数によって、国会の与党や野党第一党が決まり、それによっても特別な効果がプレイヤーにもたらされます。
↓議題イベントを置くボードと、国会の状態を表すボードが追加
もう少しルールの詳細を説明します。
政治的な単語が多いですがそういう拡張なのでご了承ください(笑)
↓テラフォーミングマーズ待望の新拡張「動乱」が遂に発売!
政党システム
この拡張では6つの政党が登場します。
各プレイヤーは議員コマを7つもっています。
プレイヤーはアクションとして、与党になってほしい政党に議員を送り込むことができます。
毎ラウンド1体目はタダですが、2体目からは5金必要になります。
野党第一党システム
今の世代で、全プレイヤー駒を合わせて最大の議員数を持つ党が、野党第一党になります。
プレイヤーが政党に議員を送り込むことで、どの政党が一党になるかは同じ世代中も変わっていきます。
党首システム
同じ政党内で最大の議員数を持つプレイヤーがその政党の党首になります。
同数の場合は先にその政党に議員を置いたプレイヤーが党首です。
与党システム
ラウンド終了時に野党第一党になっていた政党が、次の世代の与党です。
与党になった政党は、場に2つの固有効果を発揮します。
与党ボーナス:
与党になった瞬間に1度だけ発動するボーナスです。
科学タグ1つに付き1金もらえるとか、TRが最低企業が+1TRとか、熱算出量1につき1金もらえるとか、多少のメリットを全プレイヤーにもたらせてくれます。
自分の戦略にあった政党に議員を送り込むことで、その政党が与党になれば、このボーナスの効果をより享受できます。
与党の政策:
与党になった世代中ずっと発揮される政策(効果)です。
例えば、火星にタイルを設置したら建材1もらえるとか、緑地タイルを設置すると4金戻ってくるとか、TRを1上げると3金失うとか、
こちらは中々強烈な効果を持っている政党も多いです。
こちらも自分の戦略にあった政党を与党にすることで、自分に有利に進めることができるでしょう。
この自分に合った政党を与党にして、そのボーナスと効果を享受したい、というのがこの拡張の大きな流れの1つでしょう。
議長システム
政党が与党になった場合、その党首が議長になります。
議長になったプレイヤーは+1TRします。
党首以外の議員コマは全て手元に戻ります。
影響度システム
「影響度」という概念が登場します。
後で説明しますが、これは議題の影響を改善する効果があります。
以下の方法で影響度を得ることができます。
・野党第一党に議員が1人でもいれば+1
・野党第一党の党首なら+1
・議長なら+1
毎世代、影響度は0~3の間をうろうろすることになります。
議題システム
世界の命題という名前なのですが、国会で議論する議題が毎ターン登場します。
登場した議題は3ターン後に発動し、先ほど書いたように何らかの影響をプレイヤーに与えてきます。
下手な議題だと20金失うことになったり、良い議題だと10金以上手に入れられたり、何が出てくるかは完全にランダムですし回避できません。
しかし、効果の発動は3ターン後なので、ある程度プレイヤーは起こる内容に対して準備することができます。
この効果ですが先ほど紹介した「影響度システム」によって改善することができます。
例えば、建築タグ1つに付き2金得る、という議題なら、自身の影響度もそのまま建築タグの数に数えることが可能です。
例えば、影響度の数だけプロジェクトカードを引ける、というものもあります。
議題の効果は強制なのでどのプレイヤーも等しく影響を受けますが、その効果を改善するために必要なのが、影響度システムであり、影響度を得るために必要なのが、議長や政党の党首になることなわけです。
この、議題を先読みして打つ手を変えたり、影響度を増やして効果を増減するシステムが、この動乱のもう一つの大きな仕掛けになります。
環境パラメータが下がったりするかなり強烈な議題もあるので、このランダム性がどこまでプレイヤーが許容できるものなのかは、もっとプレイしていかないとわからないですね。
NPCシステム
どのプレイヤーでもない議員コマが登場し、議題の指示に従って毎ラウンド2か所に配置されます。
これはこのNPCに党首を取られたり、議長を取られたりすることもあるということです。
そう簡単にプレイヤーの思い通りにならない、良いインタラクションになっています。
6つの各政党の能力を紹介します。
火星第一の党
・与党ボーナス:
・全プレイヤーは、建築タグ1つに付き1金
・与党の政策
・全プレイヤーは、火星にタイルを置く毎に建材+1
火星の開発と独立に重きを置いた政党です。
火星を建築する系のカードに多い、建築タグにボーナスがあります。
また、火星開拓すると建材ボーナスがあり、更に火星開拓が進みます。
どのプレイヤーでも大体は恩恵が受けられるため、比較的無難な政党という印象。
科学万能党
・与党ボーナス:
・全プレイヤーは、科学タグ1つに付き1金
・与党の政策
・全プレイヤーは、アクションで10金支払うと+3ドロー(各ラウンドに1回まで)
科学こそが全てという政党。
今の現実世界の科学に比べるとこの世界の科学はすさまじい進歩を遂げていると思うが、それでも更に上を目指そうということか。
ボーナスは科学タグで1金。。。
しかし、このゲームの科学タグはかなり意識しないと集まらない。
このゲームの科学や発明=カードドローなので、政策はカードドロー関連。
10金3ドローはそれなりに嬉しいが、積極的に選択する理由にはならんかなぁ。
ということで、1人で頑張っても中々与党を取れない、選択されづらい政党という印象。
太陽系融和党
・与党ボーナス:
・全プレイヤーは、金星、木星、地球タグ1つに付き1金
・与党の政策
・チタンの価値+1金
太陽系全体での発展を目指す政党。
惑星を表す特殊タグにボーナスがある。
地球や木星は企業次第でそれなりに集めるプレイヤーも多いため、与党は十分狙える。
火星以外に目を向けるためのチタン価値を上げてくれる。
チタン4金はかなりの性能なので、チタン重視のプレイヤーが与党を狙う価値は十分にある。
個人的なイメージでは、気づいたらNPCの議員で与党を取っていることが多い政党。
汎ケルビン党
・与党ボーナス:
・全プレイヤーは、発熱産出1に付き1金
・与党の政策
・全プレイヤーは、アクションで10金支払い電気と熱算出+1(1ラウンドに何度でも可能)
発熱第一主義な政党。
パッと見てわかるようにヤバい政党で、ソレッタを発動した企業やヘリオンなどがいるならまず間違いなく与党率が高くなる。
熱量は比較的簡単に上げられるパラメータなので、与党ボーナスは平気で10金前後を叩き出す。
連続与党になることも多い、かなりの支持率な政党。
政策もわずか10金で電気と熱を上げまくれるかなりはっちゃけた企業。
標準プロジェクトの電気+1の11金を考えると破格も破格。
費用対効果の薄かった電力の価値が全力でテコ入れされている。
ソロプレイのお供。
赤き惑星党
・与党ボーナス:
・最もTRの低いプレイヤーが+1TR
・与党の政策
・全プレイヤーはTR+1する毎に3金失う。2金以下しかない場合はTRを上げられない。
なんと火星の開拓に反対する政党。
火星の開拓ゲームなのですが、こういう政党も確かに必要ですね。
最もTRが低いプレイヤーには恩恵があるが、そういうプレイヤーが政党に人を送り込めるだけの余裕があるかは微妙。
政策が強烈でTRを上げるのにお金が必要になる。
0金だから払わなくてすみます、みたいなプレイも出来ません。
場が停滞するためあまり好かれず、積極的に与党になることは少ないと思うが、カードで勝利点を稼ぐプレイヤーなどの場合は与党化を目指すのはありかもしれない。
温度2度上げたら6金とられた・・・とかやられた方はかなりの痛手です。
緑の党
・与党ボーナス:
・全プレイヤーは、植物、動物、微生物タグ1つで1金。
・与党の政策
・全プレイヤーは、緑地タイル1枚配置すると4金。
そのまんま緑化を目指す政党。
緑系カードを沢山使うプレイヤーも多いため、比較的選ばれやすい政党。
緑地タイル配置で4金もかなりパフォーマンスが良く、やはり選ばれやすい政党。
汎ケルビン党のように無茶苦茶強烈ではないが、あからさまに緑化したいプレイヤー有利の政党なので、比較的目立ちやすい。
ざっと遊んでみた感想ですが、
プレイ時間はそこそこ伸びることになります。
議員コマを配置して、政党を変更して、議長を変更して、議題を処理して・・・
毎ラウンドの処理が増えることになります。
しかし、政党の処理も慣れればスムーズですし、そこまで気にならなくなってくると思います。
議題の効果ですが、発動まで3ターン猶予があるため、それまでにその議題にあった形で手を進めておくと、発動時に少なからず恩恵を享受することができるようになっています。
プレイヤーの方向性を大きく縛りすぎないが、ある程度は戦略立てて進めた方が良いようにしており、面白いシステムです。
ただし、ランダム性は増す方向なので、プレイヤーによっては、そりゃないぜっていう議題が登場することもあるでしょう。
これを楽しめるのかどうなのかは人それぞれかもしれません。
影響度次第では、結果を好転させることも出来るので、それなりに議員投入合戦は白熱することも多くなりそうです。
こういう白熱したプレイが出来るのはやはり楽しいですね。
影響度を与えないように立ち回り、トップ目の足を引っ張るなどもやりやすいかもしれません。
政党の効果ですが、どういう基準でこの6つの能力にしたのか。。。と最初は疑問でした。
ただ、作者は恐らく、何らかの戦略をとっているプレイヤーが選びたくなるような政党、として設計していると思われます。
与党になっていると「TRを増やすと3金失う(2金以下ならTRを増やせない)」効果が常時全員に発動する政党。
これは、細菌や動物で勝利点を稼ぐプレイヤーが与党にしたい政党でしょうね。
与党になると「熱産出量だけ+1金」効果が1度だけ発動する政党。
これは、熱量を莫大に算出している企業にとってみるとかなり美味しい勝たせたい政党です。
与党になると「建築タグだけ+1金」効果が1度だけ発動する政党。
この政党は、与党の間「盤面にタイルを配置すると+1建材」という効果も発動します。
これは、都市を盤面に大量に立てていきたいプレイヤーとの相性が良いです。
このように、プレイヤーの戦略によって勝たせたい政党が変わってくるので、多数決な議員合戦はやはり白熱します。
プレイヤーに影響を与えすぎず、かといって無視してよいレベルではない丁度いいバランスの仕組みだと思います。
私はソロプレイも大好きなので、ソロプレイも語っておくと、正直無茶苦茶きつくなっています。
単純に高難易度化するため、議員システムや議題システムをうまく活用しないと、とてもクリアできません。
説明していませんでしたが、動乱を入れると全企業が毎ターンTRが1下がっていくことになります。
更に議題次第ではグローバルパラメータが下がります。
そのため、毎ターン議長を何とかして奪取したり、影響度は極力得られるようにしたり、相性の良い政党を勝たせたり、考えることがかなり増えます。
という風に、これまでの拡張にはないかなり難易度の高いやりごたえのある拡張になっていました。
ただ、イラつく厳しさという感じではなく、やりごたえのある難易度になっていると思います。
普通に面白いので、気になる方はチャレンジしてみてください。
超おすすめボードゲーム「テラフォーミングマーズ」拡張5「動乱」追加企業紹介
動乱で追加された新規企業を紹介します。
ちなみに動乱独自のシステムを活用する企業は実はそこまで多くはありません。
湖畔リゾート
初期資金:54金
タグ:建築
特長:海タイルが置かれたら金産出+1。海洋隣接ボーナスが2金ではなく3金になる。
海タイルをテーマにした珍しい企業。
初期資金が54金と潤沢でオマケのタグもついているのは嬉しい。
どのプレイヤーでも良いので海タイルを置いた場合+1金産出。
再序盤からガンガン海タイルを置いていくことで、この企業の恩恵を十二分に発揮できる。
18金の海洋設置の効果が、+1TR+1金産出となるため、かなり美味しくなる。
隣接設置ボーナスが増えるのもかなりうれしい。
上手くやれば+10金位は簡単に叩き出せるはず。
海はあまり積極的に置かれないタイルでしたが、この企業ならガンガン立てていけて良いですね。
また、潤沢な初期資金とお金に特化した特殊能力を合わせて、使っていて楽しいですし、強い企業だと思います。
テララブス開発
初期資金:14金
タグ:科学、地球
特長:-1TR。カードの購入費用は1金になる。
能力を見た瞬間に
!?
ってなること間違いなし。
なんと初期資金がわずか14金で、しかも初期TRが1低いとかいう思い切ったデメリット性能を持つ企業が登場。
気になる特徴は・・・なんとカードの購入コストがわずか1金になります。
毎ターン4枚購入しても4金。というか1枚1金で売れるのだから、毎ターン全て購入すること間違いなし。
20枚カードを使ったとして、40金分の効果になりますが、これだけでは流石に厳しいか?
今は使わないカードでもとりあえず取っておけるのが強みですかね。
あとは、基本セットマップの手札枚数褒章は得やすいでしょうか。
やはり序盤のスタートダッシュが厳しそう。
安いカードが大量に手に入ればよいが、高コストカードが続くといきなり、何もできないラウンドが続くとなりそう。
ただ、一度軌道に乗りさえすれば、全カードをガンガンカードを確保していけるので、通常では無いようなプレイも可能になるはず。
カードの引きにかなり依存しますね。
ブライスター
初期資金:53金
タグ:なし
特長:-2TR。TRを上げていない世代の産出フェイズに+6金獲得、資源トークン1を置く。資源トークン1個に付き1勝利点。
使い方がかなり難しく、メリハリが重要な企業。
TRがビハインドした状態からスタートするため、序盤は厳しいと思いきや、序盤はTRを上げずらいので特殊効果でお金と勝利点が得られる。
TRを上げるときは一気に上げて、合間にこの特殊能力を享受するようにしたい。
中盤以降に下手に熱が毎ターン8とか溜まってしまうと、効果発動が難しくなるため、狙う戦略にも注意が必要。
グローバルパラメータガン無視で、カード上の勝利点に特化して突き進むというのも手かもしれない。
ユートピア投資
初期資金:40金
タグ:建材
特長:建材産出+1、チタン産出+1。任意の産出量-1でその資源を4つ得る。
建材とチタンが初期1なのはかなり嬉しい。
大体無駄にはならない。
産出量を資源に変えるアクションは毎ターン使うようなものではないが、上手くここぞというタイミングで使えれば強い。
チタンの1産出をチタンを4つにして、12金分に変えて大技を撃つとかはやってもよさそう。
また、もう2,3ラウンドもないような最終版だと、使ってしまった方が当然良い。
ただ、そこまでパッとした企業ではない印象。
セプテントリプス
初期資金:36金
タグ:(アクション時)任意のタグ
特長:[アクション] 代議員のいる政党毎に+2金。
「動乱」システムを活用する唯一の企業。
初期資金は若干少なめ。
面白いことに、アクション時の任意タグとして使えるタグを持っている。
便利だが、アクション限定なので、この動乱の政党システムのタグとして使えないため、若干残念。
また、褒章などの参照値にもならないため注意。
毎ターンフリーの議員が手に入るため、全政党にばら撒いておけば、最大で12金も手に入る。
最低でも3,4政党には常時置いておけるため、毎ターンタダで8金位手に入る。
この能力は邪魔されず、安定して使い続けられるため中々強い。
ただ、この能力を活かそうとすると特定の政党に特化しづらいため、場には流されやすくなる。
折角の動乱企業なのに、どうもかみ合ってない・・・
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以上、「テラフォーミングマーズ」の拡張5「動乱」のゲーム紹介と個人レビューでした。
上級拡張だけあって中々歯ごたえのある拡張ですが、ここまでテラフォーミングマーズを楽しんできたプレイヤーなら十分楽しめると思います。
基本セットの流れから比較的大きな違いが出てくるため、初心者にはあまりお勧めできませんが、拡張としては普通に楽しいです。
プレイヤー全員を巻き込んだ国会の動乱で、これまでのテラフォにはない面白いインタラクションが生まれること間違いなし。
個人的にはかなりおすすめの拡張です。
例によって間違いなく売り切れ、再販待ちとなる拡張になるでしょう。
気になる方は是非チェックしてみてください。
↓テラフォーミングマーズ待望の新拡張「動乱」が遂に発売!売り切れる前の購入を推奨します。
↓リプレイ性が高すぎて中毒患者を多数生み出している重量級ボードゲームの超傑作。