▼前回▼






元ヤクザ×刑事。

2人にもハロウィンの夜は訪れて・・・


ダブル・フェイス続編。

ハロウィン企画で書いたものになります。

蓮さんのタグお借りしておりますお願い




†яi¢к or †яiņ🐾†яi¢к or ・・🐈‍⬛












「二宮」


「お疲れ様です。」


「サイバー課なのに手伝わせて悪いな。」


「いえ。」


「制服、久しぶりだろ」


「ええ。でも、自分のは無かったので総務課で借りた制服ですけど。」


「そうなのか?ま、よろしく頼む。」


「はい。」



ハロウィンで夜の街は


いつもより賑やかだ。


俺は、交通課の人手が足りず、


急遽、駆り出されていた。


「え、お兄さんイケメン♡」

「ねぇこれ、コスプレ?」


「いや、ほんとの警察。」


「ええー残念。」

「ウチらと一緒にいて欲しかったなぁ」


「お誘いどうも。もう、遅いから帰りなよ?

お嬢さんたち、可愛いから気をつけないと、ね。」


「はぁーい///」

「お兄さん、バイバイ♡」



(はぁ・・・。

久しぶりに表情筋使ったな。

交番時代を思い出す。)



空気が冷えてきて、だいぶ、人も減った頃。


交代の時間になり、俺は帰路についた。





「・・・ただいま」



「おかえり」



「ぇ・・・!明日帰ってくるんじゃなかったっけ・・・」




いつもの癖で言った「ただいま」に


返答があるとは思わなくて、驚いた。




「なんだ?居たら不味いことでもあるのか?」



「い、いや。別にそういう訳じゃない・・・」




本当は早く会えて嬉しいのに、


可愛げのない言葉がでる。




「ふーん・・・。」



「ぅわっ!!!な、なんだよ」




ぐいっと、腰に手を回され


そのまま大野に抱きしめられる。




「ンっ///ちょ、匂い、嗅ぐなよ///」



「Trick or Treat」



「は?////」




いきなり囁かれたその言葉に、ドキドキと


鼓動が早くなる。


なにも出来ないでいると、ふっと笑われ


抱き上げられた。




「ぅわ!投げるなよ・・・っん、んン////」



ドサッとソファに投げられ抗議する唇に


大野のが重なる。



「ん・・・///っぁ・・・////」



舌が唇を割って入ってくる。


まるでスイーツを味わう様に、ゆっくりと


俺の口の中を犯していく。


明るい広いリビングに俺の声と、


いやらしい水音が響く。


スっと服の中に入ってきた手に、ハッとする。




「ンっ!!だ、だめ・・・////」



「どうして?」



「借り物の服なんだよ。だから・・・んッ?!」



だから、これ以上はするなと言おうとしたのに


その言葉は音にならず、


貪るようなキスに呑み込まれる。


制服の中の手を拒もうとした俺の手は


いつの間にか頭上で縫いとめられている。


まだキスだけなのに、


大野の甘い毒を知ってるカラダが


その先を求め疼きだす。


''もっと・・・欲しい''


そう思ったのを見透かすように離れる唇。




「っぁ、な、んで・・・?///」


「ん?借り物なんだろ?・・・''イタズラ''はここまでにしといてやる。」


「っ!!・・・/////クソ



大野のネクタイを引き、唇に噛み付いた。


「なんだ、言いたいことは口で言え」


俺の顎を掴み、指が唇をなぞる。


腰がゾクリとする。



「///アンタが・・・さとしが欲しい・・・

それに、アンタだってこんなにしてるクセに」



熱く硬くなったそれをなぞる。



「っ・・・躾のなってない猫だな、お前は。」


「う、うるさいな////」


「お前から煽ったんだ。覚悟しろよ・・・?」





制服を脱がさず、


そのまま俺を自分の上に跨らせる。



「んッ・・・///も、ヤダ・・・ぁ//最低////」


「あ?最高の間違いだろ」


「んんんッ/////」



腰を掴みズンと下から突き上げられる。


深く、奥まで大野のが届く。




「どうした?止まってるぞ」



「んッ///お前も、起きろよ。

下から、見られてると、動きずらい////」



「仕方ねぇな・・・。

せっかくイイ眺めだったのに」



何がイイ眺めだっ!と言ってやりたい。


けど、久しぶりの大野の甘い毒に余裕なんてない。




「コレでいいのか?」



「ン/////っ!!ぁ、あ・・・」



「イっ たのか?ほんとお前は・・・

''ヤリ殺したくなる''」



「んんッ////」



息ができないくらい、


上も下も大野で満たされる。



「カズ・・・俺のだろ、お前は」


「っぁ、な////ズルい、こんな・・・////」



こんな余裕のない状態で言うなんて。



(そんなの・・・)


「ん?」


「・・・智のだよ


「ふふっ」


「////アンタだって、俺の、俺だけの・・・ん////」


「ああ・・俺はお前だけのだよ。」



「ん・・・//////」





腰が立たなくなった俺を


ベッドまで運んでくれる。


今度は何も纏わずに交わって


いつの間にか腕の中に優しく包まれていた。


優しいキスが降る。



くふっふ



「ん?」



「いや、アンタ・・・

智も嫉妬なんてするんだなって」



「俺をなんだと思ってんだ。・・・俺っていう恋人がいんのに、口説かれて喜びやがって。」


「は?」



コレというようにスマホを向けてくる。


そこには女性に囲まれ、


ザ営業スマイルな俺がいた。



「え、見てたのか」



「そりゃあな。こんなエ ロい警官、目立たないわけないだろ?」



「え、エ ロくなんかないだろっ!」



「いいや、エ ロい。」



「ンっ・・・////



スっと腰を撫でられ、思わず出た声は甘かった。


ほらな。というように


ニヤつく智の首筋に歯を立てた。



「ほんとに躾のなってない猫だな・・・」


「んッ!!!」



鎖骨を甘噛みじゃない強さで噛まれる。



(やばい・・・)



どうやら、


眠っていた獣を起こしてしまったらしい。



「躾てやる。寝れると思うなよ?」



でも、その言葉も嬉しいと


少し思ってしまった俺は、


十分智に躾られているのだろう。


可愛げのない行動には、


今はまだ許して欲しい。



だって、俺・・・アンタだけの猫だし?






 fin.