どうもー!!
沢田先生から御指名をいただきました、聖マリアンナ医科大学2年目のガキアヤこと、石垣彩です。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
内地はもう寒いという中、奄美ではまだ半袖でも全然イケちゃう気温で、仕事以外は基本的に🌺🏄🏻‍♀️🏌️‍♀️🤿🎉🌏🌟🔥🍻といったところであろうか、という感じで過ごさせていただいております。

まずは、自己紹介から。
氏名:石垣彩
生年月日:1993年4月7日
出身地:宮城県東松島市
血液型:A型
家族構成:父、母、兄、姉、猫
出身校:仙台育英学園
大学:聖マリアンナ医科大学
性格:白黒ハッキリタイプのマイペース

すごく真面目な風が吹きましたね。
東松島市は、私の大好きな実家ですが、恐らく聞いた事ない人が殆どだと思うので、サラッと説明します。

住み良さ全国1位です。
何をとって1位に輝いたのか全く分かりませんが、自慢の故郷です。
仙台は、名物たくさんありますよ😊
牛タン、笹かまぼこ、ずんだ餅、萩の月etc

因みに、極(きわみ)定食だと、普通の焼きの牛タンの二倍の厚さの牛タンが出てきます。これは利久だけです。
牛タンの概念が変わりますので、仙台行ったら是非利久の牛タンを食べてください。
利久ですよ?うるさくいいます。利久です。

ここで話をグルリと変えて、奄美journeyのお話をしましょうか!

ざっというと、





出来ていないのは、台風避難くらいでしょうか。

奄美大島にきて、毎日信じられない程綺麗な海と美味しい黒糖焼酎に心を洗われております。

さて、真面目な話に入りましょう。
実は、6月に大学の循環器内科に入局しました。将来は弁膜症などを含めたstructure heart diseaseに重点を置いて研究、留学していきたいと思っています。
本来は、自分が今一番興味のある僧帽弁閉鎖不全症と大動脈弁狭窄症について語る予定でしたが、話が長くなってしまいそうなので、最近読んだ面白い論文を紹介しますね。

皆さん、"たこつぼ心筋症"をご存知ですか。
ご存知ではあるとこちらも思っていますが、一応概要を記載しておきます。
★概要★
胸痛や心電図変化と共に、典型例では左室心尖部の収縮低下と心基部の過収縮によりたこつぼ様の壁運動異常を呈する。
高齢女性に好発し、精神的・身体的ストレスが誘因とらなって過剰カテコラミンに晒されることが機序のひとつと考えられている。
★診断のポイント★
症状:胸痛などACSに類似する症状
ECG:ST上昇(特に前胸部誘導)、巨大陰性T波、QT延長
血液生化学:心筋逸脱酵素上昇
TTE:左室心尖部の収縮低下と心基部の過収縮などの壁運動異常を認めるが、冠動脈に有意狭窄を認めない。また、壁運動異常の範囲は冠動脈支配領域と一致しない。
★治療★
血行動態が保たれている場合は、経過観察でよい。しかし、急性心不全、心原性ショック、左室流出路狭窄、徐脈性不整脈、QT延長、血栓塞栓症、心破裂といった合併症を生じうるため、適切な対応が必要となる。
※強心薬は左室流出路狭窄を助長する可能性あるため、基本的には使用しない。

でしたよね。
ここまでは皆さんもハイハイといった感じだとは思いますが、Happyなイベントでたこつぼ心筋症になるとは聞いたことないですよね??


実は自分は論文を読むのが好きで、様々な論文を読んでいるうちに、こんな論文がありました。
一体どんな出来事でHappyタコになるのでしょうか。
Happyな出来事だらけです。
しかしこの論文の面白いところは、broken heart syndromeと比較してたこつぼ心筋症の壁運動異常に関して考察している点です。
因みに、broken heart syndromeは通常たこつぼ心筋症の原因となりうる精神的ストレスなどの総称とされており、詳細は以下の通りです。


Happy heart❤️とBroken heart💔で心尖部の壁運動異常はややBrokenな方が優位にみられるそうですが、心室中隔の壁運動低下はHappyな方が優位に見られるという所見が得られたそうです。
自分が経験してきたたこつぼ心筋症は、CPAにもなりうる恐ろしい病態で、精神的及び身体的なマイナスに働くストレスが原因とばかり考えていましたが、まさかポジティブな出来事でもたこつぼ心筋症を来しうるとは、目が仰天でした。

外来で胸痛を主訴にやってくる方は山程いると思いますし、HappyタコもACS様の胸痛と所見を生じうることを頭の片隅の本当の片隅に置いといてください。

次回のプレゼンターは、関西医科大学病院から来た西を代表する天性のチャラ男、髙田たけまさ先生です。