初めまして!
神奈川県川崎市にあります川崎幸病院、研修医2年目の土肥聖未です。
宮崎出身で、そこから大学・就職と段々北上中です。
宮崎は訛りがひどいと有名ですが、訛りが抜けやすいという性格もあり、川崎にいる間は小康状態だったのですが、
九州にきたこともあり、病棟で患者さんと喋る際には訛りが戻りつつあります。
久しぶりの九州で、馴染みある甘い刺身醤油に心が震えています。
6月から1ヶ月間、名瀬徳洲会病院でお世話になります。よろしくお願いします。
空気も美味しいし、川崎とは違います。
向かって左:ハートに見えると言われているところ 向かって右:小雨のマングローブ林
googleで”川崎 空気” で調べると、予想検索で"汚い" "悪い" "臭い" と出てきます。それくらい違います。
私の研修病院では、ほぼ循環器に特化していて呼吸器内科がない関係で、気管支喘息やCOPDの急性増悪などはあまりみる機会がなく、ここにきてみる機会を得ています。
診察していて、何の気なしに「そういえばタバコってもう吸ってないですよね〜笑?」
と聞いてみたら、
「タバコは吸いません。電子タバコに変えました。ニコチンもタール もはいっちょらんからいいですよね。」
とのこと。
吸っとるやん。
ニコチンとかタールとか健康に配慮しとるけども。
電子タバコ悪そうだなと思いつつ、よくわからず後日お話することとなりました。
電子タバコは気管支喘息に悪影響を及ぼすのか?
はたまた、電子タバコなら吸ってもいいのか?
まず、気管支喘息とは発作性の呼吸困難、喘鳴、咳嗽を反復し、可逆性気流制限(うまく吸えない)状態になることです。
喘息の治療には環境因子の評価と症状に合わせた治療が大事で、喘息を引き起こす原因を評価することが大事です。因子としては、住環境・ペット・マットレスなどのダニなどが挙げられ、言わずもがな喫煙も入ります。
電子タバコ、いわゆる新型タバコには加熱式タバコとリキッド加熱型タバコの2種類があり、Dr.VAPEは後者の、リキッドを加熱して蒸気を楽しむタイプです。このタイプだと薬事法でニコチンを含むリキッドは製造販売禁止であるため、原則、ニコチンもタールも入っていないタイプです。
2015年の研究では、ニコチンが入っていなくても、リキッド内に含まれるプロピレン・グリコール・グリセロールなどが加熱してエアロゾルとなることで口腔内・気道内を刺激することが言われています。
リキッド方式だと充填式だったりと内部が不潔になる可能性があり、内部から実際に内部から細菌・真菌を疑わせる所見が出たとの報告もあります。細菌吸ってると考えると嫌ですね。
長期的な結果はまだ調査中のことが多く今後結果が変わってっくることあるかもですが、
結論、喫煙はやめるに越したことがない。(患者さんにも辞めるようにお話しました。)
そんなことを考えた奄美の午後でした。
次は、国保旭病院の星加史郎先生です、よろしくお願いしますー!