みなさん、はじめまして!広島県の呉共済病院から来ました、初期研修医2年目の木内理奈ですニコニコ

「きうち」ではありません。「の」のつく「きのうち」です!(以前うちの病院で、認知症のおばあちゃんにこの自己紹介をして、名前を忘れずに覚えてもらうことができました笑い泣き

 

訪問診療の帰りに大浜海浜公園で撮っていただいた写真

 

まずはじめに、呉について少し紹介したいと思います!

呉市は、平成30年7月に豪雨災害に見舞われ、死者は200人を超えました。たくさんの地域で食糧難、断水になり、研修医の寮も断水になったため、数日間は病院でトイレとお風呂を済ませていました。

スーパーには全くものがなくなり、お店もほぼ閉まっていて食糧難でしたが、支援物資(コッペパンや菓子パン、缶詰など)が病院に届き、数日間なんとか堪え忍びました。

道路も寸断されたため、広島市内から通っている先生方は、朝数時間かけてフェリーで病院に通勤していました。

みんなが力を合わせて頑張ったことにより、今では多くの地域で復旧が進んでいます。

 

普段あまり水の流れていない、研修医療の前にある川

 

 

ありがたき支援物資

 

そんな呉にはおいしい居酒屋さんがいっぱいあり、なかでもお魚は絶品です。その中でもカワハギの肝が最高に美味しいのです!!!

食べてみたい方は、ぜひ呉へ!

 

さて、奄美大島に来て10日ほど経ちましたが、呉では食べたことのないお魚を食べることができました!白マツはあまり魚っぽくない寒天のような食感であっさりしており、赤ボウは濃厚で噛むとすぐにとろけるようなトロトロの食感でした照れ

 

一番右が白マツ、その左下が赤ボウ

 

奄美大島はジェラートもとてもとても美味しく、繁華街にあるジェラート屋さんでは、びわ茶、ティラミス、マカダミアココナッツのトリプルを、海沿いのジェラート屋さんでは真塩(ましゅ)、黒糖、キャラメルのトリプルを食べましたくまアイスアイス好きの私にはたまりませんラブ

 

 

鶏飯、焼き鳥、焼き肉、カレー、島豆腐、ピザ、パスタなどなど、毎日おいしいものを食べられて私はとーっても幸せですおねがい

 

もちろん海にも行きました浮き輪

シュノーケリングを同期に教わって初めてチャレンジしてみたのですが、マウスピースつけた状態での息継ぎは非常に難しく、5秒で海水が入ってきてしまいました笑い泣き

そんな私、次はダイビングに挑戦しようと思っているところです波

 

 

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こんな感じで非常にいい同期に恵まれて、毎日がとても充実している奄美大島での地域実習ですが、仕事の方も毎日学びがいっぱいです!

今回は高齢者に多い浮腫について勉強しようと思います。

 

浮腫とは皮膚の下にある皮下組織の部分に余分な水分がたまっている状態のことをいいます。症状としては、手足や顔が腫れぼったくなるのが一般的です。 重力の関係で水分は下へ落ちるので、通常の場合は下肢、特に膝から下の下腿から足先に見られることが多いです。

一般的には間質への体液貯留が2.5~3Lになると浮腫として観察されます。

 

浮腫は両側性(全身性)と片側性(局所性)に大別されますが、検査・画像所見のみでこれらを判別することは困難です。

原因疾患は多岐にわたりますが、以下のように病態生理的に考えると分かりやすいです。

 

 

ここで少し圧痕の確認についてお話します。

圧痕の確認は、脛骨前面や仙骨、前頭部などの骨が皮下にある部位を母指で圧迫して行います。数秒でわかることが多いですが、より正確に診断するために1分程度圧迫し続けてもよいでしょう。指を離したあとも圧痕が残る 「pitting edema(圧痕性浮腫)」と、圧痕が残らずに速やかに回復する「non-pitting edema(非圧痕性浮腫)」に分類されます。

圧痕の有無は、視診でなく示指の指先で表面をなでることにより確認します。

眼瞼浮腫の場合は、腫脹し、しわがなくなった眼瞼をつまんで縦じわを作り、それがしばらく消えないことを確認します。 

 

非圧痕性浮腫は甲状腺機能亢進症やリンパ性浮腫(初期を除く)に代表されますが、蜂窩織炎や血腫などでも非圧痕性の腫脹を呈します。毛細血管圧の上昇、低アルブミン血症、血管透過性の亢進、初期の甲状腺機能亢進症・リンパ性浮腫など、ほとんどの浮腫では圧痕性浮腫となるため、さらに鑑別を要します。

pitting edema(圧痕性浮腫)は、その回復時間により 40 秒未満の fast edema と 40 秒以上の slow edema に分類されます。約10秒間約5mmの深さで圧迫して回復を確認します。 一般に fast edema を呈するのは低アルブミン血症(2.5g/dl 以下)に伴う浮腫です。

 

浮腫の考え方は、まず全身性か局所性かを分けて、診察で圧痕性か非圧痕性、圧痕性ならfastかslowかを鑑別することが大切だとわかりました。

以下にその上でさらにどのように鑑別していくかをお示しします。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?奄美大島にはたくさん高齢者がいて、浮腫をみる機会も多いです。

以上のような考え方で鑑別を進めていくと少し分かりやすいかと思います!

 

次は、湘南からやってきたまさしく海の似合うイケメン、小林くんですグラサン

よろしくおねがいします!