日常着小紋には、半幅帯をぶっちぎりで愛しておりまする。
帯枕を使わないって、すーっごく楽
なんです
椅子にもたれるのも、ごろんと寝っ転がるのも
カルタ結びや貝の口、ペッタンコの帯結び程楽なものはありません。
結び方のバリエーションも簡単なのから華やかなものまで豊富ですし
なんと言っても、
一見袋帯の様な半幅帯は超スグレモノ(当社比)
↑こちらは半幅帯ではなく、実は小袋帯と言って、その名の通り
小さい(半分の)袋帯。
半幅帯よりも、すこーし幅広にしてある袋帯です。
袋帯って、胴巻きの部分は真半分に織るのではなくて、
少しずらして幅広で締めますが、その太さにしてある訳です。
そんなこんなで、半幅帯よりもちゃんとしたお出掛け風。
こーんなの
下4本が小袋帯。
上2本が半幅帯です。
え、値段が高い?
………ソーデスネ。
や、私もそう思っていました
なんでこういう半幅帯って袋帯と同じ位のお値段なの?って。
聞いてみましたらやっぱり、半分なのにーって良く言われるんですって。
実は、小袋帯って普通の帯と同じ織り機で織るので、
手間暇も原価もほぼ変わらないのだそうです
それじゃあ仕方がないかなあ
ちょっと高い様な気がしちゃうけど
袋帯や名古屋帯と同じ仕上がりで、
可愛くも楽ちんにも結べるなんて超ステキ
コレは可愛く結んだ小袋帯です
創作ですが、これも帯枕使っておりません。
こんな風にちょっと複雑な結び方でも、大体自分で結べちゃう所が
私にとってはポイント高し
なのです。
身近な着物にはもう最高
ちなみにこれは、大島紬美術館の半幅帯です
独特の光沢が有って軽くて締めやすくハリがある、大島紬の特徴が余すところなく出ています
こちらは半幅帯だけど、小袋帯の様に使える賢い子です。
糸が大島紬の糸なのでお安くはないですが、
着物よりずっと手に取りやすいお値段ですよ
とは言いながら、なかなか作らない希少なお品ではあるのです。
それでもたまに、どうしても大島紬の半幅帯が欲しい、と
希望される方もいらして、
中には袋帯を購入してわざわざ半幅帯に仕立て直す、
というツワモノもおいでになります。
というか、私自身やってます
どうしても、と言われたら、こういうやり方も有りますよ、と
お伝えしちゃうんです。
喜んで頂けるなら、それも有り
