私が着付けで最初に困った事の一つは
長襦袢の襟が綺麗に抜けない、
でした。
どーしてもうなじの所が詰まって来てしまって、
首元がゆるんでしまうのです。
長襦袢に襟抜きは付けていますから、
気付くたびに襟抜きを下に引いて直すのですが、
ゆるんでる首元って着崩れ感が出てしまうので
気分が落ちちゃう。
首元がぴしっとしてると、すっきり感が出るのですよねー。
こんな感じ。伝わるでしょうか。
なのに、どーしても襟がうまく抜け続けてくれない。
襟抜きも付けてるし、ズレにくいはずなのになあ。
そんな私におばあちゃん先生はおっしゃいました。
あら、四つ身みたいにしちゃえば良いですよ。
え、それは、胸ひもを襟先に縫い付けちゃうって事ですか?( ゚ ▽ ゚ ;)
前と後ろ、同時に引っ張って固定されるから、
まず崩れる事はないですよ
ナルホドー!(ノ゚ο゚)ノ
つまり、こんな感じですね。
大島紬美術館の長襦袢^^
紐を半分に切って、両方の襟先に縫い付けちゃいます。
普段腰紐を締めてる位置になるようにどうぞ。
これを襟抜きに通して結ぶと、良い感じで固定されます。
おお、これは良いアイデア
ここでのコツは、
背中の紐通しの位置は
腰紐の位置より上でないと
襟を抜いた状態を固定出来ない
という事ですね。
襟抜きの役目は
腰紐より上の位置の紐通しに腰紐を通す事で
襟を後ろに引っ張って下げること。なので、
紐通しの位置が腰紐の位置と近いと
そもそも引っぱれないので襟が抜けません。
私の場合もまさにそれ。
身長が低いので、
既成品の襟抜きの紐通しの位置が
腰紐の位置とほぼ同じになってしまい、
引っ張った状態にならない、という事になります
仕方がないので、襟通しの位置を上げるように
ちくちく縫って調整です。
ちょっと面倒ですが、ちゃんとここは手を掛けます。
折角の襟抜きがもったいなーい
そんなこんなで、襟を綺麗に抜きたいなら
長襦袢の四つ身風はオススメです。
なのですが。
いっそ
襟抜きしない
という選択もありますよ
実はこっちの方が色々楽です。
襟が着崩れる心配もないし、
ダウンヘアスタイルでも、うなじの所がハネたりしないし。
こんな感じで綺麗に収まります( ´ ▽ ` )
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