最近は、こたつと一体化して

ランチの時にも、どく気配を

一切見せないドーラさん

 

別の日。

私たちが気を遣って

ぎりぎりのはしっこで食べてるのに

お気づきでしょうか…

 

そんなドーラさんだからもちろん

 

私の昼酒ごときで、どくわけもない

 

3週にわたる、料理雑誌の断捨離で

やっと発掘できた、大昔の「四季の味」

 

昭和51年の号だから

私が16歳のころか…

 

(自由が丘の古書店で大量に見つけて

狂気乱舞した)

 

古本なので、当時の新聞の切り抜きが入ってた。

元の持ち主は料理好きだったんだなあ…

 

 

このころは、まだ女性料理家が今ほど多くないから

料亭や割烹のご主人の語りが中心

 

「頓智(とんち)料理」

という言い方が、味わい深い…。

 

(もちろん、今のスピード料理とは

スピード感が、

自転車とジェット機くらい違うわけです)

 

そういう、プロの料理家の中に

 

伝説的な料理ヘタで知られる

ノンフィクション作家・上坂冬子さんがなぜか登場していて

 

この人の、料理の失敗談が

めちゃめちゃ面白いし、

 

唯一、失敗しないで作れる料理は

今の私たちから見ても、超スピード料理で

本当においしそう

 

こういうことを面白がる

森須編集長のふところの広さ、自由さが

この雑誌の魅力であり、

 

だから投稿コーナーから

料理家・平野レミが誕生したんだろうな…

 

ちなみにタイトルの

「記述のように消えたコロッケ」

は、

「冷凍のコロッケを揚げるだけなら

失敗はないだろう」

と思って、

冷凍コロッケを熱した油に入れて、

茶の間で15分ほどテレビを見て

「そろそろ揚がったかな」

と見たら、消えていた、

という話でした…

 

そりゃ消えるわな…

 

このイメージから入ったので

その後、上坂さんが、

戦争にまつわる、ものすごくシリアスな

ドキュメンタリーを多く書かれていて

 

(戦前の日本人と結婚して、敗戦後、韓国で

慰安婦よりも差別された韓国女性たちの

老人ホームの話「慶州ナザレ園」とか)

 

その気骨に驚いたなあ…

今の政治を見たら、どう言ってただろう

 

初期のころは、

編集長の森須さんが自分で書いている記事も

凄く多い

 

これは、奥さんが入院した時の

自炊日記

 

へえええ

味の素推進派のリュウジさんに教えてあげたい

 

巻末にあった「男百人 男だけの肴」

面白そうなので、

古書で売ってないか調べたら

 

5万円超えだった…