葬儀の低価格競争 | 司法書士事務所尼崎リーガルオフィスのブログ

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人生の終りを考える「終活」が広まって、今までオープンに語られることのなかったお葬式費用についても意識が集まるようになりました。
葬儀業界はコストを透明化し、低価格競争が始まるのではないかとみられています。



最近は、お葬式費用も低下傾向にあります。
2003年では平均236万6000円だったのが、2013年では平均188万9000円でした。
(ちなみに近畿での2013年の平均は210万円です。都市部の方が高額になる傾向ですね。)


葬儀業界は許認可制ではなく、新規参入が自由なため、異業種からの参入が増えていることで競争原理が働いて費用の低下が進んでいます。


例えば、2009年に参入した流通大手のイオンでは、2014年に葬祭事業をイオンライフとして分社化して「イオンのお葬式」として展開しています。
全国約500の葬儀社と提携して、お葬式の規模などに応じて20万円~70万円の定額プランをそろえています。
催事場の空き時間や、イオンの流通網を活用することで従来のお葬式よりもコストが抑えられるそうです。


2013年に設立したベンチャー企業のアメイジングライフは、身内だけでお通夜とお葬式を行う「シンプル葬」を東京と福岡で手掛けています。
提携葬儀社とのやりとりをネットに集約して人件費や固定費を削減し、火葬場への僧侶の手配などのオプション料金を含めても、葬儀費用は70万~80万円になります。
ネット上で費用の見積もりや申し込みが完結するのも特徴です。



費用の低下が進んでいるとはいっても、お葬式の費用はまだまだ高額です。
負担が大きすぎる、お墓や仏壇購入の費用も残しておきたいといった一括払いを避けたい人向けに、支払方法も多様化が進んでいます


ジャックスやオリコなどの信販会社が葬儀社と提携する「葬儀ローン」は、葬儀社が窓口となって契約するため、手続きが簡単だそうです。
金利は提携している葬儀社の価格帯によって変動はありますが、平均して年率7~8%です。


また、最近ではクレジットカードで葬儀代を支払うことも可能だそうです。
イオンのお葬式」では、1回払い限定でイオンカードの支払いができます。
アメイジングライフの「シンプル葬」ではVISAやマスターカードなどの五大国際ブランドクレジットカードが使え、分割やリボ払いもできるそうです。