さあさあ本日二本目の映画はタワーリング・インフェルノ。豪華キャスティング!
スタッフ
監督:ジョン・ギラーミン
脚本:スターリング・シルファント
製作:アーウィン・アレン
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:フレッド・J・コーネカンプ
キャスト
マイケル・オハラハン隊長:スティーブ・マックイーン(宮部昭夫)
ダグ・ロバーツ:ポール・ニューマン(井上孝雄)
ジェームズ・ダンカン:ウィリアム・ホールデン(近藤洋介)
スーザン・フランクリン:フェイ・ダナウェイ(田島令子)
ハーリー・クレイボーン:フレッド・アステア(中村正)
パティ・シモンズ:スーザン・フランクリン(勝生真沙子)
ロジャー・シモンズ:リチャード・チェンバレン(石丸博也)
リゾレット・ミュラー:ジェニファー・ジョーンズ(香椎くに子)
ハリー・ジャーニガン:O・J・シンプソン(麦人)
ゲイリー・パーカー上院議員:ロバート・ヴォーン(矢島正明)
ダン・ビグロー:ロバート・ワグナー(城達也)
ローリー:スーザン・フラネリー(沢田敏子)
ポーラー・ラムジー市長夫人:シーラ・アレン
ウィル・ギディングズ:ノーマン・バートン
ロバート・ラムジー市長:ジャック・コリンズ
さて、豪華キャストです。スタッフも豪華です。ほとんどが二年前のパニック映画の代表作の一つでもある「ポセイドン・アドベンチャー」のスタッフと共通してるんですよ。
二大主演キャストがスティーブ・マックイーンとポール・ニューマンってのも凄い。ウィリアム・ホールデンとかロバート・ワグナーとかとにかく凄いキャスティングなんですよね。そして吹き替えも豪華すぎる面々です。
吹き替えに関しては文句なしです。ポール・ニューマン以外!!ポール・ニューマンは河合伸旺が鉄板なのに、その鉄板はフジテレビ版でBD収録は日本テレビ版のポール・ニューマン井上孝雄だと!?ってところが残念でしたね。フジテレビ版はフジテレビ版でロバート・ヴォーンが矢島正明でなく小林恭治だと!?とは思いますね。
この映画、なんと「20世紀フォックス」と「ワーナー」が初めて共同制作して作った映画だそうです。元々はフォックス側がリチャード・M・スタンの小説「そびえたつ地獄」を、ワーナー側がT.N・スコーシアとF.M.ロビンソンの小説「タワーリング・インフェルノ」をそれぞれ別々に映画化しようとしたんですが、あまりにも内容が似すぎていたんで一緒に作っちゃったそうです。まあ昔はその合作が、凄い事だったんでしょうね。
金もかなりかかってます。しかし興行収入はやっぱりそれを上回ってます。
【以下全文ネタバレ注意】
サンフランシスコにそびえ立った138階建てのグラス・タワー。そこで落成式が行われていた。ビルのオーナーであるジム・ダンカン(ウィリアム・ホールデン)はビルの設計者であるダグ・ロバーツ(ポール・ニューマン)を迎えていた。
ロバーツは工事主任ウィル・ギディングズ(ノーマン・バートン)からの質問を遮って婚約者のスーザン・フランクリン(フェイ・ダナウェイ)と二人の時間を過ごす。
その頃、配電室にてケーブルが焼き焦げ81階の物置部屋で火災が発生。保安主任のハリー・ジャーニガン(O・J・シンプソン)は火災警報装置をチェックしているが、警報は鳴らなかった。
ロバーツは配電室に呼び出され配線をチェックし、ダンカンに報告。火災の危険性を話すも大げさ、と一蹴される。危険を感じていたダグはダンカンの娘パティ・シモンズ(スーザン・ブレークリー)の夫であるロジャー・シモンズ(リチャード・チェンバレン)を問い詰めるもロジャーは配線は合格済みだ、と言い逃れする。ロバーツの指示した通りにやらずにピンハネしたロジャーに対し配電図と発注書を提出するよう命じ、去る。パティは結婚当初とは変わってしまった夫ロジャーに対し離婚も考えていた。
落成式の準備は進む。詐欺師のハーリー・クレイボーン(フレッド・アステア)は富豪の未亡人であるリゾレット・ミュラー(ジェニファー・ジョーンズ)を狙い彼女から架空の株に投資させて金を巻き上げようと企んでいた。
夜、上院議員のゲイリー・パーカー(ロバート・ヴォーン)、市長のロバート・ラムジー(ジャック・コリンズ)と夫人ポーラ・ラムジー(シーラ・アレン)がビルに到着する。広報部長のダン・ビグロー(ロバート・ワグナー)は客の招待を終えてから一人、秘書で愛人のローリー(スーザン・フラネリー)と秘密の情事を重ねるためにパーティには行かず、個室へと入った。
パーティの招待客は135階のプロムナード・ルームに移りパーティが開かれる。一方、配電図の基盤を確認していたロバーツとギディンクスはオーバーロードをに気付き、一部の照明を落とさせる。81階から煙が発生した事にやっと気付いたジャーニガンは消防署に連絡を入れてから、自分も急行する。
81階で倉庫の扉を開けようとした警備員を庇ってギディンクスが火を浴びてしまう。後から駆け付けたジャーニガンはロバーツに救急車を呼ぶように命じる。ロバーツはそのあと、社長ダンカンに客を避難させるよう説得するも事を大きくするな、と逆に叱られる。
やがて、ビルにマイケル・オハラハン(スティーブ・マックイーン)率いる消防隊が到着。オハラハンの説得でやっとダンカンが渋々、エレベーターで避難させるもそのエレベーターで避難した客が燃えている階で止まった時に炎を浴びてしまい、エレベーターが戻って来た時には火あぶりにされた客が戻ってくる。これによってダンカンもやっと事の重大さを認識したのだった。
リゾレットは自分の階に戻って来たとき、ある家族に遭遇。しかしその家族がいる部屋の扉は開かなかった。
一方、ダン・ビグローとローリーは部屋から出た際に周りが炎だらけだった。ダンは電話も通じず、救助隊を呼びに外に出るが火に包まれ死んでしまう。ローリーも煙や火を避けるうちに窓から転落していった。
135階では展望エレベーターによる避難が始まった。ロバーツとジャーニガンはリゾレットをカメラで見つけ、現場に向かう。ジャーニガンたちはリゾレットが助けようとした家族を部屋から救い出し、階下へと運んだ。ロバーツはリゾレットや意識を失っていた家族の子供たちと共に135階へ向かう。
しかし途中、階段が崩落する。一旦、階段の手すりの残骸を利用し階下へ降りてからエレベーターで135階に到着する。しかし、プロムナード・ルームに繋がる扉が開かない。ロバーツはリゾレートと子供たちを扉の前に残してから、天井のダクトを通じてプロナード・ルームに入る。
その後、一度停電となりエレベーターから一旦、階下に降りて補助電源を使ったエレベーターで1階へと降りるオハラハン。
プロムナード・ルームに入ったロバーツ。電話で隊員を扉の前に呼び出し、消防隊員たちは扉を爆破してリゾレットたちをプロムナード・ルームの中に入れた。さらにロバーツはスーザンと、リゾレットはクレイボーンに再会する。クレイボーンは自分がリゾレットを狙った詐欺師である事を告白するがリゾレットはクレイボーンの人柄にほれた事を告白し心を通わせたのだった。
プロムナード・ルームは完全に孤立。地上へ降りる手段も無く火の手が迫りつつある。風が一旦、止み救助隊のヘリが屋上に到着しようとするも、強風に煽られて爆破炎上する。
ロバーツは一回きりの展望エレベーターを利用しての地上への避難と、隣のビルと吊りカゴを使っての避難の同時進行をさせる。リゾレットやスーザン、ポーラー市長夫人や子供らはエレベーターに乗る。パティは吊りカゴで救出されたのだった。
しかし途中で爆破によりエレベーターは停止し傾く。それによってリゾレットがエレベーターから飛び出して落下する。オハラハンがヘリで吊られながらエレベーターの上部分に辿り着き、エレベーターをヘリに吊るす事に成功。無事にエレベーターを着地させた。
プロムナード・ルームに火の手が近づく。このまま、吊りカゴで救出作戦を続けていても少ない人間しか助けられない。オハラハンは消防副署長から提案された、貯水タンク爆破によるオハラハン決死の鎮火作戦を遂行することを決意する。
一方、オハラハンから協力を依頼されたロバーツはその協力を承諾し作戦を残ったメンバーに説明。しかし、シモンズらは、我先にとカゴに乗り、重量オーバーにも関わらず隣のビルに移ろうとする。シモンズはカゴに掴まる他の人間を蹴落としたり、自分を止めようとしたパーカー上院議員をも蹴り落とす。その内に爆発が起こり、シモンズの乗ったカゴは落下する。 ところで、最上階にも消防隊が居たのに、何故ロバーツに頼んだんだろう・・
ロバーツは屋上でヘリから降りたオハラハンと合流し貯水タンクに時限式の爆弾を設置。そして爆風や水圧などに備えた人々のいるプロムナード・ルームに戻り自分たちも紐で柱などに体を縛りつける。
やがて爆弾が起動。そしてプロムナード・ルームに水が流れ込んでくる。ロバート市長はじめ何人かは水圧に耐えきれず窓から落下。だが火の勢いは収まったのだった。
地上に戻ったクレイボーンはリゾレットが死んだことを知りショックを受ける。やがてジャニーガンから彼女の飼い猫を渡されクレイボーンはそれを抱きしめるのだった。
パティも、夫シモンズが死んだことを知り救助された父ダンカンの胸で悲痛に嘆く。ダンカンは今後このような事が他でも永遠に起こらないように神に祈るだけだった。
ロバーツは自分の設計したビルがこのような事になった事をスーザンに寄り添われながら嘆いていた。そこにオハラハンが現われ、誰かが自分にビルの建て方を聞きに来るまで、自分は遺体を運び続けるだけだ、と話す。ロバーツは、オハラハンにその教えを請う事を約束。オハラハンは〝建築家〟に別れを告げ去るのだった。
ポセイドン・アドベンチャーと同じくらい驚きな出来事が多かったですね。しかもやっぱりほぼ同じスタッフだからか、どこか似てるところがありますね。
一番、驚いたのはリゾレットが死んだことですね。最初はロバート・ワグナーがあんな早く退場なんて、ってショックでしたが、それ以上にリゾレットの死には驚きました。折角、新しい愛に気付いたというのに・・