ドクターズバッグ





2009-09-27 18:19:20

ブルース#4 あまでうすが選んだ雨の三部作 その参:Rainy Days

テーマ:音楽・邦楽ロック&ポップス
Rainy Days 大黒摩季

前回の2曲に比べると、ブルースにかなり近づいてきました。
いえいえ、もうここまでくれば、ブルースと言ってもいいくらいです。
私はこの曲をロッカバラードではなく、ブルースと呼びたいのです。

大黒摩季のブルース魂に応えようと、エレキギターが喜びのブルースコードを奏でます。
大黒摩季の熱いハートが、ブルースコードを呼び寄せ、歌う喜びを歌い上げます。
悲哀を歓喜に変えてこそブルース、未来に繋げてこそブルースの真骨頂。

目を閉じて歌詞を閉ざし、メロディのみに耳を傾ければ、もうゴスペルの世界です。
しかし、歌詞はゴスペルではありません、あたりまえのことなんですが・・・。。。

「変わってしまったのはあなたじゃなく、私の方かも知れない」
う~~~ん、歌詞もおもいっきりブルースしてます、最高!!!


上田千華と加藤いづみは悲哀が歓喜に変わろうとする瞬間を歌い上げました。
大黒摩季はその後を引き継ぐように、未来へと繋げるように歌っています。
力強い彼女の歌唱力とブルース魂があってはじめて成し得た「Rainy Days」。


大黒摩季(Maki Ohguro) Rainy Days


P.S
大黒摩季の歌唱力とブルース魂、ブルースコードをふんだんに取り入れた楽曲、
もうこれ以上のものは望みません。。。と言ってしまうと嘘になってしまいます。
何が不満なのか?それはブルース魂があと3%足りません。ただいま97%・・・かな。
3%くらい我慢すればいいじゃない、と思うかも知れません。でも残りの3%が大事なんです。
完璧を求めるあまり、100%のぶっちぎりブルース魂で歌を聴かせて欲しいのです。
そんな歌手がこの世にいるのでしょうか。ブルースを専門に歌う歌手以外で。。。つづく
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2009-09-20 22:23:24

ブルース#3 あまでうすが選んだ雨の三部作 その弐:好きになって、よかった

テーマ:音楽・邦楽ロック&ポップス
好きになって、よかった  加藤いづみ

曲のタイトルには雨の文字は入っていません。でも歌詞に何度も登場する雨と言う言葉が
聞く者の心の奥底に秘めたブルーを呼び覚まし、シャガールの青い夜へといざなう事でしょう。


「好きになって、よかった」を歌っている加藤いづみさんの声って、ちょっとかわいいアニメ声。
基本的にアニメ声の歌手はあまり好きじゃないんですが、この曲が彼女を私にとって特別の存在
に変えてしまいました。またこの曲にはブルースに通じそうなコードはなく、典型的な
ポップスバラードなんですが、ブルースを聴いている時以上に心を優しくブルーにしてくれる。

彼女はブルースシンガーではありません。歌っている曲もブルースではありません。
でもコードはブルースに限りなく近く、彼女のブルース魂が強く伝わってきます。

そこで思ったのです。

歌い手がブルースシンガーじゃなくても、曲がブルースじゃなくても、
歌い手の心の奥に秘めたブルース魂を呼び覚ます楽曲(コード進行)が用意されれば、
ブルースと同等の、時にはそれ以上の感動が待っているのだと。

この時重要なことは、歌い手がブルースを意識して歌うのではなく、無意識のうちに自然と
ブルース魂が出てくるものであり、またそれを助長する楽曲でなければならない、と。

この2点に重点をおき、歌手や楽曲を探せば、もうブルースに頼る必要などないのだと。
 
それからというもの、ブルースを追いかけるのを止め
ブルース魂を持った歌手を追い求め、ブルースコードに限りなく近い楽曲を探し始めたのでした。
「好きになって、よかった」は私にとって、その頃の初期の最たる楽曲と言えるでしょう。

加藤いづみミニエピソード
彼女に付いていた作曲家さんがある日こう言ったそうです。
「おまえの中にある何かが俺に乗り移り、俺に作曲させるんだ。」

前回の「さよならレイニーステーション」は、ここからサビですよと言わんばかりに
サビの部分が明確でした。それに対し「好きになって、よかった」はよく聴いていないと
サビの部分に気づかずに曲が終わっていたなんてありえるくらいです。自然に流れるように
サビへと入っていくからでしょうね。
皆さんも、どこからサビなのか考えながら聴いてみるのも、またいいものですよ。

今回はピアノ弾き語りライブと、オリジナルPVを用意しました。
さてあなたなら、どちらを選びますか。私は欲張りなので両方です。

加藤いづみ/好きになって、よかった Memories of historyry



加藤いづみ  好きになって、よかった
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2009-09-13 20:21:23

ブルース#2 あまでうすが選んだ雨の三部作 その壱:さよならレイニー・ステーション 

テーマ:音楽・邦楽ロック&ポップス
さよならレイニー・ステーション 上田知華+KARYOBIN
本当ならばこの企画は梅雨時にお届けしたかった。
だってタイトル又は歌詞に雨が頻繁に登場するのですから。

雨とブルースの関係
ミュージシャンが雨をモチーフに作品を創作する場合、ほとんどが憂鬱なイメージとなります。
この憂鬱なイメージは、えてしてブルースへと発展していったりします。そこで雨を歌った曲と
ブルースの関係について考えながら3つの曲を聴いてみようではありませんか。

ブルースのコード進行
まずその曲がブルースに聴こえるかどうかは、コードの進行にあります。
ブルースのコードが頻繁に又は全編に渡って出てくれば、その曲はブルースと言うことになります。
でも単純にそれだけで片付けることができないのがブルースの面白いところ。たとえ全編に渡って
ブルースのコードがあったとしても、歌い手にブルース魂がなけれが、単なるポップスに聞こえます。
演歌魂のない歌手に演歌を歌わせても、演歌にならないのと同じことです。

ブルース魂を高揚させる歌詞
もし歌い手がこの上ないブルース魂の持ち主であったとしても
それを高揚させる歌詞でなければ、ブルースを歌うことなど不可能。
ゴスペルが下界に降りてきてブルースとなり、数々の失恋を含めた別れを歌ってきました。
その失恋や別れのシチュエーションを演出してくれる代表的なものの一つが雨ですね。

上田千華とブルース
上田千華にブルース魂はあるのか?
今までの彼女の作品を聴けば、この質問に「ない」と答える人は多いでしょう。
特に上田知華+KARYOBINの時代に発表したアルバムの作品は、どれもブルース的なものは
ほとんどありません。しかし耳をよく澄まして聴いて見て下さい。
彼女はブルース魂を心の中の宝石箱にしまってあるだけで、決してブース魂のない
ミュージシャンでないことが伝わってくるはずですよ。

さよならレイニー・ステーション
この曲は珠玉のポップスバラード、どこにもブルースコードはありません。
ブルースコードをかすめることすらなく、バラードのお手本とも言うべき秀作。
イントロの歌い出しからサビに至るまで、ポップスバラードはこの様に作曲しなさいと
誇らしげに音を奏でるが如く、宝石のような作品を披露しています。
またこれだけクラシックの作曲技法を取り入れたポップスも、他にはなかなかないと言えます。
イメージカラーは白が強く、ところどころに水色のイメージが湧いてくるだけ。

もう一度言います
よく耳を澄まして下さい
彼女のブルース魂が聴こえるでしょう!!!


さよならレイニー・ステーション/上田知華+KARYOBIN


P.S
さてこんなにいい曲が、何故誰にもカバーされないのか?
過去に倉田まりこがカバーしているが、あまりにもさらりと歌い上げたため、
別の境地など全く見い出すことなく、原曲から遠く離れていきます。
やはりこの曲を歌うには、越路吹雪か美空ひばりクラスの歌唱力が必要なのか?
いや、それでは曲が、とてつもなく重くなってしまう。
曲の深みを残したまま、軽く歌える歌手が何処かにいないものだろうか。
私は、そんな歌手が現れ、カバーしてくれるのをいつまでも待っています。
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2009-09-07 20:21:22

ブルース#1 日本を代表するロックアーティスはと言えば PEARL

テーマ:音楽・邦楽ロック&ポップス
日本を代表するロックアーティストはと聞かれたら、すかさず答えます。「PEARL」と。
他にも候補はありました。ARB(エアルビ)、RCサクセション、BOOWYなど。
しかし彼らは国内ロックの感が強く、ワールドワイドではありません、もともとロックに限らず
日本のミュージシャンは国内だけでしか通用しない場合が多く、海外への進出をしようとしない。
特に80年代が終わるまではこの傾向が強かったです。(少しマニアックなところで川島だりあ、
須藤あきら等が一押しですが、日本を代表すとなるとちょっとね。)

相次ぐメンバーの脱退で4作目を出す頃にはSHO-TA(田村直美)一人になってしまったため、
この頃発表したアルバムの数は少ないけれど、80年代のロック史上に確かな軌跡を残してくれました。

ヴォーカル田村直美が率いるロックバンドPERALのサウンドはすべてが完全燃焼、
日食の黒い太陽がギラギラと輝くが如く、焼け付くような情熱が私を虜にしました。
80年代当時、私は、国内のロック&ポップスが、あまり好きではなく、特にロックは洋楽に偏り、
国内ロックを避けていました。そんな私を満足させてくれたのがPEARLのサウンドでした。

そして1997年、カーマイン・アピス (Carmine Appice) ドラムス担当。アメリカ出身
トニー・フランクリン (Tony Franklin) ベース担当。イギリス出身 北島健二 (KENNY)
ギター担当。日本出身 を引きつれ、新生PERLが誕生し、発表されたアルバム「PEARL」には
私にとって一生手放すことができない極上のロックサウンドが詰め込まれていたのです。

ではこれからブルーのグラデーション記事を始める前に、PEARLの1曲を聴いて頂きましょう。

PEARL - Oh!現代のBlues ~All believers~ 

次回から雨とブルースとブルースコードの関係を考えつつ
アマデウスが選んだ雨の三部作を紹介していきたいと思います♪
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