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2009-01-19 00:00:03

古筝協奏曲「臨安遺恨」(ピアノバージョン)

テーマ:音楽・民族音楽
古筝協奏曲「臨安遺恨」
南宋時代に活躍した英雄「岳飛」は、策謀により臨安(杭州)で処刑されました。
彼は死を目前にして、戦場を駆け巡った日々、母や妻子の事を思い起こし、
無念のまま処刑されてしまったのです。その岳飛を題材に何占豪が作曲しました。
何占豪(か せんごう、He Zhanhao)1933年8月29日生まれ、現在も作曲家として活躍中。
そう言えば日本にもこのような無念・空しさを感じるピアノ協奏曲がありました。
千住 明がTVドラマ「砂の器」のために作曲したヘッドフォン ピアノ協奏曲「宿命」です。

協奏曲
ついにここまできた古筝の表現力
進化を続け、オーケストラを従えた古筝は、
これまでの枠に収まりきれない、絶大なる表現力を手に入れた。
クラシック・ロマン派音楽の様に大きく波打つ古筝
古筝協奏曲、これこそが古筝の、完成された最後のスタイルなのか?
古筝がクラシック・ロマン派音楽の様に大きく波打つたびに、
素朴な古筝本来の音色が、指の間をすり抜け、遠くへ流れて行く。
古筝協奏曲「臨安遺恨」は、そんな古筝のあるべき姿を問い掛けてくる。
伝統から革新への流れは激しさを増すばかり、もはや誰も止める事は出来ない。
行き着く所まで行かないかぎり・・・。。。

超絶技巧と音色
人は一つの楽器の虜になると、必ず何人かが通る道がある。
それは超絶技巧と言う名の道、そして何人かはそこに留まる。
けれど何人かは、超絶技巧そのものにむなしさを感じ始め、
やがて自分が求める音色を持つ奏者を探し始めるのです。
これは聴き手の性、それとも宿命なのでしょうか?
今まで何人の人がこの道を通ったことでしょう。
これからも、何人の人がこの道を通ることでしょう。
歴史は繰り返すと言うけれど、
フォルテピアノが進化して今のピアノがあるように、
古筝(Guzheng)も完成された姿に近づきつつあるのでしょうか?

古筝爪が割れそうなくらい弦を激しくつまびくさまは、正しく中国琵琶の演奏技法

では、古筝協奏曲「臨安遺恨」(ピアノバージョン)をお届けします。
ピアノの演奏も荒く、古筝とのアンサンブルも今一問題ありですが、
そこは協奏曲という点を考慮した上で、古筝に集中してお聴き下さい。

古筝演奏:袁莎

Chinese GuZheng:臨安遺恨 The Eternal Sorrow of Lin'an (Part1)


Chinese GuZheng:臨安遺恨 The Eternal Sorrow of Lin'an (Part2)




こちらはフルオーケストラバージョン、古筝の演奏に難あり・・・かな?
ヘッドフォン 古箏臨安遺恨guzheng 丁怡文Nicole Ding

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2009-01-05 21:21:21

今もなお進化を続ける古筝のあるべき姿

テーマ:音楽・民族音楽
現在、中国古筝は21弦が主流ですが、25弦というのもあります。
一体どこまで進化していくのでしょう。古筝のあるべき姿は何処へ行くのか。
ところで、中国古筝が進化してきたのは楽器の構造だけではありません。
演奏技法も欧米の楽器に方を並べるほど進化を遂げてきたのです。
まずはギター演奏で使うトレモロ奏法、そしてギターだけでなく
ハープやピアノで頻繁に使うグリッサンドやスライド奏法、ハーモニクス、などなど。
これらは進化を止めたもう一つの CHINESE KOTO である古琴では、
ほとんど使いません、いえ、使えないといった方がいいかも知れません。
古筝はこれらの演奏技法にあわせるかの様に弦の数が増えていったのです。
そして遂に超絶技巧をもこなせる楽器へと変わっていったのです。
中国琵琶の演奏技法をも、模倣できるまでに変わっていったのです。

では今から超絶技巧を駆使しなければ演奏できない

「GaDaMeiLing」をお聴き下さい。

宮城道雄が発案した十七弦の如く、地を揺るがす重低音から

オルゴールの如く、細やかかつ激しく揺れ動く高音まで、

縦横無尽に弦の上を舞う10本の指、これぞ、弦舞!!! 


GaDaMeiLing(guzheng)




超絶技巧曲というものは、聴き手にも、
ある程度の集中力を必要とします。
疲れた方もいらっしゃるかと思いますので、
次にもっと優雅にくつろげる2曲を用意しました。
どちらも迎春にふさわしい典雅な曲となっています。

古筝独奏
Spring on Xiang River 古箏:春到湘江


古筝合奏
春神




筝心/ウー・ファン

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弦舞(シェン・ウー)~Dance of Chinese Harp~/伍芳

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2009-01-03 23:33:33

迎春「春の海」 宮城道雄、室内楽への飽くなき挑戦

テーマ:音楽・純邦楽
日本迎春、その言葉の通り春を迎えるにあたって是非聴いて頂きたい逸品
正月に、和食レストラントランや料亭などに立ち入れば、必ず聞けるベスト3
と言ってもいいほど有名なので、曲名は知らなくても誰もが聞いた事があるかと。
あまりにも有名なので、あえてここで紹介したくなかったへそ曲がりの私アマデウスが、
何故突然ここで紹介する事になったのか?普段から天邪鬼、へそ曲がりの私アマデウスが、
まずこの「春の海」を聴こうと思ったその訳は・・・

中国その前に、伝統と革新について語らなければなりません。
日本の伝統は失われつつあると言われ続けていますが
中国に比べれば、日本はかなりましな方だと思います。
何故ならば、日本の伝統音楽に携わる音楽家は、生計が成り立っているのに
中国の伝統音楽に携わる音楽家は、生計が成り立っていかない。だからこそ
彼らが日本にやって来るのだと、前にも述べました。
でも鎖国まで行った日本人の伝統を守る心は、えてして革新的な物に
攻撃または認めないといった事態を引き起こすものです。
では伝統と革新、この相反するものをどの様にして両立させればいいのか。
この事を日本と中国のある楽器に照らし合わせてみたいと思います。
ある楽器とは?・・・筝です。琴とも書きます。
中国から日本に伝わった筝は、ある程度の進化を終え、その後何百年もの間
仕様が変わっていません。それに対し中国の「KOTO」はほとんど昔のままの古琴と、
今もなお進化を続ける古筝に分かれていきました。古筝は弦の数も21弦、
音色もヨーロッパのハープのように優雅な響きを手に入れたのでした。
中国の伝統と革新の両立、この行いは正しかったのか?
日本以上に伝統芸能を失いつつある今の中国を見ていると、疑問が深まるばかりなのです。

日本さていよいよ本題に入りたいと思います。
今から聴いて頂く「春の海」は、とても革新的な挑戦と言える演奏です。
通常「春の海」は日本の筝と尺八で演奏されるのですが、それをなんと、
中国の古筝と日本の尺八で演奏しているのです。
もともと「春の海」は、宮城道雄が欧米の室内楽の作曲技法を取り入れようと、
飽くなき挑戦を続けていた中で生まれた作品、当時としてはとても革新的な作品と言えます。
その革新的な作品を中国の古筝で演奏するのですから、新しいものも古いものも愛する者にとって、
ぜひ聴いておきたい演奏ですよね。いつもはヨーロッパのハープの様に華麗に鳴り響く古筝ですが、
「春の海」を演奏することで、少し押さえ気味になっているようです。それだけ宮城道雄が革新的
にもかかわらず、どれだけ日本の伝統美を大切にして来たかの顕れではないでしょうか。

いつの世も、伝統と革新の両立は、難しいものです。

では、中国の古筝と日本の尺八で、宮城道雄の「春の海」を聴いて頂きましょう。
日本の筝と中国の古筝の音の違いに注意しつつ、宮城道雄の室内楽への挑戦をお聴き下さい♪


 The Sea of Spring尺八 & 箏 - 春の海 shakuhachi & guzheng



宮城道雄自作自演
春の海/宮城道雄の箏/宮城道雄

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2009-01-02 17:17:17

雅楽:舞楽「蘭陵王」

テーマ:音楽・純邦楽
雅楽、管絃と舞楽(ぶがく)
日本の伝統音楽である能楽や長唄などには舞がつきものです。
能楽「安宅」における弁慶・男の舞、能楽「熊野」における熊野の舞
長唄「鏡獅子」における勇壮な舞、長唄「鷺娘」における妖艶な舞、などなど
音楽と舞は切っても切れない縁があります。ただしこれらの舞は半ば付随的とも言えます。
舞が付随したものを独立させて、別の呼び名があるわけでもありません。
ところが雅楽においては、舞の付随するもの、しないもの、両方に呼び名があるのです。
合奏曲を管絃と呼び、これはオーケストラの日本語である管弦楽の由来となっています。
次に舞を伴った伴奏曲を舞楽と言い、中国やインド、東南アジアの舞に強い影響を受けて
いるのではと思わせる点が、衣装においても、舞においても、強く感じずにはいられません。

蘭陵王
中国南北朝時代に、北斉(ほくせい、550年 - 577年)という国がありました。
この国の王・高長恭(こう ちょうきょう)は皇族で将軍、封号である
蘭陵王(らんりょうおう)の名で知られていました。絶世の美貌を持つため
「仮面をつけて戦っていた」と言う逸話まで生まれております。
北斉の兵士たちが、勇猛果敢な彼を称え、歌謡を作ったのが始まり。
その後、林邑の僧である仏哲が日本に伝え、日本独自のものとなりました。
管絃と舞楽、両方において演奏されます。

舞楽面
能楽の舞でよく使われるのが、みなさんんもよく知っている能面ですね。
舞楽においてもやはり面をつけて舞います。呼び名もそのまま、舞楽面と言います。
ただし能面はある意味とても個性的で、別の言い方をすれば不気味と言えるものが多いです。
その代表的なものが般若の面、薄暗がりで見たら恐怖を覚える方も少なくないのでは?
その点舞楽面は華麗で優雅に装飾されています。


蘭陵王(らんりょうおう) 




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2009-01-01 20:44:55

京都、筝、日本の伝統美

テーマ:音楽・純邦楽

平成21年 元旦
あけましておめでとうございます
音楽好きのみなさま
普段から洋楽に系統する音楽を楽しんでいることと思いますが
年に一度くらいは、日本の伝統音楽の中に身をあずけてみませんか
と言う事で、今年も筝の演奏にしばし耳を傾けてくださいませ♪
 

今年もどうぞ宜しくお願いします。 




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