ドクターズバッグ





2008-01-22 00:22:22

静を求めればドビュッシーの詩が聞こえる、動を求めればラベルの歌が聞こえる

テーマ:音楽・クラシック

ドビュッシーの詩(うた)とラベルの歌(うた)


ドビュッシーを静とするならば、ラベルは動


ドビュッシーを客観的とするならば、ラベルは主観的


ドビュッシーを叙事詩とするならば、ラベルは抒情詩


ドビュッシーとラベルは表裏一体、

どちらが欠けてもフランス印象派音楽は生まれなかったでしょう。

それでは二人の音楽を聴き比べてみたいと思います。


宝石ブルーではまず最初にドビュッシー

前奏曲集第1巻より第10曲「沈める寺」

神の怒りに触れ、巨大都市イスの街と共に海底へと沈んだ寺院が、

再び浮上すると言うブルターニュ地方の伝説

海底に沈んだ寺院が再び浮上する風景、彼はたったこれだけのことに

インスピレーションを得てこの作品を完成させたのです。

神々しく凄まじい静寂の中から現れる寺院

海底から徐々に浮上し、完全に姿を現した時、教会から聞こえる鐘の音と祈りの合唱

耳を澄ませば静寂の中からドビュッシーの詩(うた)が聞こえてきます。


宝石ブルードビュッシーの詩を聞かせるめには、出来る限り感情を押さえ、ひたすら楽譜に忠実に

しかし全く感情をなくすのではなく、ひたすら詩心が湧いて来るのを待つのです。

そういった演奏が期待出来るお奨めのピアニストは、

私の知る限りアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ、

マウリッツィオ・ポリーニあたりが望ましいかと。


テレビそれではYouTubeで、

師匠であったミケランジェリと弟子であったポリーニの演奏を聞いてみたいと思います


ヘッドフォン ドビュッシー前奏曲集第1巻より「沈める寺」ミケランジェリ

ヘッドフォン ドビュッシー前奏曲集第1巻より「沈める寺」ポリーニ


メモ因みにこの曲は、タイトルは忘れましたが邦画で使われていました。

神の怒りに触れ、豪雨で大きな池が氾濫し、村を濁流が飲み込んでいくシーンに

オーケストラヴァージョンで使われていました。


宝石紫次にラベル

ピアノ曲「鏡」より第4曲「道化師の朝の歌」

オーケストラ用にラベル自身によって編曲された「道化師の朝の歌」はあまりにも有名ですが、

原曲がピアノ曲であることはあまり一般には知られていないようです。

またほとんどの方が、最初に聞いたのはオーケストラヴァージョンではないかと思われます。

ピアノを演奏される方でもそうではないでしょうか。

ところでオーケストラヴァージョンを先に聴き、

その後オリジナルであるピアノヴァージョンを聴いた場合

大きな衝撃を感じたのは私だけでしょうか?

ベートーベンの交響曲をピアノヴァージョンで聴いた時の衝撃とは比べ物にならないです。

まず最初にオーケストラでは考えられないほどの美しい不協和音が、耳に飛び込んできます。

悪魔に魅入られた様に、このメロディの虜となってしまいました。

そしてさすが、音の魔術師と言われたラベルだけあって、音がとんでもない動きをします。

つい叫んでしまいました、「何て綺麗な音の集まりなんだ」って。


宝石紫ラベルの歌を聞かせるには、思いっきりこの曲に感情移入して演奏してもらいたいです。

けれど通常のロマン派音楽でみせる感情移入では駄目です。

ラベルが「亡き王女のためのパヴァーヌ」を作曲した時の様に、

深く深く感情移入していただくのが望ましいかと。

そのような演奏が期待出来るお奨めのピアニストは、

私の知る限り、ウエルナー・ハースが望ましいかと。


テレビではYouTubeで聴いてみたいと思います。

ウエルナー・ハースほどの美しい指さばきではありませんが、

曲の組み立てが正しくラベルです。なかなかいい演奏ですね♪


ヘッドフォン ラベル「鏡」第4曲「道化師の朝の歌」


では皆さんよくご存知のオーケストラで聴いてみましょう。


ヘッドフォン ラベル「道化師の朝の歌」オーケストラ編

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2008-01-06 23:23:23

迎春 中国古筝(Guzheng)&古琴(Guqin)を聴きながら春を迎える

テーマ:音楽・民族音楽

日本1月1日から筝曲を聴くで日本の伝統文化に触れることが出来ました。

しかしながら、3日を過ぎると、浮気心が出始め、海外の音楽が聴きたくなってきます。

これって「私は非国民!」のあかしなんでしょうかね(笑)。

でもいきなりロックやジャズ、クラシックに飛ぶのもどうかと思いまして、

同じアジアの国である中国へ飛んでみましょう。

中国の音楽を聴いていると、郷愁をさそうだけでなく、日本の音楽よりとっても懐かしくて懐かしくて、

自分には中国の祖先が強く出ているのだろうかと思ってしまいます。

これって「私は非国民!」のあかしなんでしょうかね(笑)。


中国さてここで日本の筝(琴)のルーツが中国にあることは誰しもご存知かと思われますが、

中国には2種類のKOTOがあることは、あまり知られていないのではないでしょうか。

中国から伝わったKOTOは、長い間続いた鎖国のせいでしょうか、世界の音楽に触れることなく、

日本独自の伝統楽器となる道を歩んできました。

けれど中国では日本に伝わる前から、2種類の楽器に分かれていくのです。

1つは古筝、発音はGuzheng(グジェングチェン)、もう1つは古琴、発音はGuqin(グチン)です。


中国古筝(Guzheng)は最初12弦だったのですが、洋楽の影響があったのでしょうか、

より豊かな表現力を得るために、どんどんと進化し、弦の数が増えていきました。

現在では21弦が主流となっていますが、それでも弦の数は増え続け、

今では30弦なんてのもあるそうです。進化した古筝(Guzheng)は超絶技巧を可能にし、

他の楽器で演奏する超絶技巧曲をもこなせる演奏家が多く登場しました。


ヘッドフォンではまず古筝(Guzheng)の演奏技法を、YouTubeで視聴してみましょう。

上から撮影されているので、指の位置の移動がはっきり見えます。



中国日本のKOTOは英語でJapaneseKotoと言います。そのまんまですよね。

でも中国のKOTOは英語でChineseHarpと言います。そうです、日本の筝と違って

中国の筝はハープのように華麗な音色を奏でるからです。

しかし中国古筝においても日本と同様、古典曲と新曲を演奏した場合、違いがはっきり出ます。

では古筝(Guzheng)による古典曲と新曲をYouTubeで聞き比べてみましょう。


ヘッドフォン古典Bei Bei Lantern Festival Performances

ヘッドフォン新曲Under The White Wind/Easter Performance


★次にもう一つの中国のKOTOである古琴(Guqin)を聴いてみましょう。

おっと、その前に古琴(Guqin)と古筝(Guzheng)の違いを簡単に説明したいと思います。


中国日本の筝は構造上から言えば古筝(Guzheng)と同じなのですが、

音色は両方の間くらいと言っておきましょうか。

構造上?、そうです、古筝(Guzheng)は日本の筝と同じように中央部に柱が弦の数だけあります。

それに対して古琴(Guqin)は開放弦であり、中央部の柱は全くありません。

では音色はというと、日本の筝よりもさらに素朴というか地味というか渋いです。

また古筝(Guzheng)のような華麗な演奏技法もありませんし、弦の数も7本と

ほとんど進化せず昔のままだと言うことですね。

けれど耳を澄ましてよく聴いて下さい。演奏家の詩心をしみじみと味わえる楽器なのです。

ではYouTubeで古琴(Guqin)を聴いてみましょう。


ヘッドフォン Tao Chu-Shen - Guqin

ヘッドフォン 刘正春 - Qiujiangyebo - 秋江夜泊


メモ日本と中国のKOTO、MNI知識

日本の筝においては流派が2つあります。生田流と山田流。

流派を超えて演奏をすることはあまりありません(最近はそうでもないかも?)

それに対し中国には5大流派があり、

一人の演奏家がすべての流派をマスターすることが可能。

国際色豊かな中国とそうでなかった日本を象徴しているようですね。


こちらは私の大好きな古筝奏者ウー・ファンさん♪

筝心/ウー・ファン
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中国琵琶でお馴染みの超絶技巧曲「イ族の舞」を

何と彼女は古筝で演奏しています。

しかも難曲である事を忘れさせる優美な演奏、

彼女独特の美しいグリッサンドやスライド奏法を聴いていると、

天国にいるようです♪

使用楽器は中国国内で10台しか作られていない名器 、

上品で抜群の透明感。

弦舞(シェン・ウー)~Dance of Chinese Harp~/伍芳
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2008-01-01 22:01:12

ち○さんへ(○のさんへ)

テーマ:ブログ
2008-01-01 00:01:01

謹賀新年 さくら変奏曲

テーマ:音楽・純邦楽

みなさま、あけましておめでとうございます。

旧年中はたくさんのご訪問を頂きましてありがとうございました。

今年もどうぞ宜しくお願い致します。


日本毎年1月1日になると、日本人の心を忘れぬようにと、筝曲を聴くようにしています。

皆様にもこちらで筝の音色を聴いて貰って、日本人である事を再認識して頂ければ幸いです。

通常ならば、有名な「春の海」「千鳥の曲」「六段の調(六段)」あたりが妥当なのですが、

今年はさくらに因んだ曲名の流行、さくらと名の付く有名人が多く活躍されました。

それで「さくらさくら」のメロディを筝で聴いて頂きたいと思います。

*歌なし、手事での演奏(手事とはインストルメンタルを指す)。

桜この曲は日本古謡ではなく、幕末に江戸で子供用の筝の手ほどき曲として、

歌詞を付けて作られたものであり、歌として新しい歌詞を付け、一般に広まったのは明治以降です。

なお作曲者は不明です。親しみやすいメロディであるため、様々な編曲がなされています。

とりわけ有名なのが宮城道雄の「さくら変奏曲」、和風レストランや料亭などで一度は聴いたことが

あろうかと思われます。当時宮城道雄は西洋の作曲技法に興味を持ち、室内楽の形式を

日本の伝統音楽に取り入れようと悪戦苦闘しておりました。

「さくら変奏曲」はそんな中で生まれた名曲です。


桜本来「さくら変奏曲」が演奏される楽器の指定は、2面の筝と十七弦となっていますが、

独奏、二重奏、合奏などでも演奏されるようです。

(十七弦とは、低音部を受け持つ楽器(筝)として宮城道雄が発案しました。因みに筝は十三弦)


桜日本にも変奏曲に近い形式がなかったわけではありません。

「六段の調」、この曲は段物と言われ、6つの部分から成り立っています。

西洋風に言えば6つの変奏曲といったところでしょうか。

ただし幾つかの決まり事があり、自由に作曲できる形式ではありません。

近代筝曲には「段」と言う文字が曲名に入っていなくても、段物と呼ばれる曲がかなりあります。


桜「春の海」「千鳥の曲」「六段の調(六段)」、3曲を続けて聴くと、

何の違和感もなくすべて日本古来の音楽に聴こえてくるのですが、

実は「春の海」は宮城道雄の作曲となっています。

耳をよく澄まして聴けば、どこか新しさを感じ取れることでしょう。

新しい物も古い物も同じ位大切にする、宮城道雄の心意気が見えてくることでしょう。


テレビ 近代筝曲と現代筝曲の聴き比べ


ヘッドフォン 近代筝曲「みだれ」八橋検校作曲 演奏:沢井一恵

   「六段の調」を作曲した八橋検校の作品、この作品も段物です


ヘッドフォン 現代筝曲「賛歌」沢井忠夫作曲   演奏:沢井一恵

   亡き夫、沢井忠夫の作品を、妻である沢井一恵が演奏


王冠2中之島欣一の音色には、

周りの空気の動きを止めてしまいそうな位、常に凛と張り詰めたものがありますが、

度を越した緊張感ではありません。ただひたすら日本の伝統美を伝える為に情熱を傾け、

ロマン主義に走らないオーソドックスな演奏です。

それ故に彼の演奏は筝曲の真髄と言えるでしょう。

ただしこのCDには「さくら変奏曲」は収録されていません。
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