２０２４年２月４日、日本映画専門チャンネルで映画「生きる LIVING」が放送されました。黒澤明監督作品「生きる」のリメイク版です。２０２３年３月３１日劇場公開された作品が早くもテレビで観賞できるのは嬉しいことです。監督はオリバー・ハーマナス、脚本がカズオ・イシグロ。ロドニー・ウィリアムズ役をビル・ナイが見事に演じています。癌で余命６カ月と宣告されて、開き直った役所の課長が起こした行動と周囲のリアクションが克明に描かれています。彼が酒場で歌う “The Rowan Tree（ナナカマドの木）” に涙します。若い頃だったら関心も持たなかった老年期の人生模様。「老いらく」を思う年ごろになって初めて、ブラームスの第４交響曲の偉大さに共感を覚えることができるようになるごとく、この作品も観ていて腑（ふ）に落ちることが多々あります。近いうちに、黒澤の「生きる」を４Kデジタルリマスター版で日本映画専門チャンネルが放送する予定です。リメイク版に比べ、だいぶアクが強いようですが、楽しみです。両方合わせて、ブルーレイディスクに永久保存するつもりです。
映画Livingのワンシーン。moviewalker.jpから借用しました。若い娘とフォートゥﾇﾑﾝメイスﾝに一緒にいるところをウィリアムズの近所のおばさんに見つかります。彼女はウィリアムズの息子の嫁に告げ口します。
同じシーン。画像は「映画ナタリー」から借用しました。
黒澤明の「生きる」のワンシーン。画像は日本映画専門チャンネルから借用しました。
酒場で歌うウィリアムズ→ The Rowan Tree "Living" (Bill Nighy) (youtube.com)
ウィリアムズの最期→ The Rowan Tree with British actor Bill Nighy in « Living » movie. (youtube.com)
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