昔の思い出 その①

テーマ:

2002年冬(もっと前かな。。忘れた。)、  そのくらいの記憶を思い出してみよう。

ブログなら多少読めるかなと思い、、、、!?

てかさすがにタイピングに疲れた。





(…パシャ………パシャ…パシャ…パシャ…)
「…吉野さん!つまりあなたの思想の裏付けはですね、国家の…え~…啓蒙思想!啓蒙思
想なわけですよね!?」
(パシャ!パシャ!)
「おい!正面から撮れ!正面から!」
「はい!」
「え~吉野さん!あなたは民本主義を唱えて論文を発表なさったんですが、つまりそれは
憲法に対するあなたからの批判だという風に解釈してよいわけですね?」
「…吉野さん!腕を上に突き上げてもらえますか?…拳です!…はい…あっいい感じです
ね!」
(パシャ!パシャ!)
「…黎明会を組織なさって全国的な規模で活躍するということなんですが、その具体的な
内容をお聞かせ願えますか?」
「…吉野さん!いい構えですね!そのままちょっと動かないで下さい!」
(パシャ!パシャ!)
「…ええ…ええ…あ~なるほど!…ええ…」
「……あっ!アニキ!憲兵ですよ!」
「なに!?吉野さん!!憲兵だ!!憲兵が来たぞ!!逃げろ~!!」

「…ハァ…新しい雑誌を作ろうと思って街に出りゃ…街は政治ネタばっかりだ
な!」
「…ア、アニキ」
「結局、俺達も反体制の思想家ばかり追ってるから俺達まで政治犯扱いじゃないか!」
「アニキ…仕方ないですよ…今の世の中、デモクラシーで頭ガチガチにカタくなってるん
ですよ」
「フン!デモクラシーか!しかしな、元々、我々報道家とか文化とかいうものは、その思
想とか政治とかとは全く別の所にある…そう言った…う~ん、何て言うんだ?…カ、カル
チャー?」
「カルチャーって何ですか?」
「文化とかそういう事を言いたいんだが…そのカルチャーみたいなものを取り上げていこ
うじゃないかっていうのが、今度の我々の雑誌の基本的なテーマだったわけだろう?」
「…アニキ?テ、テーマって何ですか?」
「…趣旨とか主題とかいう意味だと思ったが…」
「そうなんですか!?」
「…いや、だから報道家は基本的なそのテーマを忘れているんだよ!」
「…そうですね…アニキ?どうでしょう、その意見を我が社の全体会議で提案されてみて
は?」
「いや、無駄だよ」
「無駄って?どうしてですか?」
「我が社はな、俺とお前のふたりだけだ」
「ふ、ふたり!?そうでしたっけ!?」
「ふたりで会社作ったろ?よく覚えとけよ!基本的なことなんだから!」
「そう言えばそうでしたね!」
「だから会議なんて開いたって今の会話の延長みたいで無意味なもんだぞ?」
「そんな事ないでしょう?」
「じゃあやってみるか?…え~ただ今より定例会議を開きます…俺の意見に賛成の人
は?」
「はい!」
「…反対の人は?」
「………」
「…ではこれで決定しました…ってほら見ろ!これで会議終わりじゃないか!」
「意味ないっすね!」
「だから無意味だって言ってんだよ!」
「…すみません」
「まったく……よし!思い切って今度の雑誌から思想や政治を排除してみるか?」
「排除って…やめちゃうんですか!?」
「そうだ」
「じゃあ雑誌の売れ行きはどうなっちゃうんですか!?」
「いや…分かってるよ。現在、大正6年…確かに出版物から思想や政治ネタを取り除くと
いう事は、歌番組でオリコンチャート20位以内の曲を流さないみたいなもんだから
な!」
「な…なんですか?オ、オリコン?」
「…いや、俺は興奮すると自分でも訳の分からないことを言ってしまうんだ…忘れてく
れ」
「…そ、そうですか……でも政治ネタがダメなら、他に何か目玉になる様なものが必要で
すよね?」
「その通りだな…もっと庶民的で、なおかつ若者が興味を示すような…そういったものだ
な…」
「若者が興味を示す……青春小説の連載!アニキ!どうですか!?」
「…それはすでに週刊毎朝がやっている…」
「…もうやってましたか!」
「…もっと独創的な企画じゃないと駄目だな…」
「じゃあ……春画と官能小説!これはどうですか!?」
「…それは週刊夕日芸能がやっている…」
「これもやってますか!」
「…もっと我々らしい、我々の雑誌の色彩が欲しいな…」
「…我々の雑誌が作り出す何か…ですか?」
「そうだ」
「…う~ん……あっ!じゃあ英雄を我が雑誌が売り出すってのはどうですか!?」
「…現代を…この大正時代を生きる英雄か?つまりどういうことだ?」
「つまり若者向け有名人気人物ですよ!その人物を我が雑誌で作り出すんですよ!」
「…若者向け有名人気人物か!なるほど!これからはそのアイドル路線かもしれない
な!」
「な…何ですか?アイ…?何ですか?」
「アイドルだよ!西洋ではな?その若者向け有名人気人物を“アイドル”と言っているん
だ!」
「えっ?アイ…ド…」
「もしかしたら我々が日本で一番最初に使う言葉になるかもしれないぞ?…言ってみなさ
い…勇気を出して…“アイドル”」
「い…いいですか?え~と……グゥ~」
「寝るな!」
「す…すみません…緊張しちゃって…」
「ちゃんと心を込めて言うんだ…“アイドル”」
「え~と……コンビニエンス!」
「いきなり何むずかしいこと言ってんの!?アイドルって普通に言えばいいんだよ!?コ
ンビニエンスって何だよ!」
「すみません…ちゃんと言います……アイドル!」
「そうだ!言えたじゃないか!アイドルだ!」
「わぁ~!言えた~!そうか…大正時代に生まれた日本初のアイドルか…いいですね!」
「…なんかお前の話はもっと未来から大正時代を振り返った様なそんな論法だな!」
「時代を先読みするんですよ!」
「時代の先読みか!なるほど!しかし今のこの時代にアイドルにふさわしい人物なんて存
在するかな?有名人といえば、今は政治家、思想家、歌舞伎の役者くらいだろ」
「アニキ!甘いですよ!」
「甘いのか?」
「もっと時代を見なくちゃ!これからは玄人の時代から素人の時代に変わりつつあるんで
すよ!」
「素人の時代か!」
「これからは素人を売り出す時代なんですよ!」
「そうか!いや!お前の企画は素晴らしいな!」
「ありがとうございます!」
「いや、本当にお前は頭がキレる!実に素晴らしい企画だ!ただの写真家とは思えない
な!」
「そんな褒めないでくださいよ!」
「お前はヒットメーカーだよ!」
「…はい!?何ですか!?また分からない言葉が…」
「ヒットメーカーだ!西洋ではな…」
「また西洋ですか!?」
「西洋ではな?企画を出す度に当たる人のことを“ヒットメーカー”と言ってるんだ!」
「…ヒットメーカー…ですか」
「…それでその企画の先を聞かせてくれ」
「…それでですね、素人の女の子を集ってですね、とりあえずですね、寄り合い選考会を
開くんですよ!」
「寄り合い選考会か!」
「そうです!」
「寄り合い選考会…今の時代ではそれは新しいオーディションになるかもしれないな!」
「はっ!?…何ですか?またおかしな言葉が…」
「オーディションだよ!」
「何なんですか!?それは!?」
「西洋ではな…」
「またまた西洋ですか!?」
「西洋ではな?寄り合い選考会のことを“オーディション”と呼んでいるんだ!」
「オーデ…なんですか?」
「オーディション」
「そーでしょん?」
「違うっつうの!オーディション!名詞だよ!」
「オーディション!」
「そうだ!オーディションだ!」
「いいですね!外来語ですね!」
「外来語だな…それでその先はどうするんだ?」
「…そしてですね、その美白ファンデーションをですね…」
「オーディションだっつってんだろよ!なんで難しい方に間違えんだよ!」
「…そのオーディションをやってですね、その中から人気が出そうな男の子や女の子を我
が社の雑誌で売り出すんですよ!」
「なるほどなぁ!よし!早速やってみよう!とりあえずお前はオーディションを行う会場
をブッキングして来い!」
「ブッ!?ブッキ!?」
「ブッキングだよ!西洋ではな?条件を交換して契約を交わす、それでうまく組んだとい
うことを“ブッキング”と言ってるんだ!」
「…3分間?」
「それはクッキングだ!どうしてお前はそんな言葉を知ってんだよ!?」
「…ブッキングか…西洋はすごいですね」
「いずれは雑誌だけに留まらず、全国にある教育委員会か何かを後援会に付けてだな、全
国で若人合同集会を開くってのはどうだ?」
「若人合同集会…いいですね!」
「いいだろ!それで全国ツアーを敢行するんだよ!」
「つあー!?」
「ツアーだ!西洋ではな?若人合同集会を各地で行うことを“ツアー”と呼んでいるん
だ!」
「ツアーか…これまた難しいですね?」
「そしてその子に人気が出てきたら、その子の名前や顔画の入った扇子や帯を売るっての
はどうだ?」
「扇子や帯?」
「グッズだよ!グッズ!」
「…そうか…グズグズしてられないなぁ!」
「…分かってんのか?」
「じゃあ早速、そのオーディションを告知する文面を書きましょうよ?」
「そうだな!じゃあお前書いてみろ!なかなか衝撃的な内容の方がいいと思うんだ!」
「じゃあ書きますよ……“僕のお父さんは…”」
「子供の作文書いてどうすんだよ!?若者の心を捉らえる文面を書くんだぞ!?」
「すみません…え~と…どう書くかな…」
「………いや、ちょっと待ってくれ……今、我々がやろうとしていることは…俺の分野と
いうか…報道家の仕事じゃない様な気がしてきたな…」
「…アニキ?」
「…俺は“報道家”なんだよ…つまり、同時代を生きている人々に豊かな情報と価値ある
文化を提供していかなきゃならないんだ…確かにその企画も素晴らしいんだが…今、俺が
やる仕事じゃない様な気がする…」
「…じゃあ我々の雑誌の…テーマでしたっけ?それはどうするんですか?」
「…だから…報道の着眼点を少し変えてみよう…」
「変えるって…どういう風に?」
「今、各新聞や雑誌が取り上げているのは政治家や思想家を真っ正面から捉らえた思想
だ!論議だ!そうじゃなくて、思想家をもっと人間的な所から捉らえていくってのはどう
だ?」
「…つまりどういう事ですか?」
「つまり、今生きている有名人達のプライバシーを暴露するんだよ!」
「プライバシーを暴露…」
「だからその…彼等の私生活を盗み撮りするってのはどうだ!?」
「ぬ、盗み撮り!?…そ、それはちょっと…」
「…いいか?啓蒙思想を掲げて、憲政の何たるかを論じた吉野作造…彼だって男じゃない
か!…女のひとりやふたりはいるだろう?」
「そりゃきっといますよ!」
「“民本主義を唱える吉野作造…女のアパートから朝帰り”ってのはどうだ!?」
「…そうか…それはすご…ええっ?ア、アパート?」
「アパートだ!西洋ではな?長屋が上に重なっている建物を“アパート”と言っているん
だ!」
「…西洋はハンパじゃないっすね!」
「…どうだ?イケると思わないか?」
「…でもアニキ、ダメですよ!盗み撮りなんか雑誌に載せたら訴えられますよ!?」
「…いや…我が国の憲法はな…報道の自由を保障してくれている…きっとうまくいく
よ!」
「…うまくいく…そうですかね…」
「もっと人間的な視野で捉らえていくんだよ!そこに歩いているのは政治や活字じゃない
…人間個人が歩いている…そういう目で政治を見つめ直してみようじゃないか!」
「…はい!」
「…今、俺達のやろうとしている事が善か悪かは、後の人間が歴史を振り返った時に結論
をつけてくれる…」
「よし!アニキ!やってみましょう!」
「有名人のプライバシーの暴露…創刊号の巻頭写真はきっと歴史の教科書に載るぞ!」
「そうですか!?がんばって撮りますよ!」
「やってみる事に意義があるぞ!?やるか!」
「やりましょう!」

…このふたりの出版した有名人のプライバシーを暴露した雑誌は、全国で一斉に売り出さ
れました。爆発的な売れ行きを見せたのですが、何ぶんにも常識を逸した隠し撮りが各界
の知識人や有名人から激しい攻撃を浴び、創刊号で廃刊になってしまいました。そしてこ
のふたりも都を追われ、消息を絶ってしまいました。しかし、彼等が求めようとした真の
ジャーナリズム魂は、多少ゆがんだ形ではありますが『フライデー』『フラッシュ』等の
雑誌の様に、現代にも引き継がれているのです…。


=おわり=




FOMAが出始める前は、なげーメールだと分割されて送られてくるのを思い出す。

今はFOMAでこんなのも一通になった。

便利になったな。

ショートメールなんて、半角50くらいじゃなかったけな。。。


もっと昔のポケベル。

おれは中3くらいから高校2年初めまでもってたけど、

あれは全然も文字数遅れなかったな。。

テレメ=東京テレメッセージって言葉を知ってるのは殆どいねえんだおうな。

とにもかくにも、ケータイとポケベルを両方もってた高校時代。

料金ではご迷惑をいかけしました。

改めて。

はい。


AD