38. 続・新課程入試-物理編 | あまちゃんの成長日誌

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2013年度上半期の朝ドラ「あまちゃん」は人生のあまちゃんが海女(時々アイドル)を目指して成長する物語。
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現高2から数学・理科先行で新課程入試、現高1から新課程入試へ完全移行となります。理科の必修科目は、現課程では理科基礎、理科総合A、理科総合Bおよび物理I, 化学I, 生物I, 地学Iから2科目以上、ただし前の3科目から1科目以上含むとなっていた。しかし理科基礎等の3科目は(私大のセンター利用入試を含む)ほとんどの大学で入試科目として指定されていないから、実質はそれらから1科目とIのついた科目から2科目以上を履修していた。

一方、新課程の必修科目は、科学と人間生活、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎のうち科学と人間を含む2科目か基礎科目のうちの3科目以上となっている。科学と人間はやはり入試科目としてはほとんど使えないから、基礎科目から3科目選択するということになる。ということは、文系でも(都道府県によっては地学の先生が極端に少ないことから)物理基礎を勉強する人が増えるということだ。おそらく普通科の高校生のほとんどすべてが新課程では物理基礎を履修するとみてよい。これは非常に画期的なことだ。

現課程の物理I・IIと物理基礎・物理(以下、高校・予備校関係者の業界用語「専門」と称する)の違いを見ていく。単位数はI・II各3単位から基礎2単位、専門4単位となっている。合計すると6単位で変わらないが、単位の分け方が違ってきている。つまり基礎がやや軽量化し、専門の範囲が多くなった。しかも、現物理IIで固体物理と原子物理のどちらかを選択履修とされており、ほとんどの大学で前者を出題範囲として指定されている関係上、原子物理はほとんど教えられてなかったが、新課程の専門では選択分野なしとなり、時節柄(3.11以降)、原子物理もそれなりに入試で取り上げられるに違いない。

現物理Iでは、生活と電気、波、力学、熱の順番で教えることとなっていた(が大変教えにくいので数年後に力学から始まる検定教科書も出版された)のが、新基礎では力学、熱、波、電気の順に戻った。しかしIとIIで同じ力学等の各分野が分断される弊害は、新課程の基礎・専門方式でも直ってはいない。現「いわゆるゆとり」カリキュラムの二代前が教育業界でいうところの「ゆとり」カリキュラムで、このときは理科が理科I、物理、化学、生物、地学に分かれ、物理の中でぶつ切りにならず授業できたカリキュラムがあったが、その復活はならなかった。ちなみにその当時の理科I は物理、化学、生物、地学から各1単位ずつ計4単位の基礎的事項を寄せ集めてひとつの科目にしていた。したがって、理科I の物理1単位分はその当時でも分断されていたわけだが。

ちなみにセンター試験では、理科①という時間帯に「物理基礎」等の基礎科目4科目が同時出題され、受験生はそのうち2科目を選択して計60分で計100点満点の試験を受験できる。これは主に文系用である。理系の場合は理科②という時間帯に、物理等の専門科目から2科目まで選択して受験できる。1科目の場合は60分100点、2科目の場合は10分の休憩をはさみ130分で計200点である。2年前(正確には1年9か月前)のセンター試験で、この10分の休憩時間を利用して情報交換する受験生グループが現れたとして問題になった。

基礎と専門で内容がぶつ切りになっているので、理系の場合は基礎と専門の内容を再構成して教える高校もあるだろう。ただしその場合は文理分けの済んだ高2からとなる。物理の場合、微積分は使わないとしても三角関数(せめてその一つ手前の三角比)くらいは既習しておくのが望ましいので、それを考慮しても高2からとなるかもしれない。ただ、物理は理科の基礎なので(生物の基礎は化学、化学の基礎は物理、すべての自然科学の基礎の基礎は物理である。これを物理学帝国主義という。)、本当は高1から履修してほしいところだが。特に数学を先取りしている中高一貫校ではぜひ。

国公立大学二次試験はどうか。力学、電磁気、熱、波動、原子物理から3題程度(大学によっては4題)出題されるだろう。力学は必ず出る。電磁気もまあ出るだろう。力学と電磁気が古典物理の二本柱なので、これは当然だ。で残りの1題だが、前述の理由で原子物理もそれなりに出題されるに違いない。センター試験では全範囲から出題する義務?があるので、適宜小問集合が出題されるだろう。だから波動や原子物理についても基本的なところは押さえておく必要がある。センターの場合、熱は多分大問できっちり出題される。(と思う。当たらなくても石投げないでね。)

物理という科目の性質上、カリキュラムが変わったとしても重点分野が大きく変わるとは思えない。変わるとしたら原子物理の分野くらいだ。ただし、新課程では普通科の高校生が文理にかかわらず物理基礎を履修するという事実が大きい。その上で文系からも物理ファンを少しずつ増やしていけたらこの国の未来は明るい。

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