全16作品。キム・ミニが出演した映画ランキング





合格1位『お嬢さん』2016年 サスペンス







「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督が、イギリスの人気ミステリー作家サラ・ウォーターズの小説「荊の城」を原案に、物語の舞台を日本統治下の韓国に置きかえて描いたサスペンスドラマ。1930年代、日本統治下の韓国。スラム街で詐欺グループに育てられた少女スッキは、藤原伯爵と呼ばれる詐欺師から、ある計画を持ちかけられる。それは、莫大な財産の相続権を持つ令嬢・秀子を誘惑して結婚した後、精神病院に入れて財産を奪い取ろうというものだった。計画に加担することにしたスッキは、人里離れた土地に建つ屋敷で、日本文化に傾倒した支配的な叔父の上月と暮らす秀子のもとで、珠子という名のメイドとして働きはじめる。しかし、献身的なスッキに秀子が少しずつ心を開くようになり、スッキもまた、だます相手のはずの秀子に心惹かれていき……。秀子役を「泣く男」のキム・ミニが務め、スッキ役は無名の新人女優キム・テリをオーディションで抜擢。伯爵役は「チェイサー」のハ・ジョンウ、秀子の叔父・上月役は「最後まで行く」のチョ・ジヌンがそれぞれ演じた。



合格2位『草の葉』2018年 ドラマ


韓国の名匠ホン・サンスが2018年に発表した22作目の長編監督作。ホン・サンス監督と公私にわたるパートナーであるキム・ミニとの、5本目のコラボレーション作品。 ある路地裏の喫茶店。何組かの男と女が会話を交わしているが、そのほとんどは俳優や作家たちだ。自殺した女性のことを話す売り出し中の俳優とその友人女性、若い後輩女優に家の一室を貸して欲しいと頼むベテラン俳優、若い女性脚本家と数日間一緒に同じ部屋で共作しないかと相談する脚本家。そして、彼らの会話を耳にしながらパソコンに向かう1人の女性。やがて女性の弟が年上の恋人を連れて現れ、女性に恋人を紹介するが……。 シューベルトやワーグナーなどのクラシック曲がBGMに使用され、物語を彩る。第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品。日本では第19回東京フィルメックスで上映された。



合格3位『川沿いのホテル』2018年


韓国の名匠ホン・サンス監督の23作目となる長編作品で、キム・ミニとの6本目となるコラボレーション作品。漢江沿いのホテルでのある冬の一日を舞台にした会話劇をモノクロ映像で描く。 ある冬の日、漢江沿いにある静かなホテルに滞在している老詩人ヨンファンは、何となく自分が死ぬような気がして、疎遠となっていた2人の息子をホテルに呼び出した。しかし、親子は同じホテルの違う場所で待っていて、なかなか出会えない。ようやく互いを発見した親子は、ホテルのコーヒーショップで久々に会話を交わすが、話がうまくかみ合わない。一方、ホテルの別の部屋では、失恋して傷心の美女サンヒが滞在している。ヨンファンは彼女を気に入ってその後を追うが……。 2020年「カイエ・デュ・シネマ」誌ベストテン第6位に選ばれ、第68回ロカルノ国際映画祭ではキ・ジュボンが最優秀男優賞を受賞。日本では第19回東京フィルメックスのオープニング作品として上映された。


合格4位『小説家の映画』2022年





韓国の名匠ホン・サンスが2人の女性アーティストの友愛と連帯を描き、2022年・第72回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員大賞)を受賞したドラマ。 著名な小説家だがスランプに陥り長らく執筆から遠ざかっているジュニは、音信不通になっていた後輩を訪ねるため、ソウルから離れた閑静な町・河南市へやってくる。そこで偶然知りあった元人気女優ギルスに興味を抱いたジュニは、彼女を主演に短編映画を制作したいと提案。かつて成功を収めながらも人知れず葛藤を抱えてきた2人は、思いがけないコラボレーションをすることになる。 ホン監督の公私にわたるパートナーであるキム・ミニが女優ギルス、「あなたの顔の前に」のイ・ヘヨンが小説家ジュニを演じ、共演にもソ・ヨンファ、クォン・ヘヒョ、チョ・ユニ、キ・ジュボンらホン監督作の常連俳優が顔をそろえた。



合格5位『それから』2017年




「3人のアンヌ」「自由が丘で」のホン・サンス監督が「お嬢さん」のキム・ミニを主演に迎え、出版社で働く女性が社長の愛人と間違えられたことから起こる騒動を美しいモノクロ映像でユーモラスにつづった人間ドラマ。小さな出版社で働きはじめた女性アルム。社長は妻に浮気を疑われており、アルムの出社初日に社長夫人がやって来て彼女を夫の愛人だと決めつける。その夜、社長の本当の愛人である前任者がひょっこり戻ってきたことから、事態は思わぬ方向へ転がっていく。共演に「隠された時間」のクォン・ヘヒョ、「ひと夏のファンタジア」のキム・セビョク、「技術者たち」のチョ・ユニ。



合格6位『逃げた女』2020年


韓国のホン・サンス監督と、公私ともにわたるパートナーである「夜の浜辺でひとり」のキム・ミニの7度目のタッグとなったドラマ。2020年・第70回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞した。5年の結婚生活の間、夫と一度も離れたことのなかったガミ。そんな彼女は夫の出張中にソウル郊外の3人の女友だちと再会する。バツイチで面倒見のいい先輩のヨンスン、気楽な独身生活を謳歌する先輩のスヨン、そして偶然再会した旧友のウジン。ガミは行く先々で「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉を執拗に繰り返した。親密な会話の中に隠された女たちの本心、そしてそれをかき乱す男たちの出現を通じ、ガミの中で何かが少しずつ変わり始めていく。キム・ミニがガミ役を演じるほか、ホン・サンス作品常連俳優のソ・ヨンファ、クォン・ヘヒョ、「はちどり」 のキム・セビョクらが顔をそろえる。




合格7位『正しい日 間違えた日』2018


「夜の浜辺でひとり」「それから」の名匠ホン・サンスと主演女優キム・ミニが2015年に初タッグを組んだラブストーリー。運命的な出会いをした男女がタイミングの違いによって異なるエンディングを迎えるまでを、「前半」「後半」の2通りの展開で描く。予定より1日早く水原に到着してしまった映画監督ハム・チュンスは、時間を潰すために立ち寄った観光名所で、魅力的な女性ヒジョンに出会う。一緒にコーヒーを飲んで人生を語り合い、お酒も入っていい雰囲気になるチュンスとヒジョンだったが……。チュンス役に「トンマッコルへようこそ」のチョン・ジェヨン。第68回ロカルノ国際映画祭でグランプリと主演男優賞をダブル受賞した。2015年・第28回東京国際映画祭ワールド・フォーカス部門では「今は正しくあの時は間違い」のタイトルで上映されている。



合格8位『夜の浜辺でひとり』2017年




「3人のアンヌ」などの名匠ホン・サンス監督のもと、「お嬢さん」のキム・ミニが現代社会に生きる新しいヒロイン像を見事に演じきり、第67回ベルリン国際映画祭で韓国人俳優初となる主演女優賞を獲得したヒューマンドラマ。不倫スキャンダルにより、キャリアを捨ててハンブルクに逃げて来た女優ヨンヒは、会いに来ると言ったまま姿を見せない恋人を待ちながら、自身の気持ちもはっきり分からずに、後悔と欲望を引きずっていた。月日が流れ韓国へ戻ったヨンヒは、旧友たちとの再会をきっかけに女優復帰を考えはじめる。ひとりカンヌンの浜辺を訪れた彼女は、意外な方法で自身の心と向き合うことになり……。共演に「自由が丘で」のソ・ヨンファ、「ラスト・プレゼント」のクォン・ヘヒョ、「殺人の告白」のチョン・ジェヨン。



合格9位『火車HELPLESS』2012年





宮部みゆきの傑作ミステリー小説を韓国で映画化。獣医師の青年ムンホは婚約者ソニョンを両親に紹介するため実家へと向かうが、その途中のサービスエリアでソニョンが突然いなくなってしまう。警察に相談しても相手にされず困り果てたムンホは、元刑事の従兄ジョングンに助けを求める。その結果、ソニョンは名前も経歴も全てを偽っていたことが判明。ジョングンは彼女の失踪に事件性を感じ、調査を続けるが……。出演は「アバンチュールはパリで」のイ・ソンギュン、「泣く男」のキム・ミニ、「哀しき獣」のチョ・ソンハ。「密愛」のビョン・ヨンジュが監督・脚本を手がけた。
  • 韓国映画の骨太な作品はハズレがない
  • 原作小説は、宮部みゆきの代表作
  • 火車の魅力がまったくない、別物
  • 宮部みゆきの原作の韓国版映画

  

合格10位『裏切りの陰謀』2011年


1994年11月20日、ソウル近郊のバラム橋で起きた謎の爆発事件。その事件を追っている熱血社会部記者イ・バンウ(ファン・ジョンミン)の前に、ある日長い間連絡が途切れていた地元の後輩ユン・ヒョク(チン・グ)が現れる。 彼は一連の資料を渡してバラム橋事件が操作された事件であることを暗示する。バラム橋事件の真実を暴くためにイ・バンウは同僚記者ソン・ジンギ(キム・サンホ)、ソン・ヒョグァン(キム・ミニ)と特別取材チームを立てる。しかし、取材に邪魔をする、とある一党たちによって彼らは危険にさらされる。徐々に正体を現す政府の上の政府、黒い影の組織。彼らの目的は一体何なのか?そして正体は・・・?




合格11位『クレアのカメラ』2017


韓国の名匠ホン・サンスが、それぞれ過去にタッグを組んだことのあるイザベル・ユペールとキム・ミニをキャストに迎え、華やかなカンヌ国際映画祭の舞台裏で繰り広げられる人間模様をユーモアたっぷりにつづった。ユペールとキム・ミニがそれぞれの出演作の上映でカンヌを訪れたわずかな期間を利用して撮影を敢行し、女癖の悪い映画監督、監督と男女の関係にある映画会社社長、監督と関係を持った映画会社社員がそれぞれの思惑を交錯させていく様子を描く。映画会社で働くマニは、カンヌ国際映画祭への出張中に突然、社長から解雇を言い渡されてしまう。帰国日の変更もできずカンヌに残ることになった彼女は、ポラロイドカメラを手に観光中のクレアと知り合う。クレアは、自分がシャッターを切った相手は別人になるという自説を持つ不思議な女性だった。2人はマニが解雇を告げられたカフェを訪れ、当時と同じ構図で写真を撮るが……



合格12位『泣く男』2014




少女を守るために戦う孤独な男の姿を描いて話題となった「アジョシ」のイ・ジョンボム監督が、チャン・ドンゴンを主演に迎えたアクションドラマ。幼い頃に捨てられ、中国系組織に殺し屋として育てられたゴンは、ある時、アメリカでの任務中に誤って少女を巻き添えにしてしまう。やるせない思いにかられたゴンに、組織は少女の母親モギョンを葬れとの新たな命令を下す。これを最後の仕事と決めたゴンは、モギョンを追って祖国韓国に戻るが、娘を亡くして悲嘆に暮れるモギョンに対して引き金を引くことができず……。



合格13位『サプライズ』2002年


1950年代のロワール地方の小さな町を舞台に、バカロレア(大学入試の資格試験)を終えたリセ(国立中等高校)の学生たちの青春の日々を描く。製作はジョルジュ・グラス、監督・脚本は「ナイト・ゲーム」のロジェ・ヴァディム、撮影はジョルジュ・バルスキー、音楽はミシェル・マーニュとセルジオ・レヌッティ、美術はジャン・フランソワ・コルネイユ、編集はレイモン・ルイン、衣装はシルビアンヌ・コームが担当。主演はロジェ・ヴァディムと女優のカトリーヌ・ドヌーヴの息子クリスチャン・ヴァディムと、「黄金の七人」のフィリップ・ルロワの娘フィリッピーヌ・ルロワ・ボーリュー。共演はシャルロット・ワリオ、ミレーヌ・ドモンジョ、ロベール・オッセン、モーリス・ロネ、カロリーヌ・セリエなど。




合格14位『純愛譜』2000年

日本と韓国でカメラマンが別々に立てられ、両国のスタッフが共同で取り組んだ注目作。撮影は日本、アラスカ、韓国の3カ国で行われた。主演は、日本で出演作の公開が相次ぐ韓国スター、イ・ジョンジェ。



合格15位『恋愛の温度』2013年



破局したカップルの間に生まれた新たな愛とその顛末を、「TSUNAMI ツナミ」のイ・ミンギ&「火車 HELPLESS」のキム・ミニ共演で描いたロマンティックコメディ。同じ銀行で働くドンヒとヨンは、3年にもわたって周囲に内緒で社内恋愛を貫いてきた。ある日ふたりは破局を迎えるが、その直後からなぜか互いへの執着心を抑えることができなくなってしまう。借りていたものを破壊したりストーカーまがいの行動に出たりと、周囲を巻きこんで大騒ぎを繰り広げるドンヒとヨン。押し殺していた感情をすべてさらけ出してようやく互いの本心に気づいたふたりは、ヨリを戻すことにするが……。



合格16位『お熱いのがお好き』



一つ屋根の下で暮らし、世代は違っても仕事も恋愛も熱いのが好きな3人の女性。姉のヨンミは、脚本を執筆するためにホテルに1年以上缶詰めとなっているが、いまだにエンディングで悩んでいる。ある日、彼女は駄目もとで会計士のスン・ウォンとお見合いをする。