松本潤が主演を務める大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合ほか)が、およそ1年5ヵ月にわたる撮影を昨日終了。本作より、徳川家康の生涯を演じきった主演の松本と、制作統括の磯智明チーフ・プロデューサーのコメントが到着した。



 第62作大河ドラマとなる本作は、脚本を映画『ALWAYS 三丁目の夕日』や、ドラマ『リーガル・ハイ』(フジテレビ系)などで知られる古沢良太が担当。新たな視点で、江戸幕府を開いた徳川家康の生涯を活写していく。すでに撮影は終了したが、放送は12月17日の最終回(第48回)まで続く。

 主人公・徳川家康役の松本は、「最後のカットを撮る前、一度スタジオを出ると、クランクアップを祝うためたくさんの共演者の方が集まってくださっていました。その顔を見たら感動して集中が切れそうになったのですが、ここまでみんなで作ってきた作品の有終の美を飾るため、気持ちを込めながら最後の撮影に臨みました」とクランクアップを回顧。

 そして「クランクアップの瞬間に湧き上がったのは、ただただ感謝の気持ちです。この作品のテーマである『チームプレイ』を長い時間かけて築き、チーム全員で一つの作品を創ってきたんだと改めて感じ、皆さんに心からの感謝を伝えたいと思いました」と共演者とスタッフに感謝を捧げた。

 本作に対する想いについては、「撮影の前半は『どういうチームの形にすべきか』をすごく考えましたし、引いた目線で現場を見ていました。でも後半、瀬名を失い、信長が亡くなるあたりから新たなフェーズに入って、自分の芝居や、古沢良太さんの脚本と向き合うことによりフォーカスすることができたと思います。これは1年以上1つの役をやり続けなければできないこと。チームに対して、家康が成長して変わっていくさまを見せたかったし、どれだけ新鮮で面白い表現にチャレンジできるか、勝負したかった」と語る。そして「どこまでできたかはわかりませんが、古沢さんの脚本とスタッフの皆さんの力で、今までとはまた違った家康像が出来上がったんじゃないかなと思います」と自信をのぞかせた。


視聴者に対しては、「ここまで見てくださった方々、本当にありがとうございます。ここからよりスピード感が上がり、よりドラマチックになり、本当に面白い終盤戦になるはずです。ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと、切に願います」と言葉を寄せた。

 制作統括の磯智チーフ・プロデューサーは、「ついにクランクアップを迎えました。明日から、この熱い現場と会えなくなるのは、とても寂しいです。三河家臣団に負けないくらいの団結力を誇る出演者、スタッフのみなさんともお別れです。本当に本当にお疲れさまでした。古沢良太さんの描く徳川家康は人間味に溢れ、大きな出会いと別れを繰り返し、成長を重ねていく物語に引き込まれました。連載漫画を待ちわびる少年のような気持ちで毎回、台本を受け取りました」と万感の思いを吐露。

 主演の松本については、「この家康の生涯を演じきった松本潤さん、大役を担って頂き、ありがとうございました。年を重ねる中で、白兎から狸へと変貌する家康。つねに誠実に責任感を持って役に向き合う姿勢は、家康そのものでした。スタジオに向かう松本さんの背中に、天下泰平という重責を背負い続けた家康を重ねたこともありました」と、その演技と役への向き合い方を絶賛。

 最後に「放送は、関ヶ原の戦い、大坂の陣と大きな山場は続きます。最終回(12月17日放送予定)は15分拡大版(60分尺)、松潤家康の最後にぜひご期待ください。そして、11月10日の『あさイチ・プレミアムトーク』には松本潤さんが生出演します。撮影を終えたばかりの松本さんが何を語るのか、ご覧頂けると幸いです」とアピールした。

 大河ドラマ『どうする家康』はNHK総合にて毎週日曜20時放送。BSプレミアム、BS4Kにて18時放送(BS4Kでは毎週12時15分から先行放送)。