☆ハーレム日記リバイバル☆ 第87-1号 今週2回も遭遇したバッドラック
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第八十七号 02/17/2001
Harlem日記
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*****今週2回も遭遇したバッドラック*****
いつものようにAちゃんと居酒屋にて、酒をカッくらい肉ジャガを突いていた。
「きゃーっ、髪の毛〜」アキちゃんが食べ終わる寸前に、一本の黒くて長い髪の毛に気付き悲鳴をあげた。
私は箸をつけなかったので、ホッと胸をなでおろした。
帰りにチェックを見ると、ちゃっかり肉ジャガの文字と共にチャージされてるではないか。
「べらんめぇー。てめぇーらーワシ等をなめとんのかぁーこのサクラ吹雪が目に入らんのけぇー」と、遠山の金さんの如く片方の肩を露にして叫んだことは言うに及ばず。
肉じゃがの文字をチェックから抹消してもらった。
二日後のランチ。グランドセントラルステーション地下にあるオイスターバーのクラムチャウダーは5ドル程度で安くて美味い!というので、早速オーダー。
その上、カウンターの向こうで白髪のおばちゃんが、「このクラブサラダはお薦めなのよー。美味しいのよードレッシングはグリークテイストでね、絶対食べてみてよ。」という推しの強さに負けてオーダー。
クラムチャウダーは味OK、そしてサラダも『カニかま』みたいな味だけどOKだった。空腹も落着いて、同行した女の子たちと会話していた。
と、突然、ガチャピン(Byひらけポンキッキ)を透明にしたような、緑の芋虫の小さい奴がセッセと私が食してるサラダ菜の間から這い出てきた。
セッセ、セッセと、そいつは私の皿を這い回る。
目を凝らして見ると、そいつのお腹の部分が縮んだり伸びたりと、伸縮運動を繰り返しセッセ、セッセと皿の端まで這っていった。
「ちょっと待ったー。」と叫んでも、そいつは動きを止めず、皿の裏に回りこんだ。私は、一瞬たじろいだ。
だが証拠を見せておかなければと、しっかりしてそうなウエイトレスの若い子に
「ここに、ほら。」と、皿を手にとって裏側を見せる。
皿の裏側に張り付いたガチャピンは、無重力の宇宙空間にいるように、上に居たときと同様の速さでセッセと這い回っていた。
若いウエイトレスは、皿をサッと流しに置いた。そして何食わぬ顔で仕事を続けた。
テーブルに置かれたチェックを見ると、サラダの25ドルはチャージされたままだった。
「べらんめぇー。てめぇーらーワシ等をなめとんのかぁーこのサクラ吹雪が目に入らんのけぇー」と、遠山の金さんの如く片方の肩を露にして叫んだことは言うに及ばず。
「姉ちゃん、ガチャピンは、このサラダに入っていたんだよ。」と私が指摘すると、
「あぁーそうだったの。知らなかったわ。」と彼女は、白髪のウエイトレスにチェックを渡し、
「虫がいたのよ、マネージャーに言ってきて。」と指示していた。
結局、サラダの文字はチェックから抹消されたが、ガチャピンの収縮運動が、私の頭の中から消え去ることは一生ないだろう。
※そもそもアメリカで出されるサラダはそこいらのレストランならば洗ってないみたいなので、虫がいても普通です。つい先日フードトラックで売ってるメキシカンでも、ピリピリと店で売られてるままのラップのようなパッケージから取り出したレタスをそのまま包丁で切ってたし。洗ってないんだと知りました。
Grand Central Oyster Bar & Restaurant
Grand Central Station
89 East 42St
New York, NY 10017
212-490-6650