anchoaで楽しむインターナショナル・シェリーウィーク〜シェリートライアングルを巡る〜 | ¡Viva ワイン!

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ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

昨日、シェリーウィークの最終日、鎌倉のスペインレストランanchoaさんにて、インターナショナル・シェリーウィークのイベントを開催致しました。


アカデミー・デュ・ヴァンの講師、森本先生、anchoaのオーナーシェフ、酒井さん、アルタミラ社の共同開催です。


こちらのお店、大好きな私。酒井マジックにかかると全てのお料理が輝くから素敵です。


ペアリングしたのは、いつものよりワンランク上の熟成シェリーたち。


ウェルカムシェリーは、マンサニージャ・ラ・シガレラ。シェリーの中では軽めといわれるマンサニージャですが、シガレラ社のは平均熟成4年のしっかり目。


ペアリングは天使の海老の塩茹でだったのですが、説明に忙しく海老を撮り忘れ!痛恨の極みです。



2品目はサゴシのフリット、アホブランコソース。サゴシはサワラの幼魚だそうで、ご覧の通りフリットの火入れはレア。勿論、お刺身オッケーな身です。アホブランコソースはニンニクとアーモンドで作るソース。本来は夏に冷製スープとして飲みます。アンダルシアを代表する料理の一つ。




これに合わせたのはフィノ・アンティケ。フィノとして平均熟成7年の長期熟成シェリーです。アホブランコに負けていません。


3皿目、蟹、香茸、海藻のアロス。ここでお米料理を持って来ました。最近、ミシュラン星付きのレストランで海藻を使うようになったそうです。酒井シェフは毎年渡西し、レストランの食べ歩きをされています。多い日には3〜4軒まわるとか!一人前の量が多い現地では、フードファイターさながらの暴挙です。


合わせたのは、アモンティリャード・アンティケ。こちらも平均熟成20年のシェリー。程よい酸味が蟹や磯の香りと相まってシェリーが進みます。


そして変化球が!

鶏レバーのシェリー漬け…に、添えてあるのは何と!どら焼きの皮!

このレバーがホントにレバーなの?っていうくらい癖がなくて、合わせたのはクリーム・コロシアというやや甘口のシェリーだったのですが、この甘口と合う!箸休めにどら焼きが又良い!酒井マジック見事にハマりました。


クラシックなスペイン料理、ベルサへラサーナ。ヘレサーナとは、ヘレス風のという意味ですが、ヘレスで良く食べられる豆の煮込み料理。ヒヨコ豆とアセルガ(日本名フダンソウ)の煮込みで、アラブの影響でクミンなどの香辛料が入っています。


このアセルガには思い出があって、バルセロナに住んでいた当時、野菜の名前を覚える為に野菜はスーパーではなく八百屋で買っていました。八百屋のオバちゃんが又良い人で、丁寧に野菜の名前を教えてくれるのです。そしてご丁寧に次に行った時にこれは覚えてる?これは?これは?と。おかげで野菜の名前をたくさん覚えました。その中で日本では見かけなかったのがアセルガス(最後のスは複数系に付くSです)。鎌倉の高級野菜で出回っているそうです。


ペアリングは、オロロソ・アンティケ。こちらも長期熟成のシェリー。若干のオイリーな感じもあり、甘味も感じます。


そしてメイン!


シェフが写真撮る人は前に来て!長い間持っていられないから〜笑と。羊のオーブン焼き。


モーロ風だそうで、アラブの香辛料、レーズンなどでオーブンで2時間以上かけて焼いたとの事。


羊の臭みは全くなく、ソースがめちゃくちゃ美味しくて肉に付けて残さずいただきました。


合わせたのはパロ・コルタド・ソレラ・ファミリアル。平均熟成は何と50年!ワイナリーのファミリーだけの為に熟成していたものをボトリングして販売しています。アフターが長く、羊さんにはこのシェリーしか太刀打ちできまいというシロモノです。


ここで小休止。カナリア諸島から戻ってきたばかりの森本先生からカナリアのチーズとワインのサプライズが。カナリア諸島のお話も伺いたかったのですが、別の機会に。


最後はデザート、トシーノ・デ・シエロ。スペインで初めて食べた時、激しい頭痛に襲われた経験があります。卵の黄身と砂糖で作られたプディングみたいなのですが、とっても甘いです。勿論、酒井シェフのは日本仕様、安心、安全です。スペインで食べる時は気をつけて下さいね、大きさも倍以上、甘さも然りです。


シェリーたち。左から右にいただきました。


お客様、総勢15名。最初のペアリング、天使の海老(写真撮り忘れたもの)とマンサニージャ・ラ・シガレラ。


お楽しみいただけたと思います。 


最後に参加者全員で#sherry weekの撮影会。


ご参加いただいたお客様、ありがとうございました!