カサマイヤ | ¡Viva ワイン!

¡Viva ワイン!

ワインを飲みながら、気になったことを書いていきたいと思います。

前から行きたくて行きたくて仕方なかったお店に、やっと行くことが出来ました。







カサマイヤ







小田急線の玉川学園前駅から歩いて5分くらい。個人のお宅に遊びにいった錯覚に陥ります。

カサマイヤ=マイヤさんの家という意味なのですが、シェフが6年以上修行を積まれた、バルセロナから北に100kmほど離れた場所にホテルが併設されているエルス・カサルスというレストランのシェフのご実家の名前をいただいたのだそうです。

こちらのお店でソムリエをされているAさんとは、何度かイベントで一緒に仕事をさせていただいたことがあり、その前からしぇりークラブさん関係のお客様からカサマイヤさんの素晴らしさを何度も伺っておりまして、是非とも行かねば!と思いつつもなかなか機会がなく、今に至ってしまいました。

期待値が高いとがっかりすることが多いので、落ち着け私!と逸る心を封じ込めながらお店に向かいました。

お店に入ると、先に来ていたSGさんはビール飲んでくつろいじゃってるし、負けじとばかり私もカヴァからスタートです。

6年以上、本場スペインで修行をされていたシェフ、実はパティシエさんです。シェフおまかせメニューにしたのですが、最初にデザートを選んで下さいと言われたのは人生初でした。

お料理が来るまで、スペインチーズをいただきながらソムリエさんとおしゃべり。

店内はとても清潔で、全てがきちんと片付いています。シェフもソムリエも女性だからなのか、細やかさが伝わってきます。

最初はポロねぎのポタージュから。丁寧にお仕事をされているなあというお味です。最後の一滴までいただきました。

こちらのお店、カタルーニャ料理のお店ですので、ワインも自ずとカタルーニャのワインになります。こちらはDOプリオラートのワイン、イニシアル。パワフルな中にもエレガントさが感じられる1本です。

さすがはパティシエをメインでされていたシェフです。自家製パンの美味しいことといったら!

生しらすの唐揚げを出していただいたのですが、写真撮り忘れ。私にしては珍しい。それほど美味しかったんです。しらすが新鮮でないと揚げた時に固まってしまうとのこと。いただいたしらすは、見事なまでにほろほろとほぐれ、1尾づつつまめました。

そうこうしているうちに、サラダが登場。スペインでは食べることの出来ない秋刀魚とミョウガが使われています。サラダの下に敷いてあるのは、エスカリバダと呼ばれるカタルーニャの焼き野菜のマリネ。日本とカタルーニャのミックスですね。

次に来たのは、自家製のブティファラ(腸詰)です。カタルーニャの内陸にVICという町があるのですが、ここは腸詰の産地で有名なんです。塩加減も抜群で、文句なしに美味しい。

実はこの辺りでワインが2本目に突入しているのですが、どうしたんでしょう私。どこを探しても2本目のワインの画像がありません(涙) 結構しっかり目のワイン、イニシアルからのスタートだったので、2本目はそれよりもっとしっかりしたものをということで、ソムリエのAさんに選んでいただいたんです。ガルナッチャ種のワインで、ブルゴーニュタイプのボトル。名前を失念してしまいましたが、ガーネット色のエッジが印象的なワインでした。

次のお料理はパスタのパエリア、フィデウワです。カタルーニャは、お米のパエリアよりもパスタを使ったパエリアで有名です。お米のパエリアよりも軽く食べられます。出来上がったフィデウワにアリオリソースを混ぜて、サービスして下さいました。

もうお腹いっぱい!と言っていたら、こちら、メインです…と。ソースのお味が美味しくて、美味しくて!お腹いっぱいだった私はどこへ行ったの?というくらい、ぺろりといただきました。

さ、さ、デザートです。いつもデザート食べない私ですが、パティシエが専門のシェフのデザートとなれば…。頑張って別腹にします。

なーんだ楽勝!ソルべってさっぱりしますよね~

と思っていたら、そうだ!私、最初にチーズケーキをたのんだんじゃん!添えられているレモンのソルべにはお店の近くの養蜂家から仕入れたハチミツがかかっています。

〆のオルホ。メルロー種の滓取りだそうです。アルバリーニョ種の物が多いのですが、これは珍しい。リキュールは別腹。でも、飲んだのはSGさんです。

そして、ホントの最後にいただいたパナジェッツ。これね、カタルーニャのお菓子なんですよ!11月1日だったかな?カタルーニャのお祝いの日に食べるんです。松の実を使うのがカタルーニャ流。ものすごーく懐かしかったです。

シェフのMさん、ソムリエのAさん、美味しいお料理と楽しいひと時をありがとうございました。大満足でした。